たつの市龍野町の片山住宅の北に広がるこの山は、揖保川を挟んで鶏籠山と対峙しており、周囲からは結構目立つ山である。山頂には幾つかの無線中継所が建っており、この山頂まで自動車道が通じている。車道はまた良きハイキングコースとなっており、地元の人に気軽に利用されている。この車道を歩いて初めて訪れたのは1996年の1月半ば。車道は4メートルほどの幅で続いており、やや退屈な登りだった。山頂には各種の通信設備が有り、最高点はNHK
の施設がだった。そこに三角点を探したがなぜか見つからず。山頂のすぐ南に、広々とした山頂の千畳敷と呼ばれる広場があり、山頂と合わせて素晴らしい展望の山と言えた。南は足下に龍野市街が広がり、遠く淡路島、
家島諸島、小豆島が見える。西は眼前に的場山の山並み、そして西北に高倉山も見える。東は姫路の山々、 遠く笠形山も。この展望が、この山の唯一の特徴か。山の植生は、低木と藪とで特に特徴は無い。なお山頂では北方に向かっている登山道を見た。
この金輪山を自動車で山頂に上がったのは2002年6月のこと。的場山に登る前に的場山を別の山からよく見ようとの考えでのもの。ところが千畳敷の広場には新たにベンチなども設けられて整備されてはいるものの、あまり展望が良いとは感じられなかった。家に帰ったあと改めて以前の写真を見比べると、やはり展望は悪くなっていたようだった。草木の生長の早さを実感させられた。
(2002/6記)(2009/4改訂)(2020/7改訂2) |