TAJIHM の 兵庫の山めぐり <熊本県の山
 
筒ヶ岳   (小岱山) 501.3m 玉名市・荒尾市
 つつがたけ     しょうだいさん
観音岳     かんのんだけ 473m 玉名市・荒尾市
丸山     まるやま 391.8m 玉名市
 
1/2.5万地図 : 玉名
 
【2013年5月】 2013-49(TAJI)
   荒尾展望台より筒ヶ岳を望む  2013 / 5

 筒ヶ岳は玉名市の北西部に位置しており、尾根道は九州自然歩道に指定されている。また尾根には丸山、観音岳のピークがあり、筒ヶ岳を含めて小岱山と呼ばれており、小岱山県立公園にもなっている。その小岱山を2013年の5月下旬に訪れた。前日まで玉名市内で仕事をしており、帰る前に近くでハイキングを楽しもうと訪れたものである。
 前夜は玉名温泉に宿を取っていたのだが、その宿に荷物を預けてハイキングを開始した。参考にしたのは新分県登山ガイド「熊本県の山」で、その本では南麓の蛇ヶ谷公園から往復するコースが紹介されていた。その蛇ヶ谷公園へは玉名温泉から歩ける距離だった。温泉街を抜ける車道には温泉通りの名が付いており、その車道沿いの歩道を北へと歩いて行った。玉名市は連日快晴が続いており、この日も快晴だった。但し空の色はごくうっすらとしていた。朝の気温は23℃で、少し暑いかと感じる程度だった。温泉通りは上り坂で、それを登り切ると国道208号線のバイパスに出た。それを横切るとセブンイレブンが現れたので、ジュースを1本買い足した。そこまで来ると蛇ヶ谷公園の案内標識も現れて、それに従うとすぐに公園入口に着いた。蛇ヶ谷公園に着くと、まだ朝が早いとあって駐車場には数台の車が止まっているだけだった。ここまで来ると筒ヶ岳の標識が立っていた。南へと緩やかな上り坂の車道を歩いて行く。まだ舗装路だった。その舗装路は蛇ヶ谷配水池までで、その先はダート道になっていた。そのダート道を少し進んだ位置より、右手に登山道が分かれた。ここで漸くハイキングらしさが出てきた。登山道は九州自然歩道と呼ぶのに相応しい落ち着きのある佇まいに変わった。もう後はずっと尾根を辿って筒ヶ岳へとガイドブック通りに歩くので詳細は記さないが、道は一部で急坂があったものの全体を通しては緩やかで、全くのファミリーハイキングコースだった。尾根も所々で開けていた。但しこの日の視界は何とも悪かった。濁りきっていると言うか、きついモヤの視界で、近くの尾根もうっすらとしか見えず、期待した有明海はすっかりモヤの中だった。その分、九州自然歩道の雰囲気を十分に味わうようにして歩いた。今が新緑の盛りで、緑の色が鮮やかだった。また所々でツツジの赤い花が目を楽しませてくれた。蛇ヶ谷公園の入口から丸山までが74分、次の観音岳までが30分、そして筒ヶ岳までが36分とトータルで2時間20分かかっての山頂到着だった。玉名温泉からだと2時間40分かかっていたので、意外と時間がかかったとの印象だった。始めは全く他のハイカーを見なかったのだが、観音岳辺りからちらほら下山してくる人とすれ違うようになった。筒ヶ岳に立つと、8人ほどのハイカーが休んでおり、まずまずの賑わいを見せていた。また筒ヶ岳からの下山は往路を引き返したのだが、昼が近くなってきたこともあり、何人ものハイカーとすれ違って、筒ヶ岳の人気の程がよく分かった。下山でも九州自然歩道のハイキングを十分に楽しみ、筒ヶ岳ハイキングに満足して玉名温泉へと戻ってきた。その下山後のことだったが、荷物を引き取りに前夜の宿泊先に立ち寄ったところ、そこは昼間は立ち寄り湯もやっており、サービスで温泉に入れていただいた。すっかり汗を流してさっぱりとした気分で玉名温泉を後に出来たのは、望外のうれしさだった。
(2013/6記)(2021/3改訂)
<登山日> 2013年5月25日 7:35玉名温泉バス停スタート/7:53蛇ヶ谷公園入口/8:14金比羅山/8:43尾根の駐車場/9:07〜15丸山/9:45〜49観音岳/9:54七峰台/10:07荒尾展望台/10:25〜48筒ヶ岳/11:15〜20観音岳/11:46丸山/12:46蛇ヶ谷公園入口/13:02玉名温泉バス停エンド。
(天気) 好天続きのためか薄い青空だった。その空に次第に薄雲が広がってきて、薄晴れから薄曇りの空となってきた。そして昼が近づくと、再び薄青空に戻ってきた。気温は木陰で22℃ほどで、ちょっと暑さを感じる程度だった。少し吹いてくる風に涼しさがあった。気温は徐々に上がって、山頂では25℃になっていた。視界はモヤがきつく、遠方は全く見えなかった。下山を終えたとき、麓は32℃の暑さだった。
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玉名温泉バス停からスタートした バス停のそばには足湯の設備があった 北へと温泉大通りを歩いて行く
標識には蛇ヶ谷公園が示されていた 国道208号線バイパスを渡ることになった セブンイレブンが現れたので、ジュースを買い
足した
標識に従って、蛇ヶ谷公園への道に入った まだ8時前とあって、駐車場の車は少なかった 標識に「筒ヶ岳」の名が現れた
車道を進むと車止めが現れた その横も駐車場
だった
 木陰の中を歩いて行く 舗装路はこの蛇ヶ谷配水池までだった
ダートの道となったが、道幅は車が通れそうだ
った
車道から尾根道が分かれた 丸山まで3.3km
だった
漸く九州自然歩道を歩いている雰囲気となった
少し上り坂になると、丸太の階段道になっていた 金比羅山の標識が現れたので立ち寄ることにした 1分と歩かず金比羅宮のそばに出た
東に展望があったが、どんよりとした視界だった コースに戻って、尾根歩きを続けた 一帯は笹千里と呼ばれるだけに笹が多かった
尾根からの展望も現れ、南東方向が眺められた 笹と雑木に囲まれて、自然歩道を歩く 新緑の木立が鮮やかだった

