TAJIHM の 兵庫の山めぐり <長野県の山
 
戸倉山   (伊那富士) 1681.0m 駒ヶ根市・伊那市
(長野県)
 とくらさん
1/2.5万地図 : 市野瀬
 
【2015年8月】 2015-71(TAJI&HM)
 
   駒ヶ根ICの近くより  2015 / 8

 戸倉山は伊那富士とも呼ばれ、地理的には駒ヶ根市と伊那市の境にある山で、伊那山地の北端近くの山である。向かったのは2015年8月最初の土曜日で、白っぽい青空の広がる日だった。前夜は伊那市内のホテルに泊まっており、ホテルを8時過ぎに出ると、ナビを戸倉山キャンプ場にセットして車を走らせた。天竜川沿いを南下して行くが、前日と同様に南アルプスも中央アルプスもガス状の雲が尾根を隠していた。キャンプ場の駐車場に着いたのは9時過ぎのこと。夏休み期間とあって駐車場はほぼ満車状態で、何とか一台分の駐車スペースを見つけて車を止めることが出来た。戸倉山登山の参考にしたガイドブックは「名古屋周辺の山200」で、そこの情報から始めにキャンプ場を抜けて行くと、すぐに戸倉山登山道の標識が現れたのて、そちらの道に入った。登山道は沢沿いを続いていたが、5分ほど歩くと左手の斜面を登ることになった。周囲はカラマツ林だった。程なく尾根に出て、南東方向に登るようになった。尾根の傾斜が増してくると登山道はつづら折れの道になったので、きつい登りになることは無かった。樹林は広葉樹も増えて、自然な感じに変わってきた。また気温は22〜23℃程度だったので、夏としては良い感じで登って行けた。途中で巻き道のようになって尾根から離れたが、再び尾根を歩くようになると上ノ森コースが右手から合流した。歩く方向は北東で、山頂方向に向かうようになった。程なく現れたのが五合目の標識だったが、合目の標識は始めに一合目を見ただけだったので、途中の標識は見落としていたのかも知れない。やはり夏場のハイキングとあって、徐々に歩度が落ちてきた。六合目の先でベンチが現れると、思わず一休みとした。そこは西の方向が開けており、足下に伊那谷の風景が眺められた。中央アルプスも眺められるはずだったが、すっかりガス雲に隠されていた。次に沢コースとの合流点が現れた。ずっと易しい尾根歩きが続き、猿の松や天狗伝説の岩が現れた。そして七合目を過ぎた先で現れたのが金明水だった。そこは学校登山で来ているのか、小学生のグループで大賑わいだった。グループはこれから下山とのことだった。こちらも片隅で一休みとした。金明水は冷たく、なかなかの美味だった。そこから山頂までは500mほど。九合目を過ぎて山頂に着いたときは10時45分になっていた。戸倉山には二つのピークがあり、まず着いたのは西峰だった。そこからもアルプスの展望はあるはずだったが、南アルプスの塩見岳がごくうっすらと見えていた。すぐに東峰に向かった。鞍部には避難小屋があり、西峰から5分ほどで東峰のピークに出た。そこには薬師如来の座像が安置しており、一等三角点が置かれていた。ベンチもあって休むには良い所だった。他に人影は無く、パートナーと二人きりでのんびりと休んだ。アルプスの展望は諦めていたが、それでも雲間から稜線の一部が覗いていた。快晴の日であればアルプスの展望に恵まれるはずで、戸倉山は登り易さ、登山道の雰囲気の良さ、適度なコースタイムと、人気の出る要素を多く持っている山であることと理解出来た。戸倉山の山頂で30分ほど休むと、下山に移った。下山は往路を戻るのみ。易しく登れる山は下りとなればいっそうの易しさで、ずっとゆったりとした気分で下って行けた。季節的なことなのか花を見かけることは少なかったが、タマゴタケがよく生えているところがあって暫し足を止めた。それでもあまり休憩をとらずに下ったこともあって、下山は85分でキャンプ場に戻ってきた。
(2015/12記)(2020/8改訂)
<登山日> 2015年8月1日 9:14戸倉山キャンプ場駐車場スタート/9:25一合目/9:56上の森コース合流点/10:15沢コース合流点/10:28金明水/10:39九合目/10:45戸倉山西峰/10:51〜11:18戸倉山東峰(山頂)/11:38金明水/12:10上の森コース合流点/12:43エンド。
(天気) 晴れ。薄い青空で、空の半分は白い雲だった。樹林の気温は22〜23℃で、山頂も変わらず。山頂では弱いながらも風があり、涼しく過ごせた。視界はうっすらとしていた。展望地から見えるはずのアルプスの風景は、ほぼ雲に隠されていた。
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戸倉山キャンプ場に着くと、駐車場は満車状態
だった かろうじて車を止めることが出来た
駐車場を離れてキャンプ場を貫く車道を歩き始
めた
朝日を受けるキャンプ場を横目に登山口へと歩
いて行った

