上齋原村の民宿を8時過ぎに出ると、恩原湖に向かう国道482号線を遠藤集落の入口で離れて、花知ヶ仙に向かう林道に入った。林道は始めは舗装路だったが、途中から未舗装路となり、その道も段々と荒れてきた。その林道が二手に分かれると、右手の道を進んだ。全く標識を見ないまま走っていたが、「花知ヶ仙登山口」の標識が現れて一安心となった。その登山口付近の空き地に駐車とした。登山口標識は山頂まで700mとあり、登山口と山頂との距離が近いことを示していた。登山道に入ると、程なく小さな沢を横切った。そこより少し登ると、スズタケの中の切り開き道が山頂に向かって延びていた。その道は間もなく急坂となってきて、道脇のスズタケに掴まりながらの登りとなった。道には落ち葉が散り敷いており、少し滑り易さがあった。山頂までの距離は短いながら、十分に汗をかく登りだった。山頂が近づくと周囲は雑木帯となり、登山口から26分で山頂に到着した。そこには既に3人の登山者が着いていた。山頂には高い木が無かったので頭上に広い空を見ることを出来たが、周囲は雑木が繁っており展望は無かった。山頂の三角点は二等三角点(点名・花知山)だった。その三角点のそばに登るのに手頃な木があり、それを登ることにした。そしてまずまずの展望を得ることになった。すぐに目に入ったのは大山だった。少しモヤがかっていたが、険しい姿を見せていた。その手前は県立森林公園の山並みで、その右手に恩原の風景が広がっていた。更に右手は三十人ヶ仙と思われた。南には泉山も望めた。紅葉の進んだ三ヶ上も当然間近に見えていた。小休憩を済ませると下山に移った。下山は往路と同じコースを、紅葉を愛でながら下った。標高の割には登山道が短過ぎるので、もっと長く楽しめるコースがあっても良いように思えた花知ヶ仙だった。
(2000/11記)(2025/11写真改訂) |