TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
大谷山    おおたにやま 510.7m 姫路市
 
1/2.5万地図 : 山崎
 
【2002年4月】 No.1 2002-28(TAJI&HM)
 
    南向かいとなる当田山の尾根より  2001 / 12

 姫路市安富町の中心地は安志地区。その北東に位置する大谷山は三角点ピークとその東のほぼ同じ高さのピークからなり、なだらかな山容を見せてくれる。2002年4月末にこの大谷山を、三角点ピークの南に長く延びる尾根から登った。三森地区で県道23号線を離れ、大谷山に向かう林道に入った。入ってすぐにプレカットの工場があり、そのそばを抜けて100mほど進んだ所で路肩に駐車とした。早く尾根に出ようと、駐車地点そばの山肌にすぐに取り付いた。結構急斜面で、辺りは植林が占めていた。その植林は枝打ちが十分されていたため、その切られた枝が地肌を覆っており、急斜面と相まってけっこう登りにくかった。150mは登っただろうか、ようやくの気持ちで尾根に出た。尾根は緩やかで一安心。周囲は雑木林となり下生えも少ないとあって、一気に気楽なハイキングの雰囲気になった。ただ灌木の小枝には少し悩まされた。雑木林は今が新緑の盛り。生憎の天気できらめく様は無かったが、それでも十分に美しかった。尾根は雑木林で続くかと思っていると、また植林が現れた。この植林は手入れが悪く、痩せた木が目立った。その後また雑木林となった。地表はその落ち葉に覆われており、その雰囲気はまるで森の中のようだった。この尾根歩きは気楽で楽しかったのだが、展望は木立の密集度が高いのか、全く得られなかった。山頂手前の470mピークに来て、ようやく梢越しだったが展望を得ることが出来た。見えたのは南の方角のみで、安志の町並みと当田山から東に続く山並みが眺められた。そこよりひと登りした所が、大谷山の山頂だった。四等三角点(点名・大谷山)をそこに見た。その周囲は植林がすっかり取り囲んでおり、全く展望は無し。 そして薄暗かった。ただ下生えがほとんど無いおかげで、休憩する分にはちょうど良かった。その三角点ピークで暫しの休憩とした。食後、 周囲を暫くうろついてみたが、展望は樹間を通して僅かに近くの尾根が見える程度だった。あきらめて山頂に戻ったとき、近くで倒壊した松の木が雑木にひっかかっているのを見た。その松を伝って雑木に登ってみると、この山頂で初めての展望を得た。見える方向は先ほどの[470m]ピークとほぼ同じだったが、そこよりも広々と当田山から菅生川東岸にある458mピーク(点名・芦田)までを眺めることが出来た。下山は東の尾根を下ることにする。まず東にある三角点ピークとほぼ同じ高さのピークに向かった。尾根は相変わらず下生えの少ない歩き易い道が続いたが、雑木や植林で展望が無いことも変わり無し。東隣の510mピークも同様で、そこからは南に向かって尾根なりに下ることになる。この下りで明神山の展望を期待したのだが、なかなか見えない。三等三角点(点名・三ツ森)のある468mピークが近づいた頃に、樹間を通して明神山の山頂部が見えるまでが限度だった。468mピークも、雑木のまっただ中と言った具合で展望は無し。そこで、なんとか明神山を望みたいと暫く周囲を探ってみたが、とうとう見えるポイントは見つからず。468mピークからは麓に向かって尾根を下るのみだったが、その途中で突然展望地が現れた。尾根の西側一帯が伐採されており、当田山からその西にかけてが広々と眺められた。ここで小休憩をとった。足下を見ると結構急斜面になっていたが、林道までがすっきりと見えていた。その林道までの距離は大してあるようには見えなかったので、その伐採地の縁を歩く形で下ることにした。その縁に着くまでは山肌が砂地で結構歩きにくかったが、縁に出るとその急斜面を植林に掴まりながら一気に下った。下り着いてみると、そこは駐車地点とは100mとは離れていなかった。
(2002/4記)(2012/5改訂)(2018/12写真改訂) 
<登山日> 2002年4月30日 10:13スタート/11:17〜33[470m] ピーク/11:41〜13:17大谷山/14:23〜56点名・三ツ森/15:42エンド。
(天気) 全くの曇り空。尾根では少し風があり、その風は湿っぽく冷たさがあった。ただ気温が19℃と適温だったので、歩く身にはその風が快かった。空気は十分に湿気を含んでおり、そのため視界は白っぽくモヤがかっていた。下山を終えるのと期を一にするように、小雨が降って来た。
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470mピークに来
て梢越しに南に展望
を得る

当田山の尾根の奥に
葛城山が覗いていた

尾根の途中の松の
木に登って、南に
展望を得る

上の写真の高森を
大きく見る

最後に現れた展望
地からは、南に当
田山が大きく見え
ていた
(←)
右上の写真の右手
方向を見る この
後は足下に見える
林道に向かった

 (→)
  左の写真の大フゴ
  山付近を大きく見
  る