 自然歩道のそばに
 ベンチを見た

   尾根の途中で現れ
   たのは、笹千里駐
   車場だった 何台
   かの車が止まって
   いた
 
駐車場を抜けて尾根道歩きを続ける 九州自然歩道が良い雰囲気になってきた 木陰の中を登って行った

 丸山の山頂に着くと
 そこは丸山展望所と
 名付けられていた

      山頂の一角に三等三
      角点(点名・丸山)
      を見た
丸山からは木立を通して次に向かう観音岳が望
めた
観音岳へと九州自然歩道歩きを続ける ごくのんびりと歩いて行けた
急坂が現れたが、階段の道になっていた 小さなピークに着いたが、そこは観音岳では
無かった
ピークには図根三角点が置かれていた
ヤマツツジの花が鮮やかだった 標識が現れて、観音岳まで300mとあった 前方がさっと開けると、そこが観音岳の山頂だった

 観音岳の山頂は芝地
 が広がって、公園風
 になっていた

   山頂の一角には地蔵
   堂があり、石仏が何
   体か祀られていた
最高点の筒ヶ岳を目指して、尾根歩きを続ける
 相変わらず雰囲気の良い尾根だった
尾根の途中で岩場が現れた そこは七峰台と呼ばれる所で、小岱山で一番の
展望地と書かれていた
なるほど展望が開けていたが、遠くは何も見えていなかった そばで咲いていた白い花はカマツカのようだった
尾根ではヤマツツジが点々と見られるようにな
った
筒ヶ岳まで800mとなったとき、荒尾展望台
への道が分かれた
数十メートルも歩けば荒尾展望台だった 屋根
も付いた立派な展望台だった
展望台からは全く有明海は見えていなかった 左の写真に写る寺(蓮華院誕生寺)を大きく見る  展望台からは筒ヶ岳のピークが眺められた
展望台を離れてコースに戻り、鞍部へと下った 鞍部を越して丸太の階段道を登って行く 前方に山頂を望めるときがあった
また優しげな尾根道となった コガクウツギと思われる白い花を見かけたた 山頂が間近になって階段が現れた
山頂の直前で見たのは「筒ヶ岳の巨石」だった 筒ヶ岳の山頂に着いた 木陰が多くあり、のんびり休める雰囲気だった

 筒ヶ岳の山頂からは
 西の方向が開けてい
 た 北北西に見える
 山は三池山かと思え
 た
山頂の一角にあった三角点は一等三角点(点名
・小代山)だった
山頂で咲いていた花は少しくたびれていたが、
シャリンバイかと思われた
筒ヶ岳の山頂を離れて、下山はすんなりと往路
を戻った
前方に観音岳を見る 観音岳に近づいたとき、筒ヶ岳を振り返った 観音岳に戻ってきた 薄曇りの空に変わっていた
ウサギ石に気付いた 耳の無いウサギの顔に見
えた
九州自然歩道の雰囲気を再び味わいながら戻っ
本当にファミリーハイク向けのコースだった
木陰の中を涼しく歩けた 丸山展望所を通過する 再び笹千里を歩く
また薄青空が広がってきた 蛇ヶ谷公園の駐車場が見えてきた 温泉大通りを歩いて玉名温泉に戻ってきた