3年ぶりに同じ季節の開聞岳を登ることになった。車は二合目近くにあった家畜取引所の駐車場に駐車とした。スタートは昼の時間で、山麓は初夏のような陽気だった。もう蝉しぐれが聞こえていた。前回がばたばたと1時間ちょっとで登ってしまったため、この日はじっくりと登った。登山道は火山らしく、がれた所や岩がゴロゴロした所もあったものの、急坂も無く概ね歩き易かった。南国らしい常緑樹が鬱蒼とした風景を愛でながら登ったのだが、展望は良くなかった。それも螺旋状に登っているので、八合目辺りより展望が開け出した。そして山頂は360度の好眺望だった。北を見ると池田湖や開聞町の家並みが、まさにパノラマとして良く見えていた。ただモヤが強く、クリアな視界では無かったのは残念だった。特に太平洋側は薄雲が広がっており、海との境も定かでは無かった。大隅半島はと見ると、薄ぼんやりとしか見えていなかった。なお平日の午後とあって、山頂に着いた時は誰もいなかった。おかげでパートナーと二人だけとなって、のんびりと過ごすことが出来た。その日は開聞岳山麓にある国民宿舎開聞荘に泊まったのだが、露天風呂から開聞岳を眺めることが出来た。
(2003/1記)(2014/10改訂)(2020/9写真改訂) |