TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山 
 
山形仙    やまがたせん 790.9m 津山市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 楢
 
【2002年9月】 2002-64(TAJI&HM)
 
   南麓の市場集落より  2002 / 9

 声ヶ乢峠の東に連なる広戸仙、滝山、那岐山はいずれも人気のある山で人の訪れは多いが、その間近にある山形仙も登山コースがあるので、けっこう気楽な登山が楽しめそうに思えた。向かったのは2002年9月中旬のこと。晴天が続いていたため空は少し濁っていたが、秋の気配の漂うまずまずの好日だった。
 中国道を津山ICで離れると、国道53号線に入って北上した。その国道53号線から県道へと入り、向かう先は声ヶ乢峠だった。前日までクリアな秋空だったのに、この日の空は一変して薄く濁ったような空に変わっていた。声ヶ乢峠に着くと、広戸仙登山口と山形仙登山口の中間辺りに駐車場があった。6台ほどの駐車スペースで、そこに車を止めるとほぼ満車となった。案内板を見ると、山形仙コースは「吹上の丘」展望所まで遊歩道があるようだった。気楽な気分でスタートしたが、意外と登山道は雑草が茂っており、あまり歩かれていないように思えた。歩き易い所も現れたが、全体としてはけっこう荒れているとの印象を受けた。遊歩道が緩やかになると、前方に展望所と思える東屋が見えてきた。そこまでの道も草ぼうぼうだった。まずは「吹上の丘」展望所で小休止とした。周囲の雑木が育ってしまったのか、展望は良いとは言えなかった。広戸仙の方向は良く見えたが、近過ぎるためか尾根の一ピークをを見る感じだった。比較的良く見えていたのはこれから向かう山形仙の方向で、山頂辺りが望めた。そこまでの遊歩道の状況からして山頂への道があるのか疑われたが、ガイド本では尾根に沿って登山道があるとのことだったので、展望所から少し戻って尾根方向に向かった。するとはっきりとした山道があり、一安心となった。尾根道は緩やかで、道なりに登って行った。但し、その尾根道も草深くなっている所が多くあり、決して歩き易いとは言えなかった。それに蜘蛛の巣がやたらと多く、それには閉口させられた。数メートルごとに蜘蛛の巣を払う感じだった。周囲の状況も植林地かと思えば雑木林となり、そこを抜けると草ヤブとなったり、またイバラもあれば笹地もあった。雑然としていると言えそうで、展望に関してはほぼ期待出来なかった。概ね緩やかな尾根歩きながら、小さなアップダウンもあって徐々にと言った感じで高度を上げた。一部で笹ヤブがきつくて道のはっきりしない所があったが、そこは適当に突っ切るとまた登山道がはっきりした。少し急坂があって、そこを登りきると平坦な山頂部の一端に出た。そこより200mほど進むと山頂と言える無線塔が建つピークに着いた。山頂は漠然と展望が良いと思って居たのだが、周囲の雑木が生長したためか、ほぼ展望は無かった。まずは展望を差し置いて三角点を探した。無線塔を囲む柵を一周すると、柵の南東角近くで三等三角点(点名・能田)を見た。次は展望だが、無線塔回りは皆無だった。そこで柵を乗り越えて無線塔を登ってしまった。登ると言っても5メートルほどだったが、漸く展望を得ることになった。東は那岐連山が望めた。近いだけに迫力があった。北西方向の山並みも眺められた。そちらは遠方はモヤに霞んでいた。その他の方向は、喬木に視界を遮られていた。柵のそばで休憩としたが、山頂は風が通っておらず、少々蒸し暑さを感じた。そのため長くは休憩をとらず、下山に向かった。往路コースを戻るのだが、蜘蛛の巣を払っていたので比較的楽に歩けた。
 帰宅後に改めてガイド本を開くと、山頂から更に西に向かった所に展望の良い場所があったようだった。ただこの日の天気では、展望が良いとされる南の方向は、モヤの強い視界のために楽しめたとは思えなかった。
(2002/9記)(2024/9写真改訂)
<登山日> 2002年9月21日 9:30声ヶ乢峠スタート/9:38吹上の丘/10:22〜46山形仙反射板/11:29エンド。
(天気) 数日快晴が続いていたため、空は塵が多いのかうっすらと濁っていた。そのため遠方はモヤがかって見えていた。漸く湿度の低い季節になったが、快晴となったので気温はどんどん上がって、30℃近くまでになっていたと思われた。陽射しは夏の強さのままだった。但し、風は涼しさがあり快いばかりだった。
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国道53号線を離
れて声ヶ乢峠に向
かうとき、山形仙
と広戸仙の並ぶ姿
を見た

「吹上の丘」展望
所より山頂方向を
眺めた
山頂に着いて、北から北東にかけてを眺めた 左の写真に写る那岐連山を少し大きく見る
北西を見ると、加茂町の町並みが広がっていた 天狗寺山の辺りを大きく見る