TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
庵月山    あんげつさん 344.6m 香美町
 
1/2.5万地図 : 余部
 
【1999年5月】 No.1 1999-32(TAJI&HM)
 
    香住区七日市より  2012 / 10

 国道178号線を西から走って来ると、香美町香住区余部を過ぎてから山中に入るが、その途中国道を離れて船越林道を進んだ。この林道は地図上では峠付近が破線となっており、車の通行は不可能のように思えていたのだが、実際は立派な舗装路で、峠を越して香住まで続いているようだった。林道を走っていると、庵月山の山頂に通信設備が建っているのが望まれた。これで登山道があることが期待された。しかし船越峠辺りまで来たものの登山口は見当たらず、更に香住側へと下って行った。そして山頂から南東に延びる尾根に近づいたときに、別の林道が別れているのを見た。これを進めば山頂に近づけると考えて、その近くに駐車とした。その支林道の入口には車両進入禁止の標識が立っていた。林道は全く舗装されておらず、一部は崩壊していた。始めは緩やかな上り坂だったが、そのうちに巻き道となり、やがて林道は終わってしまった。結局、中途半端な林道だったようである。山頂が見えていたので、適当に斜面に取り付いて登って行くことにした。ただ林道沿いは幼木の植林帯で、適当に掴める木はほとんど見当たらず、雑草が伸び放題となっていた。急斜面を滑ることに注意しながら、雑草を掴んで登って行った。時に伐採時に捨てられた枝の山に突っ込むことがあり、少々難儀させられた。一度、山道に出会ったが植林の作業道のようで、山頂には向かわなかった。再び、急斜面に取り付いて登りを続けた。結局、山頂まで草ヤブこぎとなってしまった。山頂に建っていたのは「新香住無線中継所」で、そのフェンスの脇に三角点を見た。またここに来て登山道を見た。やはり登山道はあったようで、それは真南からの尾根に付いていた。その庵月山の山頂だが、東面は伐採地のため涼しい風が通っており、大いに助かった。またそちら側は展望が良く、足下に日本海と香住の町並みが広がっていた。但しモヤがきつかったのは残念だった。展望は他にも無線中継所のそばから南西方向に、九斗山の山並みが望めた。小休憩の後、登山道を下って下山とした。 その登山道沿いにまだ若いワラビを見かけたので、ワラビ採りを楽しみながら下って行った。登山道は最後まではっきりしており、下り着いた所は船越峠と駐車地点の中間点辺りだったが、登山口としては分かり辛く、見過ごしたのも納得出来た。
(2002/6記)(2012/11改訂)(2021/4写真改訂)
<登山日> 1999年5月23日 9:12スタート/9:28山道終点/9:52〜10:35山頂/11:01林道出合/11:07エンド。
(天気) モヤがきつく、視界は薄ぼんやりしていた。空も薄晴れ状態だった。朝から気温が上がっており、スタート時は汗ばむくらいであった。ただ山頂のみは涼しい風が吹き抜けており、快かった。
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山頂の東にあった伐
採地は展望が良く、
香住港がすっきりと
眺められた 但しモ
ヤのきつい視界だっ


(←)
上の写真の右手を
見ると、三川山が
望まれた

  (→)
  山頂から北西に久
  斗山を見る