二度目は1998年5月初め、安富町の関から鎌倉岳経由で登った。安富町関の富栖湖北詰辺りにある公衆トイレのそばに車を止めて歩き出した。鎌倉岳より北西に真っ直ぐ延びる尾根の端より登り出した。取り付いた所は少し尾根から外れていたため、急斜面の植林帯となっていた。岩肌も出ており滑り易く、やや危ない所もあった。尾根に出てからも暫くは植林帯の急尾根が続いた。所々岩肌が露出していたが、植林に囲まれて展望は望めなかった。尾根道は無いに等しかったが、登るほどに尾根は緩くなった。鎌倉岳の山頂も雑木林に囲まれており、展望は良くなかった。ただそこは落ち葉が散り敷いており、また新緑の美しさもあって、そこで昼休みとした。涼しい風に吹かれながら、暫しの憩いどきだった。次に798mピークに向かったが、また植林帯や潅木帯とあって、展望は悪いままだった。ただ一カ所下りの急斜面の所で少し北の覗ける所があり、そこからは雪彦山に続いていくこの山稜が眺められた。798mピークも植林に囲まれて展望は無い。しかしそこを過ぎて暫く行くと、左手斜面(西から北にかけて)が幼木の植林帯で、一気に展望が広がった。西は宍粟市との町境尾根、その奥には水剣山から黒尾山がうっすらと見えていた。北には一宮町との町境尾根、そして三角点雪彦山から鉾立山と一望だった。その辺りからウリュウドまでは二度目のコースになる。伐採したことによるものか尾根にイバラが多く、それを手折りながら進んで行った。やがて尾根に露岩地が現れ、それを過ぎて漸くウリュウド山頂に着いた。まだ三角点櫓が残っていた。そこは相変わらず雑木に囲まれて展望は無し。すぐに山頂を離れて、尾根を更に北へと進んだ。すると少し歩くだけで絶好の展望地が現れた。植林されて間がないためだったが、眼下に千畳平のキャンプ地も見えていた。その周辺の新緑の明るさが印象的だった。その千畳平に向かうようにして下山とした。尾根にはちょうど防鹿ネットが張られていたので、それに沿うようにして下って行った。尾根の端はやや急斜面となっていたが、そこを過ぎると山道に出会い、やがて千畳平へと下り着いた。後は鹿ケ壺に続くハイキングコースを歩いて関キャンプ場へと下って行った。下り終わっての感想として、ウリュウドのみを目指すのであれば、千畳平からのアプローチが一番楽なのではと思われた。
(2002/6記)(2013/6改訂)(2020/10写真改訂) |