 戸倉山登山道に
 入った


   標識に従って細い
   道に入った
カラマツ林の中を登って行く 一合目の標識が現れた 尾根を伝うようになった
ベンチが現れて、一休みとした 濃い緑の中にシラカバが目立っていた ベンチのそばに立っていたのは「馬止の松」だった
トラバースする感じで歩いた 右手から上の森コースが合流した 北東へと尾根を登るようになった
六合目の先のベンチで一休み ベンチからは中央アルプスが眺められるはずだ
ったが、モヤの強い視界で全く見えなかった
左からまた別の登山道が合流した 合流したの
は沢コースだった
大きな松が現れて「猿の松」と標識が立っていた 広葉樹の森を見上げる だらだらと易しい登山道が続く
七合目の標識が現れた 金明水の休憩所はグループで大賑わいだった 金明水を見る 冷たくけっこう美味だった
八合目の標識を見る 周囲の緑は濃かった 易しい登山道だが夏場とあって歩度は落ちてきた 九合目を過ぎて山頂が間近になった

 最初に着いたのは
 西峰だった

   西方は中央アルプ
   スの展望台だった
   が、中央アルプス
   は雲に隠されてい
   た
西峰に置かれていたのは不動明王だった 東峰に向かうと、鞍部に避難小屋が建っていた 東峰への道も易しい道だった

 東峰が近づいた


   戸倉山の東峰に着
   くと、そこには薬
   師如来が鎮座して
   いた
東峰には三角点が置かれていた 一等三角点
(点名・戸倉山)だった
南アルプスが見えるはずだったが、雲に隠され
ていた 見えていたのは鋸岳の左手だった
北東方向にうっすらとながら現れていたのは、
白岩岳のようだった
東峰で休むうちに、一瞬だけ鋸岳の一部が現れ
南へと小径が続いていたが、そちらに展望は無
かった
東峰で昼休憩を済ませると、西峰に戻った

 西峰に戻って来
 ると、南アルプ
 スの塩見岳が輪
 郭が分かる程度
 に見えていた




 左の写真に写る
 双児山を大きく
 見る






 中央アルプスは相
 変わらず稜線を雲
 に隠されていた


   西峰を離れて下山
   の途についた
下山はすんなりと往路を戻った 金明水がある広場に着く そこには誰もいなか
った
緩やかな登山道とあって、下りはけっこう気楽
だった
下山では「天狗伝説の岩」に立ち寄った 六合目の展望台に着くと中央アルプスの一部が
望めた
覗いていたのはと思えた赤椰岳ではと思えた
美しい森の下りを続ける タマゴダケの幼菌が沢山生えている所があった 上の森コースの合流点まで戻ってきた
木漏れ日が青葉を照らした 巻き道を戻る カラマツ帯に入った
広い道まで下りてきた キャンプ場が近づいてきた キャンプ場を抜けて行く 駐車場は目前だった