TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
庵月山    あんげつさん 344.6m 香美町
 
1/2.5万地図 : 余部
 
【2012年10月】 No.2 2012-94(TAJI&HM)
 
    矢田川の河口より  2012 / 10

 二度目の庵月山は2012年10月中旬のことだった。その日の午前は養父市稲津の城山を登っていた。その夜は香住に泊まる予定をしていたので、すぐに香住へと移動したのだが、現地に着いたときはまだ15時前だった。そこでごく短時間で登れる山として、庵月山に向かったものである。庵月山の山頂にはNTTドコモの電波塔が建っているので、香住から目立つ山であるが、その登山道となると前回登山から12年の歳月が経っているので、どうなっているのか分からないと言うのが本当のところだった。その庵月山には山頂に近い位置に林道が通じているので、その林道を船越峠付近まで走れば登山道の起点が分かるはずなので、まずはその林道を目指した。国道178号線を香住高校に近い位置で離れてJR山陰線の下を潜った。そのまま道なりに進めば良かったのだが、勘違いをしてごく細い林道へ入ってしまい、引き返すのにえらく苦労をしてしまった。改めて山頂に近づく林道に入った。舗装路だったが進むほどに路上に落石が目立ったきて、それを避けながら走ることになった。林道は山頂の電波塔が大きく見える位置まで近づいたが、登山道らしきものは見えなかった。やがて車道は下り坂になり、船越峠へと近づいた。次第に山頂からは離れ出しており、どうも登山道は見当たらなかったようである。時間をかけて探すほどの余裕は無かったので、それならこの日は諦めるだけだと引き返していると、香住港が見える辺りまで戻ってきたとき、左手に階段が見えた。その入口には「NTTドコモ新香住無線中継所登り口」の標識が立っていた。どう見てもそれが庵月山の登山口のようだった。先にここを通ったときは、落石と香住港の風景に気をとられて、見落としていたようだった。車は香住側に少し下った位置で路肩が広くなっていたため、そこに駐車とした。登山道を登り始めれば、後は山頂を目指すのみ。既に15時半が近くなっていたが、山頂までは20分程度だろうと見て、急ぐことはせず、ゆっくりと登って行った。少し登ると展望があって、香住港や三川山が眺められた。また雲の多い空だったが青空が広がって来たようで、周囲の木立が明るく照らされていることが多くなった。登山道はパイプ階段になっていたり、自然な道になったり、またプラ階段の遊歩道状になったりとしながらも、ずっと易しい道だった。そして予想通りに20分少々で山頂に着いた。その山頂はNTTドコモの通信設備が大きく占めており、それを囲むフェンスのそばに三等三角点(点名・油面)を見た。もうそれだけの山頂で、周囲は樹林が囲んで展望は無し。かろうじてフェンス越しに、通信設備に遮られながらも久斗山が眺められた。どうも庵月山は山頂で憩うと言う山では無さそうだったので、少時立っていただけですぐに下山とした。そして再び雰囲気の良い登山道を歩いて戻った。登山口に着くと、そこから近い展望地で、夕暮れの光に包まれだした香住港を暫し眺めていた。
(2012/11記)(2021/4改訂)
<登山日> 2012年10月12日 15:25駐車地点スタート/15:28登山口/15:48〜55山頂/16:11登山口/16:14エンド。
(天気) 雲の多い晴れだった。陽射しは現れたり消えたりを繰り返していた。山頂の気温は16℃ほど。風は僅かにあり、涼しかった。視界は良く澄んでいた。
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林道を走っていると、山頂の電波塔が望まれた 登山口に近い位置に車を止めて、林道を歩き出す 登山口に入る NTTドコモの巡視路だった
    
パイプ手摺りが付いた階段を登って行く 東の方向が開けて、香住港が望めた トラバースの形で南尾根へと回り込む
   
晴れ間が広がってきたのか、陽射しが木立を照
らしていた
香住港が先ほどよりも広く眺められるようにな
った
南尾根に入ると、始めに階段があった
   
南尾根は緩やかな尾根だった 巡視路らしくパイプの手摺りが続く 山頂が近づくと、プラ階段を登るようになった
   
山頂に着く NTTドコモの電波塔が建っていた 電波塔を見上げる 通信設備を囲むフェンスの外側に三角点を見る
    
三角点は三等三角点(点名・油面)だった フェンス越しに久斗山を眺める 山頂には10分と居らず、すぐに下山とした
     
展望地に戻ってきたとき、南東を望むと三川山が眺められた 左の写真の北に続く尾根を眺める
      
香住の海岸を大きく眺める 登山道で キノコを見かけた ツルタケと思えた 登山口に戻ってきた
    

 下山後に林道の展
 望地に立ち寄った

 香住港の沖に浮か
 ぶ島を見る
    

 香住の町並みに陽
 が当たっていた

   神ノ浦山を大きく
   見る