TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
本宮高倉山  ほんぐうたかくらやま 457.9m 岡山市・赤磐市
牟佐山    むさやま 333.4m 岡山市
 
 
1/2.5万地図 : 岡山北部
 
【2013年12月】 2013-103(TAJI&HM)
 
   龍ノ口山の尾根より  2011 / 1

 岡山百名山に選ばれている本宮高倉山は、岡山市街の近くにあってそこより南には高い山が無いために、瀬戸内側からけっこうすっきりと眺められる山である。アプローチが簡単なことでもあり、いつでも行けるものと考えていたのだが、その近辺の低山には登りに行っても、なぜか後回しにしていた。その本宮高倉山に漸く向かったのは、2013年の大晦日だった。
 年末は岡山の低山を楽しもうと、前日の30日は備前市にある観音寺山の登山を楽しんだ。そしてその夜は岡山市内でホテル泊とし、この日は快晴の朝を迎えた。ただホテルでのんびりと朝を過ごしたため、本宮高倉山の南登山口に着いたときは10時になっていた。その南登山口の辺りには駐車スペースが見当たらなかったので、山裾道を少し北に走って路肩が広くなった所に駐車とした。参考にしたガイドブックは「新ルート 岡山の山百選」で、往路はその南登山口からのコースを登り、高倉神社経由で山頂に立つつもりだったが、下山については往路を引き返すか西の旭川に向かうコース下りるかは山頂に着いてから考えることにした。登山口に入ると、そこから始まっている道は山道では無く、舗装林道だった。どうやら高倉神社までは林道を歩くようだった。それはあまり楽しくないと思っていると、程なく山道が左手から分かれた。その分岐点には小さな標識があり、「本宮高倉山南尾根コース」と書かれていた。その小径で山頂に行こうと、急きょ予定を変更した。小径は純然たる山道で、登るうちに送電塔と出会うようになった。中国電力の西大寺線で、始めに32番鉄塔が現れ、次は31番鉄塔だった。コースは山頂に向かうのではなく、北西方向へ向かうため、山頂に対しては遠回りすることになった。コースは落ち葉の積もる道を歩いたり、笹原の中を歩いたりと、雰囲気としては悪くなかった。三つ目の30番鉄塔に着いて、漸く本宮高倉山の南尾根に出たことになった。送電塔のそばからは金山や本宮高倉山の山頂が眺められたが、山頂はまだまだ遠かった。問題は巡視路がそこで終わっていたことで、山頂に向かう小径は見当たらなかった。代わりに逆の方向には小径があった。そこで地図を取り出して眺めると、その小径はどうやらそばの334mピーク(牟佐山)に続く道かと思えた。そこで寄り道として牟佐山に立ち寄ることにした。送電塔はピークのごく近くに建っていたようで、2分も歩けば牟佐山に着いた。そこには四等三角点(点名:牟佐)を見るだけで、周囲は雑木林が囲んでおり展望は無かった。すぐに送電塔の位置に引き返した。本宮高倉山の南尾根コースと名付けられているだけに登山道の続きはあるはずなので、送電塔より少し戻ってちょうど尾根上となる位置に立つと、そこより北に向かってか細い小径が巡視路より分岐しているのを見た。そちらがコースの続きかと思われたが、分岐点に目印は無かった。軽くササをかき分けるようにして尾根道に入ると、赤い目印テープを見るようになった。もうその目印テープを追いながらずっと尾根筋を北へと歩いて行くだけだった。その南尾根コースは展望は全く無かったものの、雑木林の中を歩くとあって、季節がら落ち葉が積もっており、その踏み心地を味わいながら歩いた。尾根は緩やかとあってなかなか高度を上げず、逆に一度鞍部へと下った。それを登り返して20分ほど登ったとき、突然林道に出た。それは未舗装の林道で、高倉神社へと続く林道とは別の林道だった。その林道が登山コースなのかと訝しく思いながら林道歩きを始めると、林道はどんどん荒れてきて、すっかり草ヤブ状態になってしまった。廃林道のようだったが、どうも登山コースとは思えなかった。そこで林道に出会った地点まで引き返して改めて辺りを探ると、あっさりと樹林の中に登山コースの続きを見た。やはり南尾根コースはずっと尾根上を歩くようだった。その尾根コースだが標高にして400mを越したと思われたとき、コースがはっきりしなくなった。それでも目印は付いていたので、その目印を追いかけることだけを心がけて進むと、またスムーズに歩けるようになった。そして電波塔の建つピークで山道は終わった。そこは山頂から見ると南隣りとなる420mピークで、山頂が北に対峙して見えていた。電波塔はどこのものかと見回したが、なぜか何の標識も付いていなかった。その電波塔の位置からは車道を歩くことになった。鞍部へと下ると車止めがあり、その先で広い車道に合流した。車が走っており、そちらは麓から来ているようだった。その車道で山頂に向かった。車道は桜並木になっており、四月は桜の花で彩られるようだった。そこに来て漸く上空を広く眺められるようになったのだが、朝と違って雲が多くなっていた。そのため陽はよく雲に隠されるようになっており、薄ら寒い雰囲気となった中を山頂に着いた。広々とした山頂で、北の端には中国電力の大きな電波塔が建っていた。