TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
常山    つねやま 306.8m 岡山市・玉野市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 八浜
 
【2015年4月】 2015-32(TAJI&HM)
 
   岡山市南区西高崎より  2015 / 4

 岡山市街から国道30号線を南下して玉野市に近づいたとき、右手前方に富士型の山が見えてくるが、それが常山で児島富士とも呼ばれているとか。ごく低残でもあるので半日のハイキングで十分ではと思い、その考えで向かったのは2015年4月第2週の土曜日のことだった。ブルーライン、岡山バイパスと走って常山に近づいた。この日は朝から曇り空だった。天気予報では午後に晴れ出すとのことだったので、昼前の空はまだ雲が多かった。それでも一部で青空が覗くようになっていた。その空の下で常山が端正な姿を見せていた。JR常山駅の前を過ぎて西へと車を走らせると、常山に向かう道が左手に分かれた。その車道に入ると今度は東へと向かうことになり、程なく登山口駐車場が現れた。車は2台止まっていたので、その並びに駐車とした。時計は12時を回っていた。その辺りは北に向かって開けていたので、近くのベンチに座って岡山平野を眺めながら昼食とした。昼食を済ませて、後は間近にある常山登山口に向かうのだが、近くにJR常山駅があることでもあり、JR常山駅をスタート地点として歩いてみたくなった。そこで200メートルほど離れている常山駅へと向かい、まずは常山駅に立った。常山駅は改札が無く、ホームだけの無人駅だった。そのホームではサクラが盛んに花びらを散らしていた。そのサクラ越しに常山を見上げてから、ハイキングを開始した。そのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。登山コースは林道で山頂に向かうコースと登山道で向かうコースがあり、往路は登山道コースを登った。登山道は雑木林や竹林の中をつづら道で続いていた。登るうちに陽射しを受けるようになった。底無井戸を過ぎると林道に合流した。その林道を歩き出すと、すぐに広場に出た。そこは常山城跡の栂尾二の丸跡で、その辺りからずっと城跡のようだった。そこからは林道を歩かず石段を登って山頂に向かった。次の平坦地は青木丸跡で、その後も何度か石段を登って山頂となる本丸跡に着いた。そこは一段と広く平坦地になっており、城跡らしいとは言えたが、樹木が多くあって林のようになっていたためか伸びやかさには欠けていた。サクラの木が多いようだったが、花びらをほぼ散らし終わろうとしていた。そこまで展望はほとんど無いまま来たのだが、本丸跡はまずまずの展望があった。東側と南側にベンチが置かれており、瀬戸の海や近くの尾根が眺められた。また立派な展望台が北寄りに建っていた。螺旋階段を登って最上階に立つと、北に向かって伸びやかな展望が広がっていた。うっすらとした視界ながらも岡山市街やその背後の山並みが眺められた。もた北東には金甲山が大きく見えていた。この展望が得られたことで、常山の山頂に立った甲斐があったと言えそうだった。山頂で暫し憩った後は、林道コースで下山とした。林道は北西側から西側、南側へとぐるりと螺旋状に付いており、陽当たりが良いためかミツバツツジが満開だった。その林道を南側まで歩いたとき、千人岩に立ち寄った。そこは常山合戦時に兵が千人いた所と案内板に書かれていたが、岩場は狭く、数十人でいっぱいになりそうだった。林道を東面側まで来ると、土砂災害によるものか林道は崩れて、単なる山道になっていた。道理で静かな常山だった。再び林道を歩くようになると、程なく墓地が現れ、その先が駐車場だった。
(2015/4記)(2020/8改訂)
<登山日> 2015年4月11日 12:41常山駅スタート/12:48登山口/13:13底無井戸/13:15林道出合/13:29〜53山頂/14:24〜34千人岩/15:15登山口駐車場エンド。
(天気) 北の空には青空が少し見られたが、上空は雲が広がる中をスタートした。樹林帯の気温は13℃だった。登るうちに陽射しをときおり受けるようになり、山頂に着いたときは、雲の多い晴れと呼べそうな空になっていた。山頂の気温は17℃、少し風あり。視界はややうっすらとしていた。下るうちに青空が増えて、下山を終えたときは快晴の空となっていた。
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 常山登山口に車を
 止めたが、常山駅
 に出て、そこから
 ハイキングを開始
 した

 常山駅は改札の無
 い無人駅だった

 ホームのサクラ越
 しに常山を見上げ
 た
常山を目指して歩き始めた 常山城址登山コースに入った 坂道を登っていると背後に岡山平野が広がってきた
登山口駐車場まで戻ってきた 東へと林道コースを歩く すぐに直登コースが分かれたので、そちらに入った
害獣避けのゲートを通過する 登山道を登って行く ごく普通の里山道だった 林に陽が射してきた
ときおり石仏をみかけた 新緑色の中を登った サクラの花びらがいっぱい落ちている所を通る
竹林を通り抜ける 底無井戸が現れた 覗くと汚い水が溜まっていた 底無井戸の先で林道コースに合流した

 林道を西へと歩い
 ていると、 大き
 なキクラゲを見か
 けた

 広場になった所に
 着いた その辺り
 から常山城址のよ
 うだった
山頂方向へと石段を登る 平坦地に出た 青木丸跡のようだった また石段を登る よく石仏を見かけた
北二の丸跡には小さな墓が並んでいた カエデの新緑が目に優しかった 本丸跡へも石段を登ることになった

 山頂の本丸跡に着
 いた 広く平らに
 開けていたが、樹
 木も多かった

    二等三角点(点名・
    常山)を見る
    
石碑が建っていた 元城主に対するものだった 石碑のそばの岩は「腹切岩」だった ベンチがあったので一休みとした
    
東から南東にかけてが眺められた この日はうっすらとした視界だった 左の写真に写る五剣山を大きく見る
上の写真に写る豊島を大きく見る 上の写真の右手には大槌島が望めた 玉野市の田井地区の辺りを見る

 南の方向にも展望が
 あった


   左の写真に写る王子
   が岳を大きく見る
山頂の北寄りの市に展望台が建っていた 展望台に上がってみると、北に向かって展望が広がっていた 岡山平野の風景が一望だった
岡山市街に陽射しが当たっていた 怒塚山と金甲山の並ぶ姿を見る
山頂を離れて登ってきた石段を引き返した ヤエヤマブキが咲いていた 広場まで戻ってきた 前方に電波塔を見る
栂尾丸跡に建つのはNTTの常山無線中継所だった 電波塔のそばでも石仏を見た 電波塔のそばから金甲山を見る
広場の一角で顔を傾けた石仏を見た 下山は林道コースをずっと下ることにした 林道は螺旋状に続いていた
西面側まで歩いてくると、陽当たりが良いためか、
満開のミツバツツジをよく見るようになった
上空は青空が増えており、陽射しを受けながら
の林道歩きだった
林道のそばでも、ときおり石仏を見かけた
見事に咲いたミツバツツジを見る 南面側に来たとき、千人岩に立ち寄った 千人岩から山頂を見上げた
通行止め箇所が現れた 土砂崩れによって林道が消えていた 通行止め箇所を過ぎて、再び林道歩きとなる
道そばでノラネコが昼寝をしていた スミレの花を見かける 東面側まで歩いてきた
ときおり展望が現れた 常山は、すっかり新緑の色に染まっていた 墓地が現れると、登山口駐車場は近かった