県道6号線を北上して、一宮町横山地区の大坪集落から公文地区に抜ける富山越の道に入った。富山越を過ぎると北に延びる林道が分かれたので、その林道へと入り、林道が二つに分岐する地点に駐車とした。往路は、駐車地点より四等三角点のある544mピーク(点名・富山越)に向かい、その後は尾根筋を歩いて山頂へと向かった。まずは544mピークへと支尾根を登った。尾根はやや急傾斜で一帯は杉の植林地だったが、よく手入れされており気持ちよく登れた。主尾根に出た辺りで一度に展望が開けた。北東の須留ヶ峰から南東の生野高原まで一望だった。544mピークに立ち寄った後、山頂に向かった。山頂近くまではっきりとした道は無かったが、丈の低い笹地や伐採地もあり、結構展望に恵まれて登ることが出来た。また山頂が見えるため、尾根を外す心配は無かった。ただ一部で潅木の繁った所や、伐採跡で歩き辛い所があった。この尾根歩きで良かったのは、展望の良さもあったが、自然林が多く残されていていたことで、紅葉の美しさを楽しめた。今が見頃になっており、全山とまでは言えなかったが(そこそこ植林帯が有るため)、山肌が見事に色付いていて、暫し足を止めて眺めていた。山頂は高木に囲まれていて、展望がきかなかったことは残念だった。その高木の紅葉に囲まれて昼食をとった。展望に関しては、山頂近くに好展望の所があり、大屋町や一宮町東部の山々が見事に見渡せた。下山はほぼ往路を戻ったが、544mピークまでは歩かず、その手前より林道に下りた。
(2007/1記)(2012/6改訂)(2021/5写真改訂) |