TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
淡路ヶ丸    あわじがまる 533.6m 宍粟市・姫路市安富町
 
1/2.5万地図 : 山崎
 
【2023年3月】 No.3 2023-53(TAJI)
 
    安富町末広より  2023 / 3

 淡路ヶ丸を安富町側から登ろうと考えたとき、どうも東斜面側は急斜面が多いようで、そうなると山頂から少し離れるが県道552号線からの道で峠に出て、そこから尾根筋をひたすら歩いて山頂を目指すのが良いように思えた。その考えで向かったのは2023年3月の第三月曜日のこと。快晴だったので本来は展望の良い山を目指すべきだったが、この日は単独行とあって何となくヤブっぽい山を登りたくなり、淡路ヶ丸を登ることにした次第だった。出発が遅れて安富町の名坂に着いたときは11時半を過ぎていた。県道430号線から県道522号線に入ると、集落の先でネットに阻まれた。その先は未開通部分であり、車道は細くなっていた。そこでネットの手前に車を止めると、ネットを潜って登山開始とした。ネットの先にも民家がまだ一軒あったが、その家の横を過ぎるとはっきり作業道となり入口には鎖が張られていた。その作業道を道なりに歩いて行った。路面の悪い所があり悪路と言えそうだったが、歩く分には問題なかった。その作業道は地図には真っ直ぐな破線路で描かれていたが、実際はつづら折れの道になっており、緩やかに登って行くことになった。周囲はほぼ植林地だった。その植林地には伐採地があり、そこを過ぎると市境尾根が近くなった。市境尾根には30分かかっての到着となった。そこは峠の位置であり山崎町三谷側からの作業道と合流した。峠には送電塔が建っており、また市境尾根に沿って北へも南へも作業道が分かれていた。予定では峠からは尾根歩きと考えていたのだが、北へと向かえる作業道を見て作業道歩きをすることにした。その作業道が尾根筋から離れ出すと、漸くと言った感じで尾根に上がった。その尾根筋が意外と歩き難かった。一帯は植林地なのだが間伐材が多く放置されている上に灌木も茂っており手こずることになった。524mピーク越した辺りで安富町側に作業道があるのを見たので、尾根歩きを止めて作業道に下りた。その作業道が消えるとまた尾根に上がったが、今度は山崎町側に作業道を見た。その作業道に下りようかと思ったが、今少し尾根筋を歩くことにした。その考えは間違っていたようで易しい尾根歩きではなかった。また作業道が近づくと、堪らず作業道に下りた。あまり登山をしているとは言えなかったが、確実に淡路ヶ丸に近づいた。そして山頂まで200mほどになったとき、再び尾根に上がって山頂に向かった。山頂が間近になると周囲は自然林となり、やや急坂の尾根を登って山頂に到着した。歩き難い尾根筋を歩いたこともあって、峠から山頂まで1時間15分かかっていた。その山頂は四等三角点(点名・富栖)を中心に開けていたが、周囲は樹林が囲んでいるため展望は無かった。それまでも尾根筋であろうと作業道であろうと植林のためにほぼ展望は無かったので、展望に関しては淡路ヶ丸は悪いと言えた。それでも葉を落とした木々の隙間から明神山の姿は分かった。まずはピークハントの対象の山として目的を達した思いは持てた。山頂には長くはとどまらず下山に移った。その下山では尾根近くに作業道を見ないときは尾根筋を歩いたが、出来るだけ作業道を歩くようにして戻った。但し峠の手前では作業道に下りずに急坂の尾根筋を下って峠に下り着いた。峠の位置を改めて眺めると多少は展望があり、東向かいの大谷山が眺められた。また峠からの作業道歩きに移ると、伐採地に入って南東方向の展望を楽しむことが出来た。駐車場に戻って来たのは15時半。安富町側からでも片道1時間半をみておれば淡路ヶ丸に立てると分かった今回だった。
(2023/4記)
<登山日> 2023年3月20日 11:45ネット前よりスタート/12:14市境尾根に着く(峠の位置)/12:50[524m]ピーク/13:29〜43山頂/14:46〜15:00峠の位置/15:31駐車地点エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は無し。山頂の気温は16℃で、風はほとんど無し。視界は少しうっすらしていた。
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県道522号線は途中から未開通部分とあって、ネットに阻まれることになった ネットを潜ってスタートした 車道は細くなっていた まだ民家が一軒あり、その家の横を過ぎるとはっきり作業道となった その入口には鎖が張られていた
作業道は、簡易舗装の部分もあった 地図では真っ直ぐに描かれていたが、つづら折れだった 石ころの多い所もあり、悪路と言えそうだった

市境尾根が近づく
と、伐採地が現れ


伐採地の辺りは展
望があり、南西方
向に西山が望めた
作業道は緩やかなまま市境尾根に近づいた 市境尾根に着くとそこは峠の位置で、送電塔が建っていた 峠は十字路になっており、山崎町側からの作業道が合流しただけでなく、北に向かえる作業道を見た
その作業道に入って淡路ヶ丸を目指した 前方に見えたのは524mピークだった 作業道が尾根筋から離れ出すと漸く斜面に取り付いた
尾根に出るとネットが張られていたが綻びが多かった 尾根筋はすっかり植林地だった 間伐材が放置されており歩き難かった ヤブっぽい尾根歩きで524mピークに着くも、そこもヤブのピークだった
安富町側の尾根にごく近い位置に作業道を見たので、すぐに作業道に下りた その作業道も程なく終点となったので尾根に上がったが、ヤブだった 今度は山崎町側に作業道を見たので、下りようかと思ったが、今少し尾根を歩くことにした
ヤブの尾根歩きを続ける 植林地の中にアセビの茂る所があった 歩き易くなることもあったが
また左手に作業道を見たとき、堪らず作業道に下りた 山頂が近づいて尾根に上がった 山頂が間近になると、周囲は自然林となった

(←)
淡路ヶ丸の山頂に
着いた

 (→)
  四等三角点(点名
  ・富栖)を見る
周囲は樹林が囲んでおり、相変わらず展望は無かった 木々の空いた所から明神山が見える程度だった 山頂では長くも休まず下山に移った 尾根筋を戻る
山崎町側に作業道が見えると、すぐに下りた 524mピークまでは歩けると思ったのだが 作業道はすぐに離れだしたので、尾根に上がった
尾根歩きを続けていると、再び山崎町側に作業道を見た 今度は暫く歩くことになった 植林の隙間から水剣山を見る 524mピークが近づいて尾根に上がったが、すぐに安富町側に作業道を見ることになった
安富町側の作業道で524mピークを巻いた 作業道が尾根筋から離れるタイミングで尾根に上がった 山崎町側の作業道には下りずに、ずっと尾根筋を歩いて峠に近づいた

(←)
峠を見下ろす位置
まで下りてきた

 (→)
  送電塔は神野溝口
  線39番だった

送電塔の近くに展
望地があり、南東
方向を望めた

左の写真の左手を
見る 東向かいの
大谷山だった
上の写真に写る高森を大きく見る 名坂集落に通じる作業道に入った 伐採地に着くと、作業道を離れて伐採地の小径に入った

(←)
伐採地からは南の
方向が眺められた

 (→)
  左の写真に写る当
  田山を大きく見る
作業道に戻って下山を続けた ヘアピンの所は簡易舗装されていた 植林地を下って行く
右手に砂防ダムを見る 作業道の入口に戻ってきた ネットを越せば駐車地点だった