三度目の訪問は全く軽い気持ちからだった。この日は高峰登山が目的で、往路は草木坂コースを登り、復路は草木越コースを下った。その草木越コースの登山口に着いたのは13時過ぎのこと。そこは点名・草木がある602mピークの登山口が間近にあった。そこで草木坂の駐車地点に戻る前に602mピークにも立つことにした。登山口に入るとすぐ先に建っているのが草木城だったが、何と草木城は消えており、土台だけになっていた。どうやら老朽化で取り壊されたようだった。ちょっと寂しい気持ちになった。その草木城跡地の先から602mピークへの階段道が始まっていた。標高差60mを登るだけだったので、10分とかからずピークに着いた。四等三角点(点名・草木)があり、双眼鏡が置かれている風景は以前のままながら、木々の生長で山頂展望は多少狭まっていた。それでも展望を楽しむ分には問題なかった。澄んだ視界の下、北に藤無山を、その藤無山の左手には三久安山を見た。そのピークからは登ってきた道以外にも、東へも西へも小径があって興味を持ったが、ピークに立ったことで良しとして、下山はすんなり往路を戻った。草木越に戻ってきたときはスタートしたときから35分しか経っておらず、短時間の寄り道だった。後は草木坂の駐車地点へと、舗装路歩きに移った。
(2024/11記) |