相生市と赤穂市を分ける境界尾根にある荒山は国道2号線の近くにあり、その山頂のマイクロウェーブ反射板が目印となって、国道2号線からだけでなく近隣の山からもよく目立つ山である。その登山道は相生市有年の周世坂から付いており、歩き易い道で気軽に山頂のマイクロウェーブ反射板まで達することが出来る。
訪れたのは1998年年末の好日、赤穂市有年横尾にある周世坂頂上部に駐車した。車道を陰山池を少し過ぎた辺りまで歩くと、荒山に向かう山道が現れた。それを登ることにしたが、送電塔の巡視路のようで十分な道幅があって歩き易かった。送電塔に着いた所で、その道が山頂方向に向かわず、次の送電塔に向かっているように見えたので、そこより山頂に向かって、尾根伝いのヤブをこいで登って行くことにした。やはりヤブコギとなるとなかなか進まない。やや平らになった所まで登り、シダヤブをかき分けていくと、また立派な山道に出会った。何のことはない、先程の山道がやはり山頂に向かっていたのだった。もう後は、その山道を登って山頂に向かうだけである。山頂近くに少し急な所があって、岩肌が出ていたりしたが、概ね歩き易い道だった。着いた山頂にはマイクロウェーブ反射板があって、東側が開けていたが、展望が良いとは言えなかった。そこを離れると、三角点を求めて雑木ヤブに突っ込んだ。もうどこにも展望が開けた場所が見当たらず、三角点も雑木の真っ直中だった。後は休憩場所を求めて今少し主尾根を進むことにした。踏み跡程度の道が続いていたので、それを辿って行く。少し東よりに下りそうになったので、西方向(主尾根は西南に延びていた)に意識して下って行く。道もその方向に続き出したので、何も考えずに道のままに進んで行くと、気が付いたときは北に向かっており、そして登りに歩いた登山道に合流してしまった。山頂から50mほど下の位置をただ回ってきたことになる。
改めて主尾根に戻るのも面倒なので、そのまま下山することにした。この後は昼休憩を西隣の高雄山ですることにしたが、こちらは山頂手前まで車道が通じていた。そこで車で高尾山を訪れたのだが、そちらから荒山はと探すと、けっこうすっきりと眺められた。
(2002/2記)(2005/7改訂)(2018/11写真改訂) |