TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
清水山    きよみずさん 315m 赤穂市
 
1/2.5万地図 : 備前三石
 
【2002年2月】 2002-13(TAJI&HM)
 
   東麓の東有年より  2002 / 2

 東から国道2号線を走り、千種川を渡る頃に行く手に見えてくるのがこの清水山だった。2002年2月11日は兵庫北部は大荒れの天気で、播州南部も朝から強い風が吹き荒れていた。こんな天気の日に手頃な山でもと、清水山を目指したものである。
 東有年の上菅生集落側から登ろうと、集落を西に抜けてケアハウスの前まで車を進めたが、その辺りに適当な駐車場所が無く、少し戻って墓地そばに駐車とした。 道はケアハウス前を過ぎると急に荒れ道となったが、車の通った形跡は残っていた。この荒れ道を辿ってまずは峠まで行くことにした。谷筋を歩いて行くが、両側の山肌は雑木に覆われていた。ほぼ平坦路のまま進んで行くと、道のど真ん中に檻が置かれていた。イノシシでも狙っているのだろうか。車が通れるのはその檻までで、その先は普通の山道に替わり傾斜も増してきた。やがてその山道も不確かになり、踏み跡程度の小径に替わった。時には枯れ沢を辿ることもあった。最後は急傾斜を「くの字」に登って峠に出た。その峠には石仏が置かれていた。辺りは整地されており、よくお参りされていることを伺わせた。峠を越して西に下って行くと横山集落に向かうのだが、そこからは清水山を目指して、北への尾根を辿ることにした。だが道は俄然ヤブ道に変わった。踏み跡程度の道はあるのだが、茂ったシダが道を覆っていた。それに灌木の小枝も結構煩わしかった。その踏み跡程度の道も不確かな所があって、そうなると方向を定めながら登って行くしかなかった。その後少し下って登り直す所では、落ち着いた雑木林となっており、木々は空いて少しは楽に歩けることになった。その後にやや急坂がありそして尾根が緩くなると、はっきりとした尾根道を見た。辺りは相変わらず雑木林で展望は無く、ひたすら歩くのみ。緩やかな尾根のまま進んで行くと、やが て木の間越しに丸みのある清水山の山頂部が見えてきた。やがて道は徐々にぼやけるが、下草が少ないので 雑木林の中を適当に登って行けた。山頂が近づくとヒノキの植林地が現れて、それに灌木が混じっている風景となった。それほど傾斜はきつくならずに山頂に着いた。辺りはヒノキの樹林で展望は全く得られなかった。清水山には三角点は無いのだが、山頂とおぼしき辺りにはゴミが多く落ちていた。山頂は陽射しも当たらないので、少しは陽の当たる場所で休憩をとろうと、尾根なりに北東方向に下ってみた。山頂の植林地を抜けると雑木帯となって少しは樹間が空いてきたが、適当と思われる陽当たり場所までには30メートルほど下ることになった。ちょっと腰を下ろせるほどの場所だったが、そばに登りごろの木があったので、5メートルほど登ってみた。すると国道2号線を中心に西の風景が広がっていた。南西に対峙するのは荒山で、国道2号線を挟んでその北には宝台山、他にも千種川流域の山並みが眺められた。視界はけっこうクリアで、木に掴まって暫しこの展望を楽しんだ。ただ木から降りてさあ休憩という段になって大失敗に気付いた。ガスコンロを忘れていたのである。使い古しのカートリッジを3個も用意してきたというのに。ただ天気も青空が広がっているかと思えば、雪雲に覆われて時には小雪が舞うこともあって、晴れと曇りが目まぐるしく入れ替わる荒れ気味天気だった。そこで休憩はとらず、すぐに下山することにした。尾根なりに下山を続けるが、すぐに尾根筋があやふやになってきた。そのまま下っても良かったのだが、出来るだけ駐車地点に近づきたく、南東方向に軌道修正しながら下って行った。周囲は灌木帯で足下には小石が多かった。また地面が柔らかいため、落石に注意を要した。所によっては急傾斜もあって、灌木を頼りに下って行った。南東に向かって行くつもりが、どうしても尾根なりに東に向かってしまい、無理やりトラバースぎみに山肌をよぎったりした。それでも最後は東麓側の上菅生の住宅地に下り着くことになった。そこから駐車地点まではそう離れてはいなかったが、急に雪が降り始め、駐車地点に着いたときはやや強い降りになっていた。
(2002/3記)(2005/5改訂)(2022/6写真改訂)
<登山日> 2002年2月11日 9:58スタート/10:26峠/11:29〜12:05山頂/12:49車道出合/13:03エンド。
(天気) 北部は大荒れの天気。播州南部も朝から強い風が吹 き荒れていた。上空は青空が広がっているかと思えば雪雲に覆われ、ときには小雪の舞うこともあった。晴れと曇りが目まぐるしく入れ替わっていた。気温は低めで冷たい風がそれに加わっていたが、陽射しがある分だけ、さほど気にはならなかった。北部の方向を除けば視界はクリアと言えた。
<< Photo Album 2002/02/11 >>
峠はきれいに整地されており、石仏が置かれていた 木に登って東の方向を眺めた 左の写真に写る宝台山を大きく見る
荒山を大きく見る 東から南東の方向を見る