JR山陽線は姫路市内に六つの駅(ひめじ別所駅、御着駅、姫路駅、英賀保駅、はりま勝原駅、網干駅)を持つが、姫路駅を除いてどの駅の近くにも低山があって、軽いハイキングを楽しめる。その一つの網干駅には朝日山があり、その朝日山を久々に登ろうと出かけたのは、2013年2月のことだった。はりま勝原駅14時35分発の網干行きに乗ると、網干駅には2分で到着だった。目の前に朝日山があるのだが、特に案内標識は無く、適当に北東方向へと住宅地の中を抜けて行った。少し雲の多い空で、風が冷たかった。朝日山は山頂そばまで車道が通じているが、その車道の起点まで7分だった。十分な道幅の車道を登って行くと、鞍部の位置に出た。そこに立って西を見ると、そちらは朝日山公園の駐車場で、何台か車が止まっていた。左手の東は朝日山だが、そちらへは三本の道が始まっていた。一本は山頂へと通じる車道で、一本は朝日山荘への道だった。残りの一本が遊歩道で、その遊歩道へと入った。緩やかな道でのんびりと登ると、途中で車道に合流することになった。但しすぐにショートカットの道として階段の道が現れたので、それを登って短時間で山頂へと近づいた。山頂一帯は大日寺の寺域になっており、始めに立派な山門があり、急階段を登って大日寺の境内に出た。境内での散策の様子は下の写真をご覧いただきたいが、展望に関してはあまり恵まれていなかった。山頂散策が終わると、車道を歩いて西の鞍部へと下りて行った。そして和久山へと向かった。そちらは一帯が朝日山公園になっており、易しい遊歩道が巡っていた。和久山のピークまでの間は、芝地に桜の木が点在する風景が広がっていた。桜の季節にはさぞ賑わいがあるのではと思われる場所だった。そこは北の方向に展望があり、新龍アルプスから檀特山までが眺められた。ピークには東屋があり、そばに四等三角点(点名・糸井)が置かれていた。遊歩道は西へと下り坂になり、麓が近づいて厳島神社が現れた。そこから麓までは石段となり、ごく僅かな距離だった。後は農道のような小径を歩いて住宅地に入り、そこを抜けるとJR網干駅は目の前だった。1時間ばかりの軽い散歩だったが、十分に朝日山を楽しめたと思って網干駅へと近づいた。
(2013/4記)(2019/5写真改訂) |