5日前の3月1日に氷ノ山より下山したが、その晩より東京方面に急きょ出張となり、昨夜は12時を回っての帰宅となった。疲れも相当溜まっており、歩き易い山としてこの高山を初めて登ることにした。コースとしては後山の東尾根端からずっと尾根を歩いて高山に立つことにした。
坂越駅の北側、赤穂市浜市に「雄鷹台山・高山」登山口があるが、そこは後山から延びる東尾根の尾根端の位置だった。その登山口近くの車道脇に駐車とした。登山口よりすぐに坂道となった。適度な山道で登り易かった。山道は程なく防火帯に繋がった。幅が4メートル以上はあるかと思われる防火帯で、それが延々と高山の近くまで続いていた。その防火帯の両脇には燃え難そうな常緑樹が植樹されており、他の山では見かけない風景となっていた。なお防火帯の始まる辺りで、大破したRV車が放置されているのを見た。盗難車が車道からここまで来て、捨てられたようにも見えた。高山までの途中の三角点ピークが後山で、そこに着くまでに急坂が2箇所あった。土道の斜面は滑り易く、足下に注意しながら登った。後山に立つのは二度目。冷たい風が強く吹き花粉症には悪い天気だった。後山から高山まではまだまだ距離があり、幾つかの小さなピークを越すことになった。この小さなアップダウンが少々堪えた。その間の展望は、ピークの位置では展望の開けることがあったが、防火林の外側は潅木帯になっており概ね良くなかった。ようよう高山の無線塔群が近づくと、南側の山麓より延びている車道に合流して防火帯は終わった。すぐに最初の無線塔に着いた。そこからは車道とは別に尾根には山道が付いていた。山頂へと続いており、その尾根道を歩いた。以前は遊歩道であったと思われたが、今は荒れて廃道状態になっていた。イバラもあって少し歩き難かった。その荒れ道に辟易した頃、高山の山頂に着いた。三等三角点(点名・高山)は赤穂高山無線中継所のそばだったが、そこは灌木に囲まれて展望は悪かった。その三角点のすぐ手前、山道の脇に岩場があって、そちらはすこぶる展望が良かった。足下に赤穂市街が広がっていた。ただこの日の瀬戸内側はモヤが強く、家島諸島こそうっすらと見えたが、小豆島は全く見えなかった。まずはそこで休憩とした。その岩場は展望こそ良かったが風が強く、長居は出来なかった。少し離れた位置は風が無く本当に暖かかったので、そちらで暫しの昼寝を楽しんだ。下山は往路コースをすんなり戻った。後山で改めて千種川両岸の山並みを眺めた。高雄山、荒山、宝珠山など以前に登った山を懐かしく思いながら眺めた。
(2003/12記)(2022/10写真改訂) |