TAJIHM の 兵庫の山めぐり <イングランドの山・イングランドの丘 
 
ヨークシャー・デイルズ
(バーンサル村近郊)
1/2.5万地図 : Yorkshire Dales
 
【2000年12月】 2000-59/2000-60(TAJI&HM)
 
   北に広がる丘よりバーンサル村を見下ろす  2000 / 12

 12月9日は雲は多いものの陽射しが少しは有りそうな天気予報だったので、ヨークシャー・デイルズ北東部のアスクリッグ(Askrigg)村近郊を目標に向かった。リーズ市は良く晴れており、M1を南に走っているときに、またも陽射しをまともに受けて、M1ノースへのジャンクションを見落としてしまった。もうこれで3度目の間違いである。M1ノースへ戻りA1ロードへと走って行くと、雲が徐々に増えて来た。どうやらヨークシャー・デイルズ北東部は曇りのようである。A1をBedale市街で離れて、Leyburnの町を通り抜け、A684を西に向かって行く。雲は多かったが、ときに陽射しも現れた。このところよくある空模様である。まずは、ボルトン城(Castle Bolton)に立ち寄ることにした。この城に向かっているときに小雨が降って来た。その中で陽が射したり、鮮やかな虹が現れたりした。ボルトン城に着いたときは、ほぼ曇り空になっていた。ここは雰囲気を味わっただけで、すぐにアスクリッグ村に向かった。いっとき陽射しが出たが、また小雨が降り出した。アスクリッグ村に着いたときは、雨足が強くなっていた。これではハイキングを楽しめそうには無いので、アスクリッグ村でのハイキングは諦めることにした。そしてまだ雨は少ないと思えるヨークシャー・デイルズ南部に行くことにした。行くに当たってはヨークシャー・デイルズ中央部を縦断する道を選んだ。ウェストバートン(West Burton)村からケトルウェル(Kettlewell)村を抜けてグラッシングトン村へと通じる道である。しかしこのドライブは強い雨の中で、さほど風景を楽しめず、ただ目的地に向かっている感じだった。小さな村を幾つか抜けて行くが、戸数も少なく天気と相まって寂しい雰囲気であった。途中では村も無く、ただデイルの風景がどこまでも続いていた。晴れておれば、この風景も悪くはないのにと惜しまれた。やがてグラッシングトン村に着く。この頃には雨も止み、うっすらと青空も現れた。途中の村が小さかっただけに、グラッシングトン村が大きな町に見えた。まだ13時を過ぎた頃であったので、以前に通って感じの良かった、隣村のバーンサル(Burnsall)村を散策することを思いついた。まだ昼を済ませていなかったので、バーンサル村の駐車場に着くと、駐車場そばの売店で簡単に昼食を済ませた。このとき陽が射してきて、周辺の丘を鮮やかに見せてくれた。これは晴れが期待出来ると、食後いそいそと村の背後の丘に向かって歩き出した。しかしこのスタート直後に陽射しは消えてしまった。上空こそ青空が見えているものの、太陽の辺りは常に黒雲が被さっている。丘に近づくと、丘の裾に村と平行に通る道が有ったのでそれを歩いて行く。程なくフットパスの入口に出会った。それを登ることにした。足下にどんどん風景が広がって行く。村中を流れる川が見え、そしてバーンサル橋と村落が周囲の農地と調和がとれており、思った以上の美しさだった。ただ登るほどに強風が吹き付けて来た。石壁で暫し風除けをする。登るほどに丘は緩くなったが、それとともに足下の牧草地のぬかるみがひどくなって来た。決して歩きやすい丘ではなかった。地図で位置を確認すると、この丘はピークというものが無く、ただ徐々に高くなって丘が広がるだけなので、この日は適当なところで引き返すことにした。上空は時に青空が拡がったが、太陽の周囲の雲は厚いままで、陽射しが現れる気配は無かった。時に小雨も降って来た。陽射しの無い風景を見ながら、真っ直ぐバーンサル橋に向かって下って行った。そして下りながら晴れた日にもう一度来たいものだとの思いを強くした。
 翌10日は日曜日、久しぶりの快晴の空となった。この空を見て前日の願い通り、バーンサル村を再訪することにした。前日と同じ丘を登って行く。朝の光に牧草が輝いており、村も朝日を浴びて鮮やかに見えていた。丘の中腹でこの美しい村を暫しのあいだ眺めて過ごした。この後はバーンサル村の南に広がる丘をハイキングするつもりだったが、この景色を見て、なんとなくバーンサル村周辺はこれぐらいの気持ちになってしまった。そこで別の村でハイキングを続けることにするため、程なくバーンサル村を後にした。
(2004/6記)(2012/8改訂)(2019/3写真改訂)

<HIKE日> 2000年12月9日 14:00〜15:00。
(天気) 上空こそ時々青空の広がることがあったが、太陽のある方向は常に雲が広がっており、陽射しが現れることは無かった。風は冷たく、けっこう強かった。視界はまずまず澄んでいた。
<< Photo Album 2000/12/09 >>
ボルトン城を離れてグラッシングトン村へと向かって
いると、陽射しが農地を照らすことがあった
陽射しが現れると、風景が一気に輝いた これを見て
バーンサル村に向かうことにした
バーンサル橋に近づく 橋にうっすら陽が当たってお
り、この先の晴れを期待したが
バーンサル村の駐車場を離れて丘に向かい出す頃には
曇り空になってしまった
丘からのバーンサル村の佇まいは美しかったが、陽射
しが無く沈んだ風景だった
村の中心部を眺める

<HIKE日> 2000年12月10日 朝の時間帯。
(天気) 快晴。
<< Photo Album 2000/12/10 >>
この日は快晴 前日と同様に丘を登って行く バーンサル村は朝の光に包まれていた 左の写真の右手、教会の建つ一角を見る
登るうちに放牧の羊を見るようになった 左の写真の右手を見る 朝日を受けるバーンサル橋を見る
村の中心部を大きく見る 東の方向を見ると、農地にうっすらと朝モヤがかかっ
ていた
丘の上に出ると、その先はひたすらなだらかな風景が
広がっていた


 ボルトン城にて

ハイキングに先立って、まずボルトン城を訪ねました。 (2000/12/09)
ボルトン城が近づく頃、気まぐれな空に虹が架かった 虹がうっすら二重になった 城の前に立って、前方に広がる風景を見る
雨も降る中、ボルトン城は古城の風格があった 少し離れた位置からボルトン城を眺めた ボルトン城を後にしたとき、虹が架かっていた