TAJIHM の 兵庫の山めぐり <鳥取県の山 
 
くらます 1282.3m 若桜町(鳥取県)
1/2.5万地図 : 岩屋堂
 
【1998年4月】 No.1 1998-23(TAJI&HM)
 
    大段から南に延びる尾根より  2003 / 5

 千種町から大通峠を通って鳥取県若桜町に入った。林道が県道に合流して暫く進んだ位置より、くらますへと向かう林道(作業道の名が付いていたが)の入口に駐車した。始めに植林の多く見られる沢沿いの林道を登って行った。途中で山菜採りからの帰りと思われる地元の人に出会ったとき、登山コースについて訊ねてみたが、要領を得なかった。登るうちに林道の延伸工事中の現場に出た。そこを迂回して先へと進むと、伐採後の植林間もない広々とした所に出た。その植林地の中に作業道が付いていたので、それを登って行くことにした。遮るものが無いので、展望は大変良かった。またワラビやウドが辺りによく目に付いた。植林の幼木帯が終わると、クマザサと新緑の木々が混じる斜面となった。作業道はもう終わっていた。クマザサをかき分けて適当に登って行くことにした。クマザサの密集度が低いので、特に厳しさは無かった。そのクマザサ帯がけっこう長く続いた。斜面の傾斜がきつくなってきたので、潅木の枝を掴んで体を引き上げるようにして登って行くと、クマザサ帯を抜け出した。その先は傾斜は緩くなっており、辺りは膝までのササと潅木の広がる伸びやかな場所だった。展望もすこぶる良かった。所々に岩があって、そこに立つと南から西にかけての山並み、後山に天児屋山、 沖ノ山、東山と雄大な山並みが一望だった。そこまで来ると、稜線は近かった。細々とケモノ道程度の小径が見えたので、それを辿って稜線へと向かった。緩やかな山稜部に着くと、そこより三角点のある山頂までは今少し距離があった。山稜はほとんど平坦なのだが、山頂までにまたクマザサが現れたり、潅木が繁っていたり、更にネマガリダケまで現れてけっこう歩き難かった。 しかし、漸く着いた山頂には高い木は無く、展望が良かったのは救いだった。それまでは西の展望のみ良かったが、その西の展望だけでなく東の展望も開けており、兵庫側の千メートル級の山々が一望出来た。山頂では展望だけを楽しんで、昼休憩は先ほどの露岩の展望地に戻ってとった。下山は登って来たコースを辿って下った。傾斜がきついだけに下りは早かった。そして幼木の植林帯では少しばかり山菜採りも楽しんだ。
(2003/2記)(2010/5改訂)(2021/10改訂2)
<登山日> 1998年4月30日 10:02スタート/10:30林道工事現場/10:57植林作業道終点/12: 04〜34山頂/12:47〜13:40[1200m]地点展望地/15:40エンド。
(天気) 快晴と言えるものの、雲がやや多かった。この季節としてはけっこう暑かったが、湿度が低いため不快感は無かった。山頂部は陽射しが強く照りつけていたが、涼しいと言うか寒いくらいの風が強く吹いていた。午後に入って西の空から黒い雲が増え出したが、暫くすると、また晴れの空に戻った。視界は少しモヤがかっている程度で、悪いと言うことは無かった。
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山頂に立って、西に沖ノ山と東山を見る 沖ノ山を大きく見る 東山を大きく見る
山頂に立って北東から南東にかけてを眺める 三室山を大きく見る

山頂に立って南か
ら西の方向を眺め

パートナーが笹に埋もれるようにして休んでいる 下山を始めて、少し下った位置より後山を見る 左の写真の右手に天児屋山を望む