TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨 
 
棚原山    たなばらやま 402.5m 姫路市
 
点名・恒屋 135.7m
1/2.5万地図 : 前之庄
 
【2001年6月】 No.1 2001-31(TAJI&HM)
 
    《棚原山》 香寺町中寺より  2001 / 6

 朝の天気を見て遠出は諦め、近くにあって登り易そうな山として「はりまハイキング」に紹介されている棚原山を選んだ。天気の回復を待って昼過ぎに出かけた。香寺町の恒屋地区にある神社の前に駐車とした。ガイド本では神社の近くの山裾から登山道があると書かれていたので、住宅地の細道を抜けるとなるほど尾根端が見え、そこに山道を見た。それが棚原山への登山道と思えて、地図で確認もせず登り始めた。ところがすぐに道は怪しくなってしまった。訝しく思いながらも踏み跡程度の道を辿って行く。雑草が多く、そのうちに 竹藪に突っ込むことになった。そこも突っきると共同アンテナが立つ開けた所に出た。地図ではとにかく尾根に道が続いていることになっているので、そのまま尾根を進むことにした。ヤブっぽいながらも尾根道は続いたが、緩やかに続くためなかなか高度を稼がなかった。マッタケ山を示すように、ビニールヒモが道沿いに張られている。やがて道が下りとなり、溜め池のそばに出た。その池を頼りに地図で現在地を確認すると、どうやら一つ南の尾根を登ってしまったようだった。地図を良く見ると駐車地点の先にもう一つ神社があり、そのそばの尾根に正しいルートがあることに気付いた。但し、今の尾根を登っても棚原山には行き着けるので、そのままヤブ尾根を登ることにした。溜め池を過ぎて漸く傾斜がきつくなってきた。周囲は灌木が茂って薄暗く展望は全く得られなかった。足下は滑り易く、それに風も通らず大量の汗をかいた。程なく傾斜は緩んできたが、ヤブっぽさは変わらなかった。なおこのルートには[333m]地点に三角点があり、その辺りと思われる地点に着いたときに暫く探ってみたが、結果として見つからず。諦めて山頂を目指した。やや傾斜のきつい所を登りきると、別の尾根に合流した。そこには幅広の立派な道が付いており、そちらが主コースであることは間違いなさそうだった。その尾根道を登って山頂に向かって少し進むと、右手から登りたかった恒屋コースが合流した。ここで現在地を確認するため改めて地図を見直すと、先ほどの合流点の近くにこそ[333m]三角点があることが分かった。ムダな努力をしていたようだった。やはり三角点は見ておきたく、そこにパートナーを残すと一人引き返して改めて三角点を捜した。暫く探ったのだが下草に隠れているのかどうにも見つからなかった。今度こそ諦めて改めて山頂を目指した。山頂が近づくと傾斜がきつくなり、そこには階段が付けられていた。おかげで問題なく登って行けた。手入れの悪い植林越しに、山頂から南西に続く尾根が眺められた。その頃には陽射しも現れて、一段と暑さを感じた。急坂の階段を上り詰めた所が山頂だった。山頂は開けており、陽射しをたっぷり受けていた。その山頂の中央に小さな祠が置かれていた。周囲を雑木に囲まれてはいたが、南東方向が開いており、市川流域と畑山など姫路南東部の山々、その向こうには瀬戸内海も眺められた。暑さの中、暫しの憩いをとった。なお山頂にはワラビが繁っており、ちらほら若芽も見られたので少しばかりワラビ採りを楽しんだ。下山は本来のコースを辿って恒屋地区に戻ることにした。植林と松を主体とした雑木とが混在する緩やかな尾根が麓まで続いていた。道幅は広く、展望の得られないことを除けば何の問題も無いコースだった。その山域もマッタケ山のようで、秋季は入山禁止のようだった。麓まで降りた後、三角点ピークを一つ目指すことにした。それは往路コースで歩いた共同アンテナが立っていたピークで、地図を見直して三角点ピークであることが分かったため、改めて目指すことにしたものである。農道を突っ切ると三角点ピークへと最短ルートを登った。灌木やイバラの茂るヤブの斜面をムリヤリ登ってピークに出た。なるほど共同アンテナのそばに四等三角点(点名・恒屋)を見た。下りもヤブをかきわけて下ったので、この日は予想外のヤブ山登山になってしまった。
(2001/7記)(2023/6写真改訂)
<登山日> 2001年6月24日 13:45スタート/15:38〜16:03棚原山山頂/16:42棚原山登山口/16:57点名・恒屋/ 17:15エンド。
(天気) 前日は昼から雨で、この日も朝から大雨が続いていた。昼前になって漸く雨が止んだ。天気は快方に向かい、登り出した頃は薄青空も見えていた。梅雨の真っ最中のため、蒸し暑さはひとしおだった。 風も無く大量の汗をかいた。山頂ではうっすら陽射しが現れて、気温も上がってきた。但し、蒸し暑さは多少は和らいだ。視界はこの天気にしてはさほどモヤがかってはいなかった。
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(←)
山頂に着くと、そ
こ石の祠を見た

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  山頂から南の方向
  を眺めた

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山頂から南東方向
を見る

 (→)
  左の写真の右に続
  く風景を見る