TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南アルプスの山 
 
仙丈ヶ岳    せんじょうがだけ 3032.9m 伊那市(長野県)
南アルプス市(山梨県)
 
1/2.5万地図 : 仙丈ヶ岳
 
【1995年7月】 1995-43(TAJI&HM)
 
   甲斐駒ヶ岳より  1995 / 7

 仙丈ヶ岳を訪れたのは、1995年7月29日のこと。前日に甲斐駒ヶ岳を登ったとき、そこから見えた仙丈ヶ岳は南アルプスの女王と呼ばれるのも頷ける優美さで、いっぺんに気に入った。この日の朝も前日と同じ時間の起床となり、北沢長衛小屋前のテント場を5時に離れることが出来た。コースとしては藪沢から馬ノ瀬ヒュッテ経由の道を選んだ。まず太平小屋へと向かい、そこより藪沢新道を歩いて行った。太平小屋から暫くは樹林帯だったが、藪沢に出ると視界が広がった。沢には僅かに雪渓が残っており、また高山植物も多く、その沢の風景も仙丈ヶ岳を更に気に入ることになった。空には雲一つ無く、ガスも見られなかった。暑くもなく寒くもなく、絶好の登山日和であった。その上、沢沿いの道には涼やかな微風も吹き、しかも人も少なく申し分無しである。沢を登り詰めると馬ノ背ヒュッテの前に出た。そこを過ぎると、展望が急に開けて来た。八ヶ岳に北アルプス、中央アルプスが、快晴の下にくっきりと遠望出来た。この風景に足取りも一段と軽くなった。仙丈小屋を過ぎて主稜線に合流すると、急に登山者が多くなり賑やかになった。どうやら北沢峠から小仙丈岳を通って来る尾根が主コースのようだった。もう山頂は近かった。その山頂に近づくといっぱいの人だった。そこで山頂には一時立ち寄っただけで、山頂から100mほど離れた手前のピークで休憩とした。そのピークの展望も良く、甲斐駒、北岳など南アルプスはもちろんのこと、八ヶ岳、富士山(ちょうど北岳の左肩に覗いていた)が澄んだ視界の中に広がっていた。特に北岳から間岳の稜線がどっしりとしており、その光景を飽くことなく眺めていた。昼近くになって、薄雲が広がり出したのをしおどきに、下山とした。下山は小仙丈岳までは主コースを歩いたが、登りで歩いた藪沢が忘れられず、大滝ノ頭を過ぎた所より馬ノ背ヒュッテへの道へと入り、馬ノ瀬ヒュッテより再び藪沢を歩いて北沢峠へと戻って行った。この夜も北沢長衛小屋前のテント場で一夜を過ごした。
(2003/11記)(2007/10改訂)(2022/1写真改訂)
<登山日> 1995年7月29日 5:00長衛小屋前スタート/5:25太平小屋/7:10馬ノ瀬ヒュッテ/8:30〜10:25仙丈ヶ岳山頂/11:00小仙丈岳/11:46藪沢分岐/12:28藪沢小屋/14:16太平小屋/14:44長衛小屋エンド。
(天気) 雲一つ無い好天。暑くもなく寒くもなく絶好の登山日和だった。視界も澄んで申し分なし。昼近くになって、薄雲が広がり出してきた。
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藪沢を歩いている
ときに振り返って
甲斐駒ヶ岳を見る

馬ノ背ヒュッテを
過ぎると甲斐駒ヶ
岳が全貌を現した
仙丈ヶ岳は展望の良い山で、東から南東にかけて広く眺められた 左の写真に写る鳳凰三山を大きく見る

上の写真に写る北
岳と間ノ岳を大き
く見る

左の写真に写る富
士山を大きく見る

(←)
仙丈ヶ岳は甲斐駒
ヶ岳の絶好の展望
台でもあった

 (→)
  左の写真に写る八
  ヶ岳を大きく見る

真南の方向には南
アルプス中部の三
千メートル峰が並
んでいた

左の写真に写る中
央部を大きく見る

山頂手前の展望地
より山頂を望む

小仙丈岳より仙丈
ヶ岳を望む