TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
馬山    うまやま 174.1m 太子町
 
1/2.5万地図 : 龍野
 
【2002年2月】 No.1 2002-15(TAJI&HM)
 
    太子町太田地区より  2002 / 2

 国道2号線太子龍野バイパスの城山トンネルを抜けて、ジャンクション経由で姫路西バイパスに入ると、車道はこの馬山の東を通るので、馬山を間近に見ることになる。この馬山への登路は、南西麓の王子神社からあり、20分ほどで簡単に山頂に着くことが出来るが、始めて訪れた2002年2月のときはその登山道を知らず、南から見ると防火帯のように見える木が幅広く刈られた斜面を登って頂上を目指した。
 前日に徹夜仕事があったため、この日は朝から体がだるかった。そのため遠くに出かける気は起こらず、近場で昼食がてらの山を登ろうと選んだのがこの馬山だった。馬山の南東麓辺り、太子町上太田の太子竜野バイパスの脇に駐車をして歩き始めた。このような低山なら里山道があるのではと南麓を歩いて行ったが、それらしき道は見えなかった。そこで山肌の一部が遠くから見ると防火帯でもあるかのように縦に細長く刈り払われていたので、そこからを登ることにした。バイパスに沿って舗装路が延びていたのでその道を辿ると、バイパスがトンネルに入る位置でその道は終わってしまった。その手前に階段があり、それが伐採地に繋がっているのではと思えたので、その階段を登って行くことにした。階段を上がるとその先は僅かに開けており、数本の果樹が植えられていた。 その先より山肌に取り付いた。遠くからは優しげに見えていたその伐採地は、急斜面の上にススキやイバラがはびこっており、結構厳しい所だった。登ってみて分かったが、この雑草地は山火事の跡のようだった。イバラを避けて、ススキに掴まりながら登って行く。もう一つ気が付いたことは、この山肌にワラビが多いこと。昨年の枯れたものだけだったが、1mを越えるような立派なものをよく見かけた。この日は春を思わせる暖かい日で、風も無く陽射しを浴びているだけでも汗ばむような陽気だったが、この登りで相当汗をかかされた。この急斜面を登り切って尾根に出ると、思った通り尾根道に出会えた。後はこの尾根道を辿って山頂に向かうのみ。緩やかな尾根道を歩いて行くと、程なく山頂へ。一帯は雑木林だったが低木が多いため結構展望は良かった。また三角点周りは適度に開けており、手頃な休憩場所になっていた。視界は春霞というか黄砂の影響かもしれなかったが薄ぼんやりとしていたが、まずは三角点そばに腰を落ち着けて展望を楽しんだ。南から西にかけてが開けており、壇特山を始めとする姫路南西部から御津町にかけての山並みが眺められた。また遠く的場山の尾根も見えていた。南東方向も間近に城山が見え、間にはパイパスのジャンクションがあって、この山との位置関係がよく分かった。ただ遠方はモヤに溶け込んでしまっている。昼食後、下山方向として北東に尾根を辿ってみたが、道がすぐに不確かになったため、山頂に戻って、改めて登ってきた尾根で下ることにした。尾根道は順調に続いてお り、難なく下って行けた。王子トンネルの上部と思われる辺りは竹林になっていたが、そこを抜けて王子神社に下り着くと、もうそこが麓だった。あとは山すそ道を歩いて駐車地点へと戻った。まずは散歩の延長といった気軽なハイキングを楽しめた。
(2005/1記)(2009/1改訂)(2020/9写真改訂)
<登山日> 2002年2月23日 10:31スタート/10:53〜11:53山頂/12:07王子神社/12:14エンド。
(天気) 春を思わせる暖かい日だった。風も無く、陽射しを浴びていると、Tシャツで十分に過ごせた。ただモヤが少しきつく、風景は紗がかかったように薄ぼんやりとしか見えなかった。
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山頂より南東方向
を眺めた 太子竜
野バイパスが城山
を貫いている

山頂より南の方向
見る

山頂より南西から
北西にかけての展
望を見る

上の写真の立岡山
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上の写真の的場山
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