TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
高鉢山    たかはちやま 613.7m 佐用町
 
1/2.5万地図 : 千草
 
【2008年1月】 No.2 2008-10(TAJI&HM)
 
   北向かいの尾根より  2008 / 1

 佐用町で一番奥深い里と言えば奥海地区が思い浮かぶが、そのそばに小さなピークで佇むのが高鉢山である。この高鉢山には1998年12月に一度登っていたが、これは日名倉山をロングコースで登ろうと考えて、奥海の奥土井集落から始まる尾根で山頂を目指したおりに単なる通過点として歩いたもので、高鉢山に登ったことは登ったが小さなピークに立ち寄っただけの印象しか残っていなかった。この高鉢山は山名の付く山では佐用町の中では高峰の部類に入り、佐用町を紹介した幾つかの資料でもこの山名はよく記されていた。そこでこの高鉢山を目標として登山を試みるのも面白いのではと思うようになり、また改めて登れば前回と違った印象を受けるのではとも思えて気になり出した。向かったのは2008年1月の寒さの厳しい日だった。
 国道373号線を岡山県境に近い上石井まで走り、そこより奥海に通じる県道556号線に入った。山間部とあって道には凍結防止の融雪剤がまかれており、路上は白くなっていた。佐用川に沿って車道はくねくねと続いていた。途中で道幅は車1台分ほどに狭まったが、奥海の集落の一つ、下村集落が近づくと十分な道幅となった。また広い路肩スペースも現れた。もう高鉢山は近いので、集落内に車を止めるよりも離れた位置が良いと考えて、その路肩スペースに車を止めて歩き出すことにした。天気予報では曇りときどき晴れとなっていたが、上空には雪雲と思われる黒い雲が広がっていた。但し雲の厚みは薄いようで、陽射しの漏れている所もあった。車道を歩いて下村集落を通り過ぎると、道は奥土井集落への道と桑村集落への道の二手に分かれた。目の前の尾根端に取り付くため右手の桑村集落への道に入り、桑口橋を渡った。尾根端に小径が見えたので、それを登って行くことにした。その小径は近くの墓地までしか続いておらず、後は植林の尾根を適当に登って行くしかなかった。尾根は下生えも無くけっこう気楽に登って行け、30分も登れば主尾根に出た。もう山頂は間近に見えていた。主尾根は雑木林となって、冬枯れの風景だった。その中を登って行くと僅かな時間で山頂に着いた。植林と雑木の混合林となった山頂は一隅に共同アンテナを見たものの、三角点が見当たらなかった。前回は三角点をすんなり見ていたので、山頂の一番高い辺りを探ると、倒木の下に隠れていた。これで高鉢山の山頂に立ったことになるが、展望も無いのでこれでは前回と同様にあまり印象に残らないことになる。そこで無理やり展望を得て、高鉢山に登っていることを実感することにした。登って来た尾根の木々が疎らだったので、戻る形で鞍部へと下ると、木々の隙間から白い袴ヶ仙が望まれた。北東方向にもやはり木々の間からだったが日名倉山が間近く見えていた。これで下山しても良かったが、せっかく佐用町の最深部にいるので、気持ちを切り替えてこの付近の尾根を今少し歩いてみることにした。前回はひたすら日名倉山を目指したのだが、この日はそのルートの途中にある810mピークまで登って、そこより西方向への尾根、ちょうど高鉢山より一つ北隣となる尾根で下山することにした。高鉢山を除けば標高点も無い超マイナーコースだったが、たまには面白いのではと思って、この尾根歩きを楽しむことにした。再び高鉢山山頂へと戻った。そこより尾根なりに北東方向に向かおうとしたところ、少し尾根を外してしまい、厳しい倒木地に突っ込んでしまった。むりやり尾根に戻ってみると、何と山頂から50メートルも進んでいなかった。ちょっと自分にあきれてしまったので、尾根の鞍部で昼休憩とした。そこは東方向の展望が良く、無名の722m峰の鋭い姿が印象的だった。昼休憩を終えてそのまま尾根歩きの続きをするつもりだったが、この尾根をすんなり歩けなかったことが悔しく、一度山頂に戻って(この日三度目の高鉢山山頂だった)、尾根を辿り直してみた。どうやら木々の重なりで尾根筋を見誤っていたようだった。尾根歩きを続けると、暫くは空いた木々が空いていたこともあって明るい開放感の中を歩いて行けた。途中には展望地もあり南西に佐用町から美作市へと続く山並みが眺められた。また間近には郷鴫山や日名倉山、そして白くなった後山の尾根も眺められた。尾根は歩き易いと思えば、突然倒木帯が現れたりと、また展望を得たりといろいろと変化があった。尾根は目立ったピークも無く小さなアップダウンで続くため現在地を掴み辛く、地図とコンパスを眺めながら歩くことになった。尾根ではちらちらと雪が見えていたのだが、高度を上げるうちに、けっこう白くなって来た。但しうっすらとしか積もっていなかった。天気は概ね曇り空で、ときおり陽射しが現れると思うと、小雪のちらつくこともあった。展望が現れると暫く足を止めていたので、漸く810mピークに着いたときは、歩き始めてから4時間近くが経っていた。ちょっとのんびり歩き過ぎだった。この810mピークはなだらかな上に樹林に囲まれており、単なる通過点の雰囲気だった。そこからは少し戻る形で北西の尾根に入り756mピークに向かった。そのピークから西へと延びる尾根を下って西土居集落を目指す考えだった。いざ歩き出すと、この尾根がオリエンテーリングをしているかのような尾根だった。地図とコンパスで方向をしっかり持っていないと、尾根なりに歩いているとすぐに違う尾根に入って軌道修正することになった。その尾根も展望は今一つだったが、ときおりは展望が現れて、思い切り近くに日名倉山が眺められたり、白くなった後山から駒の尾山へと続く尾根が眺められた。また南向かいには木々の隙間からきれいな三角形をした高鉢山の山頂も見えていた。尾根の先端は小さく盛り上がっているため尾根を最後まで下らず、その小ピーク手前の鞍部から左手へと植林の中を下って行った。そこは麓との距離は僅かで、30メートルも下ると林道に下り着いた。林道から県道556号線へ出て後は車道を歩いて駐車地点へと戻って行った。それにしてもずいぶんマイナーな登山をしたものだが、人擦れしてない雰囲気が良く、それなりに楽しめたのは確かだった。
(2008/2記)(2021/12写真改訂)
<登山日> 2008年1月14日 9:52駐車地点スタート/10:00桑口橋/10:31尾根に出る/10:40〜11:25高鉢山/11:40〜 12:06一度下山を始めたが再び高鉢山へ/13:49[810m]ピーク/15:42林道に下り着く/16:00桑口橋/16:08エンド。
(天気) 空は雪雲に覆われていることが多かったが、ときおり晴れ間も現れた。気温は午前は4℃ほどだったが、午後は少し冷えて、いっとき2℃まで下がる。山上では冷たい風を受ける。視界はまずまず澄んでいた。
<< Photo Album 2008/01/14 >>
下村集落の手前に車を止めると、始めに下村集落を抜けて行った 車道が二手に分かれると、桑村集落の方向となる右手の道に入って桑口橋を渡った 高鉢山の南西尾根端に取り付いて小径を辿るも、小径はすぐに終わってしまった 後は植林地を登った
尾根は倒木が多かった 次第に尾根の木々は空いてきた 前方に山頂が見えてきた
山頂が近づくと雑木林の風景となった 山頂に着くと、倒木があって雑然としていた 三等三角点(点名・安井)は倒木の下に隠れていた
無理に展望を探ると、山頂近くから袴ヶ仙が望めた 袴ヶ仙は雪が降っているのか、薄く煙っていた 北北東にちらりと日名倉山の山頂を見た

