TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
庄山    しょうやま 193.7m 姫路市
 
1/2.5万地図 : 姫路北部
 
【2012年8月】 No.3 2012-76(TAJI&HM)
 
    桑原山より  2012 / 9

 真夏の厳しさを十分に味わって、暫くは登ることは無いと思った庄山だったが、二日後に再訪することになった。帰宅後に気付いたのだが、どうもコンパスを山中で落としたようだった。遠くの山なら諦めるところだが、近くの山でしかも低山でもあるので、探すことを目的に再訪することにした。その15日はすっかり曇り空で、朝のうちは小雨もぱらつくような天気だった。この日はパートナーが同行だった。登山コースは当然同じ東麓側からのコースとした。涼しいうちに登ってしまおうと、城山中学校の前には8時前に着いた。中学校の近くから始まる登山コースを登って山上に出ると、そこから東ピークには向かわず、三角点のある西ピークへと向かった。記憶では西ピークで昼寝したときはコンパスはあったはずなので、帰路で落とした可能性が大だった。山上に出るまでは見つからず、その先も慎重に足下を見ながら歩いた。三角点手前の展望地で朝食をとり、続けて三角点まで歩いたが、とうとうコンパスは見つからなかった。こうなれば諦めるしかないと失意の思いで引き返した。そして展望尾根を過ぎて中間点ピークへの登りにかかった。その辺りはヤブっぽいので歩き易い所を選んで登ることになるが、その登りの途中でコンパスが見つかった。往路とは違う場所を歩いたためだが、2日前も同じ考えで歩き易い所を歩いていたようで、結果として同じ位置を通ることになって見つかったようである。これで目的は達して、一気に気分が良くなった。その頃には上空には青空が見られるまでになっており、天気は確実に良くなっていた。東ピークに着いて一休みとした。二日前は少しうっすらとした視界だったが、この日はけっこう澄んでおり、瀬戸の島もはっきりと眺められた。さてその東ピークからの下山だが、二日前に気になっていたコースを下ることにした。それは東ピークから南西へと向かう小径だった。この日はそれを下って行くことにした。南西へと下れば駐車地点から離れることになって嫌だったが、コースへの興味が勝った。その南西への道が、下るうちに南へと向かい出した。しかも遮るものの無い大展望が広がった。これは予想外で、暫し展望を楽しんだ。但しその先は樹林の中を下るようになり、しかもヤブっぽく蜘蛛の巣も払いながらで、俄然マイナーな雰囲気となった。それでも小径としてはっきり続いていたので、特に厳しさは無かった。どこに下り着くかと思っていると、東ピークから見てほぼ真南に近い位置に出た。特に目印も無いので、見過ごしそうな登山口だった。そこからは国道372号線を北東へと暫く歩くことになるが、時間は10時を回っており、気温は33℃まで上がっていた。しかも天気は更に良くなって晴れと呼べるまでになっていたので、陽射しを受けながら歩くことになり、尾根を歩いているときよりも辛いのではと思った。それでも登山口から12分で城山中学校に戻って来られたので、庄山も周回で楽しめると分かったのはこの日の収穫だった。
(2012/9記)(2021/4改訂)
<登山日> 2012年8月15日 7:48城山中学校前スタート/7:50登山口/8:05山上に出る/8:25〜42岩場の展望地で朝食/8:50〜58西ピーク(三角点ピーク)/9:17〜52東ピーク/10:21国道に下り着く/10:33エンド。
(天気) どんよりとした曇り空だったが、登るうちに雲が薄くなってきた。尾根を歩くうちに青空も見られるようになった。ときに曇り空に戻ることがあったが、下山を終える頃は晴れと言えるまでになっていた。気温は山上では27〜28℃だったが、晴れ間が広がってくると共にどんどん気温は上がり、麓に下りてきたときは33℃までになっていた。山上では弱いながらも南風を受けた。視界は良く澄んでいた。
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二日前と同様に城山中学校の前から歩き出した すんなりと登山口に向かった 薄暗い山すそは、さっさと通り抜けた
この日は曇り空だったが、視界は澄んでいた 足下に城山中学校と二つの溜め池を見る 山上に出ると、先に西ピークを目指した
中央ピークを過ぎると展望が良くなるが、この日は瀬戸の島も良く見えていた 山陽道の城見台トンネルの方向を見る
仁寿山から船橋山へと続く尾根がくっきりと見えていた 仁寿山を大きく見る
    
二日前に続いて四等三角点(点名・豊国)を見る この日は西ピークからの展望を楽しんだ 姫路市の市街地が広がっていた

 御津山脈の方向を
 少し大きく見る

   天下台山の手前に
   は修理中の姫路城
   が見えていた
 この日の登山目的
 は二日前に落とし
 たコンパスを探す
 ことだったが、無
 事に帰路の途中で
 見つかった これ
 で安心して東ピー
 クの手前で東の展
 望を楽しんだ
東ピークに着くと、上空には青空が見えていた 南の空はまだまだ雲が多かったが、視界は悪くなかった
高御位山の方向を少し大きく見る 西には新龍アルプスが眺められたが、大倉山は山頂を雲に隠されていた
東ピークの西端に三角点もどきの標石があり、そ
のそばから始まる登山道で下山することにした
始めは南西方向に向かっていたが、途中からは
南に向かい出した
岩場を下るようになったが、そこはこの山で一
番と思えるほど展望が良かった
岩場には視界を遮るものは無く、すっきりと展望が広がっていた
岩場の下りを続ける 下る方向が南東となって、高山を前方に見る 足下に見える学校は谷外小学校だった
岩場を過ぎると、一気にヤブっぽい道になった ヤブの中にキキョウが良く咲いていた 麓が近づいて、薄暗い雑木林に入る
国道が目前になると、登山道は山すそ道になっ
山すそ道を西へと歩くと、無難に国道に下り着
いた
登山口から西を見れば、近くに電気店が見えて
いた
国道372号線の路肩を北東へと歩く 途中か
らは歩道を歩けるようになった
城山中学校への車道に入ると、東ピークが正面
に眺められた
駐車地点が近づくとそばの、溜め池にいっぱい
蓮の花が咲いていた