その電波塔の近くに何かの記念碑かと思えるような植え込みがあり、その中を覗くとそこに三等三角点(点名・本宮山)が置かれていた。その辺りは展望は無かったが、そこより南へと歩いて行くと藤棚があり、その先で一気に展望が開けた。そこは芝地になっており遮る木立は無いとあって、旭川の流れと岡山市街の風景が一望だった。その芝地に何人もの人が集まっており、どうやらパラグラーダーを楽しんでいるようだった。その中に入って、こちらは展望を楽しんだ、南の風景だけでなく西には金山が間近に迫っており、東を見ると熊山の尾根が眺められた。展望は良かったが、北西からの風を強く受けてけっこう冷え冷えとしていた。それでもときおり雲が切れて青空の広がるときがあり、そのときは少しは暖かみを感じた。風のおかげか立っているうちに、うっすらとしか見えていなかった岡山市街が、いくぶんはっきりとしてきた。山頂で40分ほど過ごすと後は下山だったが、朝に歩く予定にしていた高倉神社コースで戻ることにした。桜並木の車道を引き返してそのまま下って行くと、山頂から10分の位置で荒れた林道が右手に分かれた。南尾根コースの途中で出会った廃林道はここに通じていたようだった。そこより今少し下ったとき、もあた右手に別の道が分かれた。林道ではなく幅の広い山道だった。それが高倉神社に通じる道かと思えたが、その入口に標識は付いていなかった。それでも登山コースに間違いないとその幅広の道に入った。その車道ほどの幅がある道は、少し進むと細くなって山道らしくなると、標識が現れた。それは登山コースを示すものではなく、送電塔の番号だった。どうやらこの道も巡視路のようだった。その小径をそのまま辿って行くと、高倉神社の前に出た。これで登山コースを歩いてきたことがはっきりしたが、それにしても登山コースを全く見なかったのは意外だった。高倉神社からは舗装林道を歩くことになった。やはり林道歩きは単調となるので、往路で南尾根コースを登ったのは良かったようである。その林道には合目の書かれた標柱が置かれていたが、こちらがよく注意していなかったのか、始めに八合目を見ると次は五合目だった。歩くうちに自動車の音が大きく聞こえるようになり、程なく山陽自動車が間近を通るのが眺められた。そして二合目が現れて、そこより5分ほど歩くと登山口が見えてきた。
(2014/3記)(2021/2改訂)
<登山日> 2013年12月31日 10:07駐車地点スタート/10:09南登山口/10:13南尾根コースに入る/10:34「[32番]鉄塔/10:45[31番]鉄塔/11:04牟佐山/11:39荒れた林道に出会う/11:56+南尾根コースに戻る/12:26[420m]ピーク/12:42〜13:23山頂/13:39登山道に入る/13:56高倉神社/14:17五合目/14:38登山口/14:40エンド。
(天気) 朝は快晴で、澄んだ青空が広がっていた。気温は木陰でも7℃ほどあり、陽射しの下ではぽかぽか陽気だった。その空が山頂に着いた頃より急速に雲が増えてきて、空の半分以上を占めるようになった。山頂の気温は8℃で、少し冷たい風を受けた。陰ったときはけっこう肌寒かった。視界は少しうっすらとしていた。下山を終えたときは、気温は12℃まで上がっていた。
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登山口から少し離れた位置より歩き始めた 南登山口に入る 登山コースは舗装林道だった 林道はそのまま歩けば高倉神社に通じる道だった
南尾根コースが分かれたので、そちらに入った 南尾根コースの登山道は落ち葉が積もっていた 雑木林の中を登山道は続いた
登山道の雰囲気は悪くなかった 送電塔が現れた 中国電力の西大寺線32番鉄
塔だった
その先はササの中を歩くようになった 前方に
次の送電塔が見えていた
次の送電塔は西大寺線31番鉄塔だった 振り返ると龍ノ口山が望めた 一度樹林帯に入った
南尾根に出るとそこに西大寺線30番鉄塔を見た 送電塔のそばからは少し展望があり本宮高倉山の山頂を望めたが、まだまだ遠かった
本宮高倉山山頂に建つ二つの電波塔が見えていた 金山を眺める すぐ近くの牟佐山にも立ち寄ることにした
数分で牟佐山に着いたが、そこはすっかり樹林
に囲まれていた
山頂の三等三角点(点名・牟佐)を見る 送電塔の位置に戻ってくるも、その先に登山道
は無かったので、少し引き返すことにした
尾根の真上に戻ると、細々と尾根道が始まって
いた それが南尾根コースの続きのようだった
南尾根コースは自然林の中を緩やかに続いた 
目印の赤テープが点々と付いていた
木漏れ日を受けながら歩くこともあった
ときおり大きな岩がコース上に現れた マンリョウの実を見る 一度林道に出た 廃林道のようで荒れていた
草ヤブになっている林道だったが、始めは無理
なく歩けた
途中から完全なヤブ状態となりイバラも混じり
だした 進行は困難と思え引き返すことにした
林道に出会った地点に戻ると、尾根上にちゃん
と登山道の続きがあった
413mピークへと植林の中を登って行く や
や急坂だった
地形がなだらかになるとコースが分かり難くな
った 目印テープを頼りに進んだ
ササをかき分けて420mピークに近づいた

