2016年12月の第二土曜日は播州北東部にある三つの愛宕山巡りをすることにした。そして二番目として訪れたのが神戸市北区淡河にある愛宕山だった。そばには滝ノ山もあったので、二つの山を登ることにした。県道38号線を西から走って来ると、愛宕山の南麓を通ることになった。そして通り過ぎた所に現れたのが淡河町公園だった。その南側にに広い駐車場を見たので、そこに駐車とした。公園からは西に愛宕山を北には滝ノ山をと、二つの山の並ぶ姿が眺められた。まずは愛宕山を目指した。県道38号線には歩道があり。歩道を西へと歩くと愛宕山の北面に階段を見た。その入口が登山口のようだった。階段はすっかり落ち葉に覆われており、滑らないように足下に注意しながら登った。階段はすぐに終わったが、その先は参道風の道が続いており、そこもすっかり落ち葉に覆われていた。やや急坂とあって、いっそう足下に注意して登った。周囲は雑木林で落葉した木が多いものの紅葉の木も残っており、良い雰囲気の中を登って行けた。登山口から9分で祠の前に出た。登山道はそこまでで、山頂までの数十メートルは木々の空いた所を適当に登った。山頂に着くとそこに大きな石を見るだけで、山名標識は無かった。また雑木が周囲を囲んでおり展望は無かった。東から歓声が聞こえていたが、それは淡河町公園のグラウンドからで、木々の隙間からちらりとグラウンドが見えていた。少時の休憩で下山とした。県道38号線へと往路を戻るのだが、落ち葉道は下山となって滑り易さは更に増しており、注意しながらも二度ほど滑ってしまった。県道に出ると淡河町公園方向へと戻り、公園の前を通って更に東へと歩いた。元は喫茶店でもあったのかガラス張りの建物の前まで来ると、その手前から始まる小径に入って淡河川の方向へと向かった。川に架かる小さな橋を渡ると、小径は西に向かうようになった。そこは滝ノ山の南面側となり、県道から少し離れているだけだったが、山懐を歩く雰囲気となった。その道そばで小さな神社が二つ並んで建っていた。神社は瀧之宮神社で、その前に立つと足下の淡河川に滝を見た。木々の隙間からだったのでよく見えなかったが、地図を見ると曇り滝のようだった。神社を離れて更に西へと歩くと、田畑の広がる所に出た。そこは地図を見ながら農道を歩いて、滝ノ山の北面側を目指した。地図にはそちらに破線路が描かれており、山頂まで続いていた。農道の終点は溜め池で、後は山裾の小径を歩いて北尾根の端に出た。そこからは破線路を歩くのだが、意外や道ははっきりしておらず、少しヤブっぽさのある尾根を適当に登ることになった。登るうちに小径を辿るようになるも、やや急坂だったため木に掴まりながら登った。そして溜め池から12分で山頂到着となった。この滝ノ山の山頂には小さな山名標識が付いていたが、愛宕山と同様に展望は悪かった。そこで手頃な木に登ってみたところ、東の方向が少し望めて、そこに畑山を見た。山頂は雑木林とあって、そこでも残っていた紅葉を楽しんだ。そしてすんなりと歩いて来たコースを引き返した。その帰路で再び川沿いの神社に立ち寄ったのだが、曇り滝を良く見ようと、少々危険だったが急斜面を下って滝に近づいた。そして急斜面にしがみ付きながら滝見物を楽しんだ。これで思い残すことは無く、すっきりとした気持ちで駐車地点へと戻って行った。
(2016/12記)(2020/5改訂) |