TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但
 
仏ノ尾    ほとけのお 1227m 香美町・新温泉町
 
1/2.5万地図 : 扇ノ山
 
【1995年3月】 No.1 1995-18(TAJI&HM)
 
    氷ノ山山頂より  1995 / 3

 1994年4月に青ヶ丸に登ったが、そうなれば次は仏ノ尾に登ってみたくなるもの。翌1995年は3月半ばに氷ノ山を訪れた。この時は避難小屋に1泊したが、翌朝に見た青ヶ丸と仏ノ尾は、快晴の空の下にくっきりと白い姿を見せており、そのシーズン中に是非訪れてみようと考えた。すると翌週も快晴が期待されたため、そこで2週続けての冬山となるが、仏ノ尾を目指すことにした。3月26日のことで、兵庫南部は晴れていたが、北部は曇り空となって少し雲行きが心配された。前年の青ヶ丸に登ったときと同じく、美方町佐坊の林道・仏ノ尾線の入口に駐車して歩き始めた。林道はスタートして200mほどは除雪されていたが、それより先は1メートルほど残雪が積もっていた。そのためワカンを付けての歩行となった。曇天だった空は徐々に晴れ始め、青空が広がって来たのはうれしいことだった。林道終点からはその北側の尾根を目指して、雪の山肌を急登した。尾根上に出ると、そこより山頂が望め、この尾根を辿って行けば山頂に続いているのが分かり、安心して進むことにした。昨日にでも降ったのか、多い所で20センチほども新雪が積もっていた。辺りは冠雪したブナが多くあり、青空をバックにその姿は美しかった。山頂を目指して登って行くが、見た目以上に傾斜がきつく、また雪も深く、多い所では3メートル以上は有ると思えた。ワカン歩行であえぎあえぎ登り、林道終点より2時間半かかって山頂に着いた。山頂は大量の雪で平らになっており、どこが最高点か分かり難くなっていた。その山頂には少なからずブナが有ったが、視界の妨げになるほどでは無く、展望は素晴らしかった。青ヶ丸山頂の展望も素晴らしかったが、それ以上と言える好展望が広がっていた。但馬の高峰を総て眺められると言ってもよいほどだった。空も雲が多いながらも、もう晴れと言ってよく、また風もほとんど無く、陽に当たっていると本当に暖かかった。やはり雪山は好いものだと心から思った。下山は往路と同じコースを戻ったのだが、下りるとなれば雪道は楽なもので、それと終始左手の蘇武岳から右手の氷ノ山までを、あまねく見渡せて、大展望を満喫しながらの下りとなった。仏ノ尾を登り終えての感想は、青ヶ丸に劣らず、いやこの仏ノ尾の方がずっと登り易く、また風景に伸びやかさもあったので、兵庫県の冬山として十分に楽しめる山だと確信させられた。
(2001/12記)(2015/1改訂)(2021/12改訂2)
<登山日> 1995年3月26日 8:32スタート/10:05林道終点/12:37〜14:00山頂/15:25林道終点/16:21エンド。
(天気) スタート時は曇天。徐々に晴れ始め、山頂では雲が多いながらも晴れとなった。風はほとんど無く、 陽に当たっていると本当に暖かかった。
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 林道を歩いて行く
 と、純白の青ヶ丸
 が望まれた

    林道を離れて尾根
    に出ると、すっか
    り雪山の世界とな
    った
次第に仏ノ尾が近づいて来た 仏ノ尾に向かってトレースの全く無い雪面が広がって
いた 一歩一歩足跡を付けて行く
山頂に着いた時は午後に入っていたが、霧氷はまだ残
っていた
山頂より東の風景を見る 左の写真に写る蘇武岳を大きく見る

 蘇武岳の左手
 に三川山を見
 る

  山頂より南西
  間近に青ヶ丸
  を見る

 南には氷ノ山から
 鉢伏山へと続く尾
 根が雄大だった

    左の写真に写る氷
    ノ山を少し大きく
    見る

 下山は南の雄大な
 尾根を眺めながら
 だった

    鉢伏山から氷ノ山
    の尾根に陽射しが
    広がった