TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨
 
角尾    つのおさん 343.7m 西脇市
五峰山 (扇山) 258.2m 加東市
 ごぶさん       おうぎやま
1/2.5万地図 : 西脇
 
【2001年12月】 No.1 01-65(TAJI&HM)
 
    鳴尾山の尾根より  2003 / 12

 西脇市の南西部に位置する角尾山は、小ぶりながらすっきりとした頂稜部を見せてくれるが、登山としてはどうなのだろうかと、手探りのような感じで訪れたのは、2001年12月の大晦日も近い29日だった。その角尾山の南東には尾根続きで五峰山(扇山)があるが、その五峰山を先に訪れることにした。
 五峰山の南東麓は播磨中央公園となっているが、その脇を通って公園を行き過ぎると、程なく光明寺の標識を見た。そこで標識の示す方向に曲がって坂を少し登ると、光明寺の駐車場に着いた。その先も舗装路は続いていたが、歩くのが目的なのでその駐車場に駐車とする。歩き始めてすぐに五峰山の方向を示す標識を見たので、そちらの小径に入った。一人しか歩けない幅の横道が続くが、道自体は悪くは無かった。程なく送電塔に着いて、そこより尾根を登り始めた。初めは低木帯でそこそこ展望は有ったのだが、やがて周囲は雑木帯となって視界は閉ざされた。道なりに歩いていくとやがて小さなピークに着いた。そこが五峰山のピークかと思ったが違っていた。どちらが山頂かはっきりしなかったが、道なりに歩いて行くと、次のなだらかななピークで三角点を見た。そこが五峰山の山頂だった。山頂とは思えず、単なる林の中に立っている雰囲気だった。そこからは角尾山に向かうのであるが、その辺りから道がはっきりしなくなった。適当に歩くしかないので、方向を定めて下って行くと、はっきりとした山道に出会った。その道がどうやら光明寺から続く本道のようだった。後はその山道を歩くのみである。山道を進むと、やがて尾根に出た。尾根に出た所で漸く周囲が明るくなり、展望が開けて来た。前方に尖って見えるのは角尾山か。その背後には笠形山が見えていた。小さなピークを幾つか越して行くが、先ほど角尾山かと見えたのは一つ手前のピークだったようで、そのピークに登って漸く角尾山と対面することが出来た。すんなりとした三角形をしている。この手前のピークも展望は良いのだが、目前の角尾山も展望が良さそうに見えたので先を急いだ。少し岩場を巻くようにして山頂に着く。そこには高木は見られず、三角点周りは平らになっており、見るからに休憩の適地だった。しかもほのぼのとした雰囲気も漂っていた。予想通りに展望も素晴らしく、頂上にある岩の上に立つと、遠くは笠形山から千ヶ峰の尾根、そして目前の山並みは鎌倉岳から原山、矢筈山へと続いており、北東の西脇市街の背後には黒田庄町の妙見山に数曽寺山塊、三草山も望まれた。他にも瀬戸内海、六甲山、明神山と想像以上の展望にうれしくなった。その休憩のし易さと展望の良さ、そして適度な歩行距離と、兵庫のハイキングとしてはけっこう楽しめる部類に入るのではと思われた。一時間余りの休憩後、下山は道なりに戻って行った。その道を辿ったところ、予想通り光明寺へと入って行けた。その光明寺の境内を暫し散策した。後は急坂の参詣路を下ると、広々とした駐車場の前に出た。そこが光明寺のメインの駐車場だと思われた。後は舗装路を辿って麓の駐車地点に戻るだけだったが、ここで思わぬ苦労をしてしまった。舗装路の脇に小径が見えたので、それも参詣路の一つであろうと下って行ったところ、舗装路からすっかり離れてしまい、名前は同じ光明寺でも光明寺集落側に下りてしまった。そこより駐車地点に戻るのに思わぬ大回りをすることになり、20分は余計にかかったとではと思われた。
(2004/6記)(2012/8改訂)(2021/2改訂2)
<登山日> 2001年12月29日 10:15スタート/10:35五峰山/11: 40〜12:50角尾山/13:51光明寺本堂/14:28エンド。
(天気) 快晴だったが、視界はややモヤがかっていた。
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五峰山を離れて角尾山への尾根歩きに移ると、視界が一気に開けた 尾根の途中で後ろを振り返った 幾つかのピークを越して、漸く角尾山のピークが現れた
角尾山の背後に矢筈山も見えていた 山頂に着く 伸びやかさのある山頂だった
山頂からの展望は素晴らしかった 北西から北にかけてを望む
上の写真の右手となる北東の方向を望む 左の写真の西光寺山を大きく見る
上の写真の右手となる東の方向を望む 左の写真の金城山を大きく見る
下山時に南の五峰山の方向を見る 尾根の途中で東の方向を見る