浜坂町の和田集落に駐車とした。前日に観音山山頂から姿良く見えていたのがこの山で、地元の人に聞くと「オオタニ山」と呼んでいるとのことだった。細い農道が渓流沿いに続いており、田畑が山あいに広がっていた。山あいが徐々に狭まって田畑は見なくなったが、渓流沿いの小径は緩やかままに続いていた。地図では谷筋に破線が描かれていたおり、その先の尾根上も続いて山頂まで小径があることなっていたが、
渓谷の奥詰めで傾斜がきつくなると、道が怪しくなってきた。適当に急斜面を潅木やクマザサを掴みながら登って何とか尾根上に立つと、そこはルートから少し西に離れた376mピークだった。その辺りも潅木やクマザサが茂っていた。その中を歩いて何とか波線コースに戻った。跡は破線コースを歩いて山頂を目指したが、尾根はあまり歩かれていないようで荒廃が進んでいた。そのためクマザサをかき分けながら登って行った。所によっては道が消えていたり、丈の高いクマザサに隠されていたが、時間をかけて山頂に着いた。そこまでの展望は場所によっては日本海が望まれたりしたが、概ね良くは無かった。そのため山頂展望には期待していなかったのだが、着いてみるとそこはカヤトの原になっており、東から南、北西へと展望が広がっていた。南東には久斗山を中心とする山並みがあり、西には観音山も望まれた。惜しむらくは視界は春霞がかかっていたことで、薄盆やりとしか見えなかった。視界さえ良ければ扇ノ山まで見えたのではと少々残念だった。なお山頂一帯にはタラノキが多く見られた。下山は破線コースを忠実に辿って和田集落に戻った。
※ 後日、「ヤブ山を歩く」では桧原山の名で紹介されていた。
(2000/12記)(2024/7写真改訂) |