夏向きのハイキングを楽しめそうな所はないかとガイドブックの「佐用ハイキング」を開いたところ、目を惹いたのは「ひまわりの丘」だった。佐用町の東徳久地区はひまわり畑で有名だが、背後の丘にはハイキングコースがあって展望台も建っているようだった。
南光スポーツ公園に着いたときは10時が近い時間になっていた。広いグランドの駐車場は既に半分近くが埋まっていたが、まだ余裕で駐車出来た。駐車料金は500円。始めに丘の散策をしようと、丘の南端側に向かった。丘の西麓を車道が通っており、そこからは少し見下ろす形でひまわり畑が眺められた。なかなかの美観だった。丘の南端側に着くと階段があり、そこを登るとすぐにお堂が現れた。お堂の名は「善導庵」だった。そこを過ぎると害獣避け鉄柵が現れたが、鍵はなく無難に通過した。少し進むと山王七神社が現れて、そこで小休止とした。その山王七神社の背後からは遊歩道と呼べそうな幅広の尾根道が、緩やかな上り坂で続いていた。暑い季節でなければ散歩道と言えそうだったが、気温は30℃を優に越えており、大汗をかきながらの尾根歩きだった。それでも概ね木陰の中を歩いて行けたのは良かった。小さなピークを越すと緩やかな下り坂となり、また上り坂となって220mピークに出ると、そこがひまわりの丘の最高点で展望台が建っていた。「ひまわりの丘」の案内板も立っていた。展望台に上がると、期待したひまわり畑の展望は木々の生長もあってか全く得られなかった。但し展望は悪い訳ではなく、西の方向には大撫山を、北東遠くには那岐山が望まれた。展望台は屋根があって東屋を兼ねていたので、展望台で休憩をとった。ときおりは涼しげな風も吹いてきて、まずまず良い感じで休めた。その220mピークからは北東方向へと矢能地区に出るコースを予定だったが、そのコースとは別にひまわり畑への最短コースもあったので、その西斜面のコースを下ることにした。その小径も遊歩道と呼べそうな易しい道で、楽々と下って行けた。ただ周囲は自然林ではなく植林地が多かった。最後に害獣避けゲートを抜けると、そこは若鮎球場のそばだった。大勢の人に混じってひまわり畑に向かうと、ひまわり畑のエリアは有料で大人は200円だった。その散策の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。ひまわりはちょうど見頃を迎えており、どの花も同じ方向を向いているのがユニークだった。いたる所にインスタ映えのスポットがあったので、それが人気になっているように思われた。炎天下にもかかわらず、小さな子供連れのファミリーがほとんどで、みんな満足げにひまわり畑の散策を楽しんでいた。
(2025/8記) |