◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <イングランドの山・イングランドの丘> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヨークシャー・デイルズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(イングルボローヒル) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : Yorkshire Dales | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2000年12月】 | 2000-58(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
南麓を通るA65ロードより遠望する 2001 / 3 |
イングランドの丘陵では、やはりヨークシャー・デイルズは起伏が大きく、メリハリもあって他の地域よりも足が向くようになった。それに何と言ってもリーズ市に一番近い国立公園である。この日は朝のうちこそ晴れるも午後より下り坂になるとの天気予報だったため、7時半と暗い中、アパートを出た。目的地はヨークシャー・デイルズ北西部にあるイングルボローヒル(Ingleborough
Hill)。イングルトン(Ingleton)の町の北東に位置する標高723mの小高い丘である。A65を走っても良かったのだが、出来るだけ早く着こうとM62から
M6へとハイウェイを走り、ランカスター市に入って34番インターで降りた。そしてA683からA687へと走りイングルトンの町に入った。途中では小雨にも会ったが、イングルトンの町に近づく頃には鮮やかに晴れ出した。途中、道ばたのサンドイッチ屋で朝食をとったり、また売店を求めてイングルトンの町中を走ったりしたので、町の中央にあるインフォメーションセンター脇の駐車場に駐車したときは10時が近くなっていた。小さな商店の続く町中を通り抜けて、一度B6265の道沿いを歩く。程なくイングルボローヒルに向かう道に出会った。道は牧場の中を緩やかに登って行く。陽射しが明るく、牧草が鮮やかに輝いていた。やがて道の両脇に石壁が現れた。石壁は長々と切れることなく続いていた。風が強いはずだったが、この壁のおかげで、弱くしか当たって来ない。小さな丘の裾を廻った後、行く手にイングルボローヒルが見えて来た。この山はイングルトンに近づく頃から見えており、その時は山頂付近に雲がかかっているのが見えていたが、今も変わらず、山頂はガスで閉ざされていた。上空は晴れていたが、行く手の東の方から雲は増えており、ガスの消える気配は感じられなかった。石壁が終わり、やがて行く手に農家が現れた。こんな奥に家屋があることが意外だったが、その家の周囲には陽が射しており、一幅の絵を見ている心地がした。そこから先は牧草地も消え、荒涼とした風景に変わった。この風景も悪くは無い。ただ丘の中腹より上はすっかりガスがかかっており、むしろ濃くなっているようにも窺えた。まずは行けるところまで登ることにする。道ははっきりしているので迷うことは無かった。中腹のガス帯に入っても道はよく見えていたので、そのまま登りを続けた。岩場の急坂が続く。時々、下ってくるハイカーに出会った。ここで丘の上に出るかと思ったところ、もう一段高みがあり、そこを登りきると平らな所に出た。すぐに日本の三角点に相当する台座に出会った。辺りは濃いガスでせいぜい20m先までしか見えない。やや肌寒い風が終始吹いている。台座のそばに風除けの壁があったので、そこで休憩とした。ついでに手早く昼食を済ませた。すると後から来たハイカーがここで引き返すことも無く、そのまま先に進んで行くのを見た。まだ先に一段高い所でもあるのかと思い、小休憩の後、その方向に歩いてみることにした。ガス中で周囲の状況がほとんど分からないまま歩いて行くと、平坦部を過ぎて少しずつ下り出した。この時、少しガスが薄れて麓がうっすらと現れた。地図を改めて調べると、先ほどの位置がやはりピークだったようで、こちらに進むハイカーは、ただ縦走しているだけと分かった。改めて先ほどのピークに戻る。暫く佇んでいると、時に上空に青空が現れたが、周囲はガスのままであった。ガスの薄れることはあきらめて、同じコースで帰路につく。少し下るとガス帯を抜けた。北の谷を陽が射しており、暗い空をバックに谷の風景を鮮やかにしていた。西は広々と田園がどこまでも広がり、村々が点在していた。暫くこの風景に目をうばわれていた。やがて雲に陽が閉ざされた。時に雲が割れて陽の射すことがあったが、西の空から段々と雲が広がり、曇る時間が長くなって来た。石壁に近づいた頃、後方を振り返ると、イングルボローヒルのガスは消えて、ピークが現れていた。ただ曇り空のままである。イングルトンの町に入った頃は、すっかり曇り空になっており、駐車場では小雨も降って来た。 (2004/6記)(2014/9改訂)(2019/3写真改訂) |
<HIKE日> | 2000年12月3日 | 9:48スタート/10:06登山口/11:30〜12:00 イングルボローヒル/13:30エンド。 | |
(天気) | イングルトンの町は晴れていたものの、ピークには厚くガスがかかっていた。気温はさほど低くはなかった。中腹まで晴れのままだったが、やはりその先はガスになっており、ピークは全くのガス帯だった。時に薄れることはあっても消えることは無かった。風は強かったが、前日ほど強くはなかった。また寒いことは寒かったが、風の冷たさで、芯から凍えるという風では無かった。下山を始めてガス帯を抜けると晴れの区域に出たものの、その後は徐々に曇って来た。町に入る頃はすっかり曇り空で、小雨も降って来た。 | ||
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リーズ市点描(7) |
また夜の散歩に出かけました。 (2000/12/01) |
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