TAJIHM の 兵庫の山めぐり <イングランドの山・イングランドの丘 
 
ヨークシャー・デイルズ
(ホウズ近郊)
1/2.5万地図 : Yorkshire Dales
 
【2001年1月】 2001-06(TAJI&HM)
 
   Great Shunner Fell へと Pennine Way を歩く 2001 / 1

 この日はヨークシャー・デイルズ北西部に位置する丘のピーク、Great Shunner Fell (713m)を目指した。朝のリーズの街はどんより曇っていたが、ヨークシャー・デイルズに入ると徐々に雲が少なくなり青空も見えて来た。そして陽も射して来た。セトルの町を通過するとき、セトル駅が朝の光に包まれて美しく輝いていたのを見て、いっとき立ち寄った。そしてHawes(ホウズ)の町を目指した。セトルからB6479に入り、更にB6255に入って北上した。ときおり雲間から陽射しが現れると、丘を照らして風景を鮮やかにしていた。ホウズの町に入った頃は、雲が多いながらもまずまずの晴れになっていた。ただ南の空には雲が多く、なかなか町に陽が射して来なかった。まずは町外れの駐車場に車を止めた。始めに町中を通って行くとき、コンビニエンスストアのSPARにて水とチョコレートを求めた。町から抜け出ると、イギリス有数の長距離フットパスである Pennine Wayの標識を見た。本日の目的の Great Shunner Fell は、まさに Pennine Way のルート上にあるので、その標識に従うことにした。始めは車道を歩いていたのだが、近道らしきフットパスが現れたので、そちらを歩くことにした。しかしその道は途中、小川に出会った所で消えてしまった。色々と回り道をしたあげく、結局元の車道に戻るはめになった。車道を少し歩くと Pennine Way の標識をまた見た。それに従って農地を抜けると、Hardraw村に出た。そこより Great Shunner Fell へのフットパスが始まっていた。道は十分な幅があり、緩やかに丘を登って行くことになった。始めのうちは農場のそばを通っていたが、道のぬかるみがすっかり凍っており、滑り易くなっていた。ただ風がほとんど無いため、寒さはさほど感じなかった。登るほどに広々と丘の連なる風景が展開し出した。途中、道が二手に分かれる所に来たとき、そこの標識を見て現在地を確認した。一方は Cotterdale に通じる道だったが、ずいぶん歩いたつもりでもまだピークまで半分も歩いていないことが分かった。そこで少し急ぎ足で登ることにした。道は牧草地の丘にはっきりと付いており迷うことは無かったが、昨夜にでも降ったのか雪を徐々に見るようになった。前方の丘に陽が当たっていたが、進むほどに陽射しが少なくなって空に黒い雲が増えて来た。丘のピークを幾つか越しながら登って行くが、登るほどに雪が増え、一面の雪景色へと変わってきた。道も雪に隠されて牧草地との区別が判然としない所も出て来た。寒さが厳しくなり、滑らないようにと凍りついた水たまりに注意が必要だった。この先の丘がピークかと思ってその丘に登り着くと、その先に更に高いピークが見えるの繰り返しで歩いて行くが、どんどん時間が経ち、しかもすっかり曇り空となり周囲にはガスも湧き出して来た。少々不安になって来る。ようようピークと見られる丘が見えたときは歩き始めてから3時間以上経っていた。Great Shunner Fellは、なだらかな丘の上のピークとあって360度の眺望が期待出来るのだが、着いたときは周囲には黒雲が低くたれ込めて風景を閉ざしていた。そしてピークにある風避けの石壁には、そこの寒さを示すようにエビのシッポがびっしり付いていた。700mを越す程度の標高なのにと、やはり緯度の高いことを思わずにはいられなかった。ただ一帯の積雪は5センチ程度だった。ガスに巻かれないうちに下山をしようと、早々にピークを後にすることにした。ところがそれをきっかけのように、雲が薄れて来て、どんどん天気が回復し出した。中腹の Cotterdale に通じる道との合流点に着いたときは、上空には大きく青空が広がっていた。後は夕暮れの情景を楽しみながら、そして写真を撮りながらゆっくりと下って行った。ホウズの町に戻ってきたときは、すっかり暗くなっていた。帰路は出来るだけ早く帰ろうとホウズからセトルへの道を走らず、ケトルウェル村に抜ける細い車道を走った。ただその道は道路番号も付いていない田舎道で、車1台がやっとの道幅の所も多く、また一部路肩に雪が残っており、季節を考えると夜道をこのルートで走ったのは少々無謀だったと後で思った。
(2005/1記)(2011/12改訂)(2019/9写真改訂)
<HIKE日> 2001年1月20日 10:48スタート/11:50 Hardraw村/14:10〜20 Graet Shunner Fell/16:15Hardraw村/ 17:08エンド。
(天気) 上空には青空が現れていたが、南の空には雲が多く、時おりしか陽が射して来なかった。その雲が徐々に増えて陽射しの当た っている所が段々無くなった。ただ風がほとんど無かったため、寒さはさほど感じなかった。ピークでは空全体に薄黒い雲が広がっていた。雪は昨夜に少し降ったのか麓の草地からうっすら積もっているのを見る。ピークが近づくにつれ雪は増えたが、それでも5センチまで。ピークの寒さは厳しく、岩にはエビのシッポが出来ていた。下山を始めた頃より雲が少なくなり出し、中腹を過ぎた頃には青空が広がった。ただもう陽が沈もうとしていた。
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暗い雲の広がる中を、ホウズの町を目指して走った 牧草地は、ごくうっすらと雪が積もっていた 小高い丘も見られるようになった
B6255で北上を続ける 雲間から陽射しが漏れて、辺りが明るく照らされた 丘にヒツジが並んでいる
ホウズの町に入ったときは10時半を回っていた 町外れの駐車場に車を止めて歩き出した 町の中を抜けて行った
ホウズの町を離れて、まずはHardraw村を目指した 前方の丘が陽射しを受けて明るく光っていた 牧草地にヒツジが放牧されていた
フットパスを歩いてみたが、途中で終わってしまった Hardraw村の背後の丘がうっすら雪化粧していた その丘を広く眺めた
少し迷いはしたが、丘へと向かって行った Hardraw村へと近づいた 歩くうちに青空の広がることもあった
Hardraw村を抜けて丘に近づく 空は黒雲が広がったり
青空が現れたりを繰り返した
また陽射しが現れて、うっすら白くなった丘を照らし
ていた
徐々に丘へと近づいた
Pennine Wayを辿り出す なだらかな丘の風景だった 丘の上の一本道としてPennine Wayは続いていた 白くなった道をひたすら辿った
丘陵の続く風景を眺める 登るほどに陽射しは少なくなってきた すっかり荒野を歩く雰囲気だった

