TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨 
 
原山    はらやま 496.8m 多可町
 
1/2.5万地図 : 西脇
 
【1998年11月】 No.1 1998-62(TAJI&HM)
 
    角尾山より  2001 / 12

 この原山に登るきっかけは、笠形山を南から間近に眺めたいとの気持ちからだった。1998年11月に訪れたのだが、この日の朝は登山日和と言える、ほぼ雲一つ無い快晴の空が広がっていた。西脇市明楽寺町にある六所神社の駐車場に駐車して歩き始めた。神社を出て集落内を抜けると、林道が原山方向に向かって続いていた。程なく新池と出会い、そして奥池に着いた。奥池の湖面には紅葉があでやかに映っていた。林道はその辺りまでで、その先より山道が始まった。植林地の中を歩いて行く。地図では破線路が山稜まで続いていたが、程なく傾斜がきつくなると、道はぼやけてしまった。尾根に出るべく、西に向かって急斜面を適当に登ることにした。尾根に近づくにつれ植林地は雑木林へと替わったが、少しシダなどもあってヤブっぽくなった。尾根に着いても道と言えるほどのものは無く、潅木の中を縫うように登って行った。ややヤブコギと言えるか。西の鎌倉山から続く主稜線に着いて、漸く山道が現れた。アップダウンの少ない尾根で、所によってはプロムナードと言えるほどの歩き易さだった。ただ展望はほとんど無し。 山頂が近づくと、傾斜は少しきつくなり道もやや荒れて来るも、尾根がはっきりしていたので問題無く登って行けた。山頂は雑木に囲まれて、展望は今一つだった。休憩に適したところ所はと山頂を少し北に行くと、平坦地があって落ち着いた雰囲気の雑木林が広がっていた。休むにはちょうど良い感じだった。また、山稜を北東へ少し行くと伐採地があり、そこからは素晴らしい展望が広がっていた。眼前に笠形山が期待通りに大きくそびえ、その北に飯森山から千ヶ峰へのスカイラインが続いていた。また遠く篠ヶ峰も見えていた。他にも周囲の低山が一望だった。紅葉している山肌も多くあり、暫しこの展望を楽しんだ。その頃には一時増えていた上空の雲も徐々に少なくなり、 再び晴れ間が広がっていた。この日は少し肌寒い日で、陽射しが当たっていると暖かかったが、陰ると冷たい風もあって途端に肌寒くなった。下山は山頂を南に少し戻り、登ってきた方向とは別に南東方向に尾根が分岐している地点にて、その南東尾根を下って行った。細々と山道が付いており、それを辿って行った。そして鞍部に達すると、西方向にある奥池に向かって植林地の急斜面を一気に下った。豪雨によるものか、その植林地では一部が崩壊して、多くの杉がなぎ倒されていた。奥池に出ると、暫し湖面の紅葉を眺めて過ごした。
(2001/12記)(2014/3改訂)(2020/9改訂2)
<登山日> 1998年11月23日 9:58スタート/10:12奥池/11:28〜13:34 山頂/14:21奥池/14:47エンド。
(天気) ほぼ雲一つ無い快晴だったが、昼が近づくにつれ雲が増えて、昼には曇天になっていた。その後、雲は徐々に少なくなり、再び晴れ間が広がって来た。陽射しが当たっていると暖かかったが、陰ると途端に涼 しくなった。風は弱いながらも、冷たさがあって肌寒かった。視界は良い方と言えた。
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山頂の伐採地より北西方向に笠形山を望む その手前の鋭鋒は、野間山から続く383mピークと思われる 笠形山の山頂を大きく見る
山頂の伐採地より北の山並みを望む 左の写真の右に続く風景を見る 中央の鋭鋒群は黒木山の尾根かと思える