TAJIHM の 兵庫の山めぐり <イングランドの山・イングランドの丘 
 
ノースヨークムーアズ
(サットンバンク)
1/2.5万地図 : North York Moors(Western area)
 
【2001年1月】 2001-03(TAJI&HM)
 
   サットンバンクから麓の農地風景を眺める  2001 / 1

 この日は、ヨークシャー地方は東側のみ晴れ間が出る予想であったため、更に天気の期待できる東部のノース・ヨーク・ムーアズ を久々に訪れることにした。A1ノースを49番インターで降り、A170を東へと走る。そして昼に食べる軽食を求めてヘルムズリー(Helmsley)の町をまず訪れた。町は古城を背後に小さく整っており、落ち着いた感じで良かった。ちょうど朝日が射しており、町並みを鮮やかに見せてくれた。町に立ち寄ったついでにヘルムズリー城を訪れることにした。有料で1人2.3£。有料のためかどうか誰も訪れていなかったが、小さな丘の上に朝日を受けて古城がすっきり建つ姿は、すがすがしい眺めだった。ただ城の崩壊が進んでおり、塔の上には立てなかった。塔の上に立てれば、町がもっと一望出来たのにと、少々残念だった。次に目的のサットンバンク(Sutton Bank)に向かった。サットンバンクは町名では無く、ノース・ヨーク・ムーアズの西端にある地名で、ビューポイントのマークが付いていた。西から来ると、急坂を登り詰めた位置になる。地形としては広々とした海原に陸地の端が崖になって迫ったよ うになっている。広々とした駐車場があり、ティールーム付きのインフォメーションセンターもあった。駐車場で手早く昼食を済ませて、ハイキングを開始した。ちょうど崖沿いの道を歩いて行くことになるが、北の方向を目指して歩いて行った。左手の足元には広々となだらかな農地の丘がどこまでも続いていた。雲が多くて、ときおりしか陽が射さなかったが、その僅かな陽射しが陰った大地を走ると、陽射しが当たった所のみ鮮やかに浮き出て、風景をより美しくし見せてくれた。右手はなだらかな農地がどこまでも続く。牧草が大きなかたまりに丸められたロールベールサイレージが点々とあり、北海道の一角に立っている思いをさせられた。左手の麓にゴーマイア湖(Gormire Lake)がひっそりと見えていたが、そこへ降りるフットパスが現れたので、そちらに立ち寄ってみることにした。池の端までは、標高差に して150mほど。池は見た目と同じく、静かな佇まいであった。池そばを歩いて行き、池の北側の小さな丘に登った。そこから見えたのは伸びやかな丘の中に、ぽつんぽつんと農家が点在している風景で、まさに中世の風景画を思わすような、ひたすら美しいのどかな田園風景だった。また池そばの道に戻って歩いて行くと、丘の上に向かうフットパスが現れたので、それを登って丘の上に戻った。池端の道もぬかるんで悪かったが、丘の上に向かう道は更にぬかるんでおり、泥だらけになってしまった。丘の上では、先ほど見た風景を更に広く見渡すことが出来た。どこまでも美しい農地の風景だった。ここでも一条の光が農地を走って、風景を一段と美しく見せていた。ただ、丘上は強風が常に吹き付けており、写真を撮るのには一苦労させられた。丘の上の牧草地にも少し足を踏み入れたが、ひたすらなだらかな風景でもあり、ハイキングをそこまでで切り上げることにした。後は丘のフットパスをひたすら歩いて駐車地点へと戻って行った。少し歩くと Whitestone Cliff と呼ばれるほぼ垂直の崖上に出た。足下にはゴーマイア湖が見えており、周囲 の農地と相まってここも絵のような風景であった。
(2004/11記)(2014/8改訂)(2019/8写真改訂)
<HIKE日> 2001年1月7日 12:30スタート/15:00エンド。
(天気) 晴れてはいたが、雲が多く、よく陽射しを閉ざされた。そして徐々に雲が増えて、陽が射さない時が長くなってきた。丘の上は常に肌寒い強風が吹いていた。ただ気温は6℃ほどと、低くは無かった。視界はクリアだった。
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崖沿いの道を歩き始めると左手は牧草地の風景が広が
った
左の写真を少し大きく見る 右端に Gormire Lake が
見えている
牧草地に陽射しが当たると、緑が鮮やかだった 左の
写真の左手となる
右手はなだらかな農地がどこまでも続く 北海道に来ているのではと思わされた ロールベールサイレージを間近に見る

(←)
北へと向かうほど
に左手に農家が見
られるようになっ
た 中世の風景画
を見る思いだった

 (→)
  集落の佇まいを眺
  めた
緑の丘が美しかった フットパスはやがて崖そばを離れて牧草地へと向かった 牧草地帯は強風の世界だったので、すぐに引き返した

また丘の上のフットパスを
歩いて、駐車場へと引き返
した
足下の農地はどこを見ても絵になる風景だった 上の写真の右手方向を見る
午後も遅くなってくると雲が一段と広がり、薄暗い風
景に変わった
Whitestone Cliff と呼ばれる崖の上よりゴーマイア湖
を見る
雲間より陽射しがいっとき広がった


 ヘルムズリーにて

ヘルムズリー城は古城の風格が漂っていました。お城からはヘルムズリーの町並みが一望でした。 (2001/01/07)