TAJIHM の 兵庫の山めぐり <鹿児島県の山> 
 
高峠    たかとうげ 721.5m 垂水市(鹿児島県)
 
1/2.5万地図 : 百引
 
【2002年12月】 2002-92(TAJI&HM)
 
   高峠公園の駐車場より  2002 / 12

 2002年12月の年末休暇は南九州の山巡りをすることにした。初日のこの日は大隅半島北部の雄峰、大箆柄岳を登ったのだが、下山が予定よりも早く12時半に登山口に戻ってきた。残りの時間で何かしようと考えたとき、大箆柄岳をどこかの山から眺めたいと考えた。そして「分県登山ガイド 鹿児島県の山」から選んだのが佐多ツツジと展望で有名な高峠だった。大箆柄岳は垂桜集落から登っていたので、同じ垂水市にある高峠までは直線距離にして5kmほどしか離れていなかった。おかげで30分とかからず高峠の東麓にある高峠公園に着くことが出来た。そこはキャンプ場やスポーツ施設もあり、ちょっとした観光地の雰囲気があった。広々とした駐車場もあったが、強風の吹く天気とあって、1台の車も見なかった。その駐車場からは高峠までは僅かな距離で、標高差も170mほどしかなかいため、小さな丘としか見えなかった。まずは車道歩きでスタートした。山裾に近づくと高峠への登山道が現れた。登山道はすぐに直登コースと巻き道コースに分かれたので、そこは直登コースを選んだ。この山は春になるとサタツツジで全山が赤く染まるそうだが、なるほど登山道の周囲にツツジの株を多く見た。そのツツジ意外に目立った木は少なかったので、登山道からの展望は悪くなかった。ただ登山道の道幅は狭く、少し小枝にこすられながらの登りだった。登山道の傾斜は次第に緩くなり、ほぼ山上に出た雰囲気となった。その辺りは展望は良いとは言えなかったが、その先が一段高くなっており、そこが山頂だった。山頂に着いたときは、歩き始めてから僅か20分だった。東屋が建ってはいたが、一帯はススキなどの雑草があるだけで、視界を遮る木々は無かった。おかげで展望は素晴らしいの一言だった。期待通りに高隈山地がすっきりと眺められた。西には桜島が見えており、北東方向に端正な山が目立っていた。後で調べると鵃(びしゃご)岳のようだった。北の方向にはうっすらとながら霧島の山並みも望めて、この展望は贅沢過ぎると思ってしまった。強風に身を震わせながらも、しばらくの間展望を楽しんだ。惜しむらくは視界が少しモヤがかっていたことで、西に見えるはずの薩摩半島はモヤに溶け込んでいた。山頂に立つ間に、上空は曇り空に変わってきた。それをしおに下山に移った。下山は巻き道コースを辿った。こちらは道幅も十分にある緩やかな道で、木段になっている所もあって正に遊歩道だった。すっかり散歩気分となって駐車場へと戻った。
(2003/2記)(2024/9写真改訂)
<登山日> 2002年12月28日 13:02駐車場スタート/13:22~40山頂/14:01エンド。
(天気) 午後に入って雲が増えてきた。高峠の山頂では、ときおり陽が射す程度になっていた。風は冷たく強かった。視界は悪くなかったが、陽射しが少ないためか平板な風景だった。下山を終える頃には、ほぼ薄曇りの空になっていた。
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山頂に立って、北
から東、南東にか
けてを眺めた

(←)
上の写真の左手、
北西方向に桜島を
見る

 (→)
  上の写真に写る高
  千穂峰を大きく見
  る

南東から南、南西
にかけてを眺めた