大河内町長谷の足尾滝に通じる林道の入口に駐車した。林道を途中まで歩き、右の尾根に取り付いた。登る前の予想では、以前に登ったフエバノ峰の印象から、クマザサのヤブコギを覚悟していたのだが、ササはさほど多くは無く、また鹿が多いせいか多くは食べられており、歩く妨げにはならなかった。潅木の障害もあまり無く、所々展望が開けていて、楽しく登って行けた。山頂は予想とは違って展望が素晴らしく、間近に砥峰高原が眺められた。その左手には夜鷹山と暁晴山があり、西から北にかけては後山から氷ノ山までも眺められた。どの山も残雪を纏って美しかった。なお時間も余ったこともあって、北隣の1067mピークまで、ザックを残して足を延ばした。途中の風景は、残雪の中に雑木が悄然と立
ち、心が清められる思いがした。1067mピークからは、千町ヶ峰が間近に眺められた。また途中では千ヶ峰の方向にも展望が広がった。帰路は往路とほぼ同じコースを歩いたが、途中の送電塔を過ぎた辺りで谷側に下れる道を見たので、その道を下ったところ、何と林道の終点に繋がっていた。結果としては林道歩きは退屈でもあったので、林道終点まで車を進めて、そこよりスタートするのが正解だったか。
(2002/1記)(2016/1改訂)(2020/9改訂2) |