 山頂手前の420
 mピークに着くと
 そこに電波塔が建
 っていた

   電波塔はどこの施
   設なのか標識が無
   かった
420mピークからは車道を歩くことになった 前方に山頂を見た 東の方向が開けて熊山が望めたが、うっすらとした視界だった
前方に山頂の電波塔を見る 麓から来る車道に合流した 山頂への道は桜並木になっていた
山頂が近づいた 山頂に着くと、そこに大きな電波塔を見た その中国電力の電波塔のそばに植え込みがあった
その植え込みの中に三等三角点(点名・本宮山)
を見た
展望を求めて南の方向に歩いた 空は午前とは
変わって雲が広がっていた
藤棚のそばを抜けて行く
南側は一段低い所が好展望地だった ハングライダーを楽しむ人が集まっていた 展望地の一角に立って歩いてきた尾根を眺めた
西には金山が大きな姿を見せていた 金山の山頂を大きく見る

 山頂に立つうちに
 視界は少し良くな
 って、岡山市街が
 分かるようになっ
 てきた
宗谷山の向こうに岡山市街を見る 金甲山の尾根もごくうっすらとながら分かるようになってきた
東の熊山も少しはっきりしてきた 足下に旭川を見る 展望地より山頂方向を振り返った

 雲が広がって薄暗
 くなった山頂を離
 れた

   下山は、始めは往路
   を引き返した
麓へと通じる車道を暫く道なりに下った 林道が右手に現れた 往路で少し歩いた廃林道
がここに通じていたようだった
程なく別の林道が現れた 標識は無かったが、
それが高倉神社への道と思えて入ることにした
あまり登山道の感じはしなかった 平坦な道を歩くようになった 林道は終わって植林地に入る
雑木林となり標識が現れたが、送電塔の標識だ
った
道が何度か分岐したが目印テープを参考に歩い
突然のように高倉神社が現れた
高倉神社を離れて山門を振り返った 後はずっと林道歩きだった 前方に往路で歩いた尾根が見えていた
しめ縄の下を通った 八合目の標石を見る 林道はひたすらなだらかだった

 溜め池が道そばに
 現れた

   高倉神社の鳥居は
   神社からかなり離
   れた所に建ってい
   た
また標石を見たが、いきなり五合目だった 山陽自動車道が真下を通っていた 次の標石は二合目だった
南尾根コースの起点まで戻ってきた 南登山口が見えてきた 帰路に山陽IC辺りから眺めると、小さな丘にしか見えなかった