TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨編
 
原山    はらやま 496.8m 多可町
鉢尾峰(大天井) 460.5m 加西市・西脇市
小天井 460.2m 加西市・西脇市・多可町
 
1/2.5万地図 : 西脇
 
【2015年11月】 No.2 2015-109(TAJI&HM)
   (原山)  《原山》 小天井より  2015 / 12

 加西市の普光寺を起点とするハイキングは、行者道を歩いて鎌倉山に向かうのが定番だが、この山域で最高峰となる原山を目指すのも悪くないと思えたのは2015年11月のことだった。原山に初めて登ったのは1998年のことで、そのときは明楽寺町から歩き始めていた。その原山を行者道経由で目指そうと決めたとき、幾つかあるピークにも立ち寄れることになるので、そのことにも興味が湧いてきた。
 向かったのは11月の最終土曜日で、朝の空は快晴だった。国道372号線で加西市に入ると、県道716号線を北上した。県道24号線に合流して河内町に入ると普光寺の案内標識が現れたので、後はそれに従うと普光寺が見えてきた。その普光寺には参拝者用の駐車場とは別にハイキングに来た人のための駐車場があり、ありがたくそちらに駐車した。そばにはハイキングコースの描かれた案内板があり、それを眺めてから行者道に通じる登山道に入った。右手にゲートボール場を見ながら植林地を抜けると、幅広の道となった。その車道ほどある道を少し歩くと、右手に登山口が現れた。登山道は始めは植林地の中を小さな沢に沿いに続いていたが、一部は水害によるものかけっこう荒れていた。その沢筋を離れると植林地の中をつづらに登った。途中で送電塔(播磨線135番)に出会うとその先で登山道が二手に分かれたが、そこは右手を選んだ。その位置から10分ほど登ると尾根に出た。その尾根の道が行者道だった。近くにピークがあったので、北に向かわず先に南へと歩いた。送電塔(播磨線136番)があり、その先の389mピークに着くと、「釈迦如来」の石仏を見た。そこは少し展望があって、鎌倉山の姿が西向かいに眺められた。南に歩くのはそこまでで、引き返して北に向かった。普光寺からの合流点を過ぎて、次のピークへと自然林の中を登って行く。鞍部から100mほど登って着いたのが鉢尾峰(大天井)と名付けられた461mピークで、そこは南の方向が開けており、逆光の中に志方城山が眺められた。その次のピークは小天井だったが、鞍部まで下りてみると右手に巻き道コースが分かれていた。この日の目的は原山だったので、原山への近道となる巻き道コースに入った。その巻き道で小天井をパスすると、原山を目指して北東へと延びている尾根を進んだ。道こそはっきりしていなかったが、自然林の尾根は無理なく歩けた。目印テープを見かけることがあったが、尾根筋がはっきりしていたのでテープを気にせず歩き易い所を選んで歩いた。ときおりきれいに紅葉した木を見かけた。尾根はごく緩やかで、易しい尾根歩きだった。尾根なりに歩いていると自然と北に向かうようになって、原山へと近づいた。その北に向かい出したとき、木立の空いた所から笠形山が意外と近い位置に眺められた。原山への道も易しく歩けて、上り坂が現れると、それを登りきった所が原山の山頂だった。二等三角点(点名・貴船)の周りは開けていたが、周囲は樹林が囲んでいた。それでも東の方向に少し展望があって、西光寺山が覗いていた。前回は北方向に展望があって笠形山が見えていたのだが、そちらはすっかり樹木が育ってしまったようだった。山頂に立っていると冷たさのある風を受けたため、東斜面側に入って陽射しの当たる所で昼休憩とした。辺りをよく見ると色付いた木立も見られ、晩秋の雰囲気を味わいながら休んでいた。原山の山頂で20分ほど過ごすと、下山はすんなりと往路の道を歩いて戻った。再び雑木林の中を静かな尾根歩きだった。この帰路では小天井のピークに立った。行者道が通るピークは大なり小なり展望があったが、この小天井は北側が開けており千ヶ峰が眺められた。その右手は木立に邪魔をされていたため手頃な木に登ってみたところ、千ヶ峰や篠ヶ峰だけでなく先ほど立っていた原山まで一望出来たのは良かった。小天井を後にすると大天井には向かわず、巻き道を歩いて普光寺に向かった。途中で往路コースと合流すると135番鉄塔が現れ、そして登山口へと下りて行った。駐車地点まで戻ってくると、そこにも少しは紅葉が残っており、それを眺めたり本堂に立ち寄ったりと、暫しの散策を楽しんだ。
(2016/1記)(2020/9改訂)
<登山日> 2015年11月28日 9:57ハイキング駐車場スタート/10:07登山口/10:37[389m]ピーク/10:54〜11:08大天井/11:53〜12:13原山/12:48〜13:02小天井/13:35登山口/普光寺の散策/13:52エンド。
(天気) 朝の空は快晴で、雲は僅かだった。植林地の気温は11℃で、尾根に出ると冷たさのある風を受けるようになり、気温も10℃まで下がってきた。原山では少し陽射しも受けて、気温は11℃だった。原山でも冷たい風を受けたが、強くは無かった。昼を回ると雲が増えてきた。気温は変わらなかったが、風の冷たさは消えてきた。視界は澄んでいた。
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ハイキング駐車場には大きな羊の絵があった まずは普光寺への道を歩いた 登山道の標識を見て右手の道に入った
植林の中を通って行く 近くできれいに色付いたイチョウの木を見た 広い道に合流して北東へと歩いた
登山口の標識を見て、登山道に入った 周囲は植林地で、谷筋を登って行く 登山道の一部は水害によるものか荒れていた
谷筋を離れて斜面を登るようになった 送電塔(播磨線135番)が現れた 送電塔の先で道が二手に分かれると右の道を進んだ
また植林地の中を登るようになった 尾根に出た 尾根の道が行者道だった 原山方
向には向かわず、先に反対方向に向かった
南へと歩き出すと、すぐに送電塔(播磨線136番)
が現れた