ピークに近づく頃
は、辺りはすっか
り白くなっていた

Great Shunner Fell
に着くと、風除けの
石壁が建っていた
石壁にはエビのシッポがびっしり付いていた ピークより周囲を眺めると低く黒雲が広がっていた ピークを離れて引き返すとき、ピークを振り返った
白い道を戻って行く 下るうちに雪が少なくなると共に、どんどん雲が薄れ
てきた
Cotterdaleに通じる道との合流点に戻ってきたときは
上空はすっかり青空だった

丘もすっきりと陽
射しを受けるよう
になった

暫し足を止めて、
次第に赤みを増す
丘の風景を眺めて
いた
丘に建つ小さな小屋を見る 雪はほとんど消えていた Hardraw村の方向を眺めた Hardraw村へと戻って行った
放牧中のヒツジを見る 夕陽の丘で、ヒツジがこちらを見ていた 夕陽が山際に迫っていた
歩いてきた方向を振り返った 夕陽が丘に沈もうとしていた 残照の空を見る
Hardraw村がゆっくりと暮色に包まれていた 丘のハイキングを終えてHardraw村に入って行く 木立の背後に夕焼け空を見る
夕焼け空に飛行機雲が何度か現れた 村を流れる小川のそばを通った 次第に空から赤みが消えていった


 セトル駅にて


 この日、セトル(Settle)の町を通過するとき、セトル駅に立ち寄りました。駅のホームに立っていますと、雲が割れて鮮や
かな朝日が射して来ました。そのセトル駅を後にしますと、B6479を北へ走って行きました。 (2001/01/20)
(最後の2枚の写真は、隣村の Stainforthの風景です。)