日名倉山を大きく
見る

山頂に戻ると北東
方向へと尾根歩き
を続けることにし


南東に見えた鋭い
姿の山は無名のピ
ークだった

山頂の先にあった
鞍部で昼休憩とし


尾根歩きを再開す
ると、722mピ
ークがはっきりと
眺められた
尾根はまずまず歩き易かった そのままのんびりと歩きたかったが 倒木地が現れて俄然歩き難くなることもあった
尾根の展望地に立って北西から北に広がる山並みを眺めた 左の写真に写る郷鴫山を大きく見る
上の写真に写る袴ヶ仙を大きく見る その左手の那岐山は雲に隠されていた 左上の写真に写る後山の尾根を大きく見る
展望地より西の方向を見る 那岐山の左手だった 左の写真に写る星祭山を大きく見る
那岐山の左手後方に天狗寺山を見る 北の谷筋に棚田を見た 展望地を離れて尾根歩きを続けた 雑木林が広がる
前方に810mピークが見えてきた 地表が雪で白くなっている所が現れた 雑木林が広がる中、810mピークへと近づいた

810mピークに
着くと単なる通過
点の雰囲気だった

810mピークか
らは西尾根に入っ
て下山に向かった

北に日名倉山を見


西尾根は穏やかな
雑木林が広がって
いた

青空の広がること
もあった 北の雄
峰を見る

右上の写真に写る
後山の尾根を大き
く見る

上の写真に写る日
名倉山を中心に眺
めた
西尾根を中ほどまで下ると、南に高鉢山を見た 今少し下ったとき、改めて高鉢山を見る 下山後に、麓から高鉢山を眺めた