TAJIHM の 兵庫の山めぐり <鳥取県の山 
 
点名・城山    しろやま 351.1m 八東町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 因幡郡家
 
【2006年5月】 2006-36(TAJI&HM)
 
   東麓の野口地区より  2006 / 5

 国道29号線を戸倉トンネルを過ぎて鳥取県の若桜町へと入ると下り坂となり、やがては山岳部を抜けて平地へと入って行く。そしてJR若桜駅のそばを過ぎて更に西へと走ると、右手に特異な姿をした山が間近に見えて来る。それは千石岩でマッコウクジラの頭のような姿をしている。その辺りで国道は八東川と共に大きくUの字に曲がり、次に右手に見えて来るのは船底型の山だった。その山の東面側は削り取られたように切り立っている。それが点名・城山のある351mピークだった。その「点の記」を読むと、国道のそばから始まる尾根には小径があって、30分ほどで山頂に達すると書かれていた。この鳥取の山を登ろうと考えたのは、単純な理由からだった。2006年5月のゴールデンウィークが終わった後の9日は、平日ながら休日となった。そこで春でもあり山菜採りを楽しみたくなった。新緑も愛でたく、少し遠出をしようと考えたのが若桜の山へ行くことだった。ただせっかく若桜町まで行くのだから、山菜採りの前に軽い登山も楽しみたくなった。そこで地図を開いて決めたのが、この351mピークだった。
 5月9日は予報では晴れだったが、兵庫の空は雲が広がっており、高い山にはガスがかかっていた。ただ時間と共に晴れには向かっているようだった。そして若桜町に入ったときは、青空も見られるようになっていた。351mピークの南麓に富枝交差点があり、そのそばの空き地に駐車とした。山裾には墓地があり、そこからの小径が南尾根を通って山頂に通じているとか。その通りに小径に入ると、6体の石仏が行儀良く並んでいた。その背後の木々が新緑とあって、美しい風景を作っていた。その小径を安心して歩いて行くと、山の斜面が始まる所でなぜか小径は終わってしまった。辺りを見ても続く道は見なかった。もう登る気になっていたので、低山でもあり、そのまま山頂を目指すことにした。山裾一帯は植林地になっており、さほど無理なく登って行けたのだが、程なく笹地が現れた。その中を歩き出すと次第にヤブとなり、厳しくなって来た。暫く我慢をして笹をかき分けると、笹地は終わって雑木ヤブに変わった。そこで歩き易い所をと尾根を崖のある東寄りに行くと、ワイヤロープの柵に出会った。立入禁止の意味であろう。そこでロープ伝いに登ることにした。登るほどに雑木も疎らになって、ロープ際で無くとも登り易くなったため、後は尾根を適当に登って行った。やがて尾根は緩やかになり、更に歩き易くなった。歩き易いと言っても雑木のヤブには変わり無し。ほぼ山頂が近いのではと思え出したとき、朽ち果てた作業小屋に出会った。その小屋より少し登った所に三等三角点(点名・城山)を見つけた。最初は20分も登れば山頂ではと考えていたのだが、予想外のヤブコギ登山となったため、予定の倍の時間がかかっての山頂到着だった。その山頂は雑木林のまっただ中と言った風で、展望どころか十分な休憩場所も無かった。点名は城山とあるのだが、城跡らしい雰囲気は全く感じられなかった。山頂に着いたという目的を達したことで満足するしかなかった。すぐに引き返すことにしたが、東側が断崖になっていることでもあり、展望を得ようと東端へ移動した。やはりそこは垂直に切り立って、危険ムードだった。そこをぎりぎりまで近づいてみると、期待ほどではなかったが展望が開けていた。多少木々に邪魔されながらも、足元には八東川が流れ、遠くには県境尾根へと続く山並みが眺められた。南に見える高い山はどうやら東山のようだった。この展望を得たことで下山に向かった。下山は往路と同じく南尾根を下った。適当に歩き易い所を選んで行くと、笹ヤブに会うことも無く麓の墓地のそばに下り着いた。その頃には上空には青空が広がっており、一帯の新緑がまぶしく光っていた。
(2006/6記)(2015/3改訂)(2022/3写真改訂)
<登山日> 2006年5月9日 9:47スタート/10:15〜28山頂/10:56エンド。
(天気) 薄曇りの空。気温は高く、朝から20℃を越えていた。次第に晴れ間が広がり、雲の多い晴れと言える空へと変わって来た。風はほとんど無く、視界は良いと言える。ただ周囲の高山の一部にはガスがかかっていた。
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麓では石仏が出迎えてくれた 山頂近くで朽ち果てた作業小屋を見る 三角点の周囲はすっかりヤブだった
山頂から東斜面に向かうと立入禁止になっていた 山頂そばの展望地から東に流れる八東川を望む 若桜鉄道を走る列車を見る

(←)
山頂そばの展望地
から南の山並みを
望む

 (→)
  東山の尾根を少し
  大きく見る

山頂そばの展望地
から南東方向の山
並みを望む

左の写真の中心部
辺りを大きく見る