 目の前のピーク
 へと登って行く

 389mピーク
 に着いた そこ
 は少し広くなっ
 ていた
置かれていた石仏は釈迦如来だった 389mピークからは西向かいの鎌倉山が大き
く眺められた
すぐに引き返して北へと進むと、道が二手に分かれ
た そこは巻き道ではなく大天井に向かって登った
自然な雑木林の中を登って行く 尾根が緩んだとき、石碑を見た そこからも鎌倉山が望めた

 大天井のピーク
 が間近になった


   大天井に着くと、
   そこは広く開けて
   いた
南の方向に広く展望があったが、そちらはうっすらとした見え方だった 左の写真に写る畑山を大きく見る

 東の方向にも展
 望があった


   左の写真に写る三
   草山を大きく見る

 上の写真に写る
 金城山の辺りを
 大きく見る

   北西にも僅かだ
   が展望が得られ
   た
大天井を離れて北へと向かった 小天井との鞍部へと下って行く 小天井には向かわず巻き道に入った
小天井をパスして北東に続く尾根道に入った これから向かう原山が木立を通して眺められた 尾根筋は無理なく歩けた
尾根ではときおりきれいに紅葉した木立を見かけた  緩やかな尾根が続く 落ち葉の積もった尾根を気楽に歩いた

 自然と北に向か
 うようになった

 木立の空いた所
 が現れると、そ
 こに見えていた
 のは笠形山だっ
 た

 原山の山頂が間
 近になった

    山頂に着いた 三
    角点周りは開けて
    いたが、周囲は雑
    木が囲んでいた

 山頂からの展望は
 以前と比べてずっ
 と少なくなってい
 たが、東の方向は
 少しあった

   西光山を大きく見
   る

 上の写真に写る白
 髪岳の方向を少し
 大きく見る

   左の写真の右に続
   く風景を見る
山頂の二等三角点(点名・貴船)を見る 山頂で20分ほど休むと下山は往路を引き返した 自然林の中を戻って行く
この帰路でも紅葉の木を楽しんだ 澄んだ空に色付いた葉が映えていた 易しい尾根歩きが続く 真っ直ぐ進むと小天井だった

 小天井のピークが
 近づいた

   小天井に着くと、
   そこも他のピーク
   と同様にここも開
   けていた

 北の方向に展望が
 あって、笠形山が
 眺められた

   立つ位置を変える
   と左の写真の右手
   も望めた
原山をよく見ようと手頃な木に登ってみた 左の写真に写る北の山並みを大きく見る
小天井を離れて下山の途についた 大天井に向かわず巻き道に入った 巻き道から鎌倉山が眺められた
往路で歩いた道に合流した 植林地の中を下る 135番鉄塔が見えてきた
登山口に下りてきた 普光寺に通じる道路まで戻ってきた 駐車場には向かわず、普光寺に向かった
いっとき普光寺の散策を楽しんだ まだ紅葉が残っていた 散策を終えて駐車場へと向かった