TAJIHM の 兵庫の山めぐり <イングランドの山・イングランドの丘 
 
ヨークシャー・デイルズ
(ヘイゼルウッド・ムーア)
1/2.5万地図 : Yorkshire Dales
 
【2001年2月】 2001-08(TAJI&HM)
 
   ヘイゼルウッド・ムーアで農家への道を辿る  2001 / 2

 前日の10日にヨークシャー・デイルズ南部にあるボルトンアビー村に一度訪れるも、雨が強くてハイキングは諦めていた。この日も朝から雨が降っていたが、9時頃より小雨に変わってきたため、再びボルトンアビー村に出かけることにした。リーズからは車で45分程度のごく近い距離である。近づくうちに雨は止み、北の空が薄明るく変わって来た。晴れる気配はまだ無かったが、雨の心配は暫くなさそうに見えた。ボルトンアビー村の入口にある駐車場に駐車する。この日の目標はヘイズルウッド・(Hazlewood Moor) のピーク Simon's Seat(485m)だった。曇り空の中を歩き出す。まず村の中を横切り、村を離れるとワーフェ(Wharfe)川に近づいた。川を渡り、川添いのフットパスを歩いて行く。雨が続いているためか川の水量は多く奔流となっていた。今にも雨が降りそうな空にもかかわらず、フットパスを多くの人が歩いていた。やがてボルトンパークのレストランが対岸に見えて来た。そこより少し進んだ所で北に広がる丘に向かって延びる道が現れたので、そちらに折れることにした。道は農場内を通り抜けて丘へと上り坂になった。天気が良ければ明るい農場風景が広がっているのにと、少し残念に思う。ただ気温は8℃とこの季節では高く、風も強くは無く気にならない。丘の高みにある柵を越して丘の上に出ると、ヘイズルウッド・ムーアの広々とした丘の連なる風景が現れた。ここで道は二手に分かれたが、Simon's Seat の方向に向かう道を選ぶ。始めは少し上り加減であったが、次に谷あいに向かって下り出した。下りきると農家があり、そのまま道を進むと目標の丘から遠ざかってしまいそうになったため、牧草地を横切って北西に向かうことにした。小さな丘を越した所で別のフットパスに出会った。そして小川を挟んだ対岸にメインコースらしきフットパスが見え、幾人かのハイカーが歩いているのも見えた。しかしこの道に合流するには、川幅1.5メートル程の小川を越さなければならなかった。しかも水量が多く渡渉地点は水没していた。川に落ちるのを覚悟で何とか渡る。対岸のフットパスは十分な道幅があり、川沿いに Simon's Seat の方向に向かって延びていた。ゆったりとした上り坂が続く。少し前より霧雨が降り出していたが、雨粒が大きくなってきたので、レインウェアを着込んだ。登るほどに天気は悪くなり、雨足が強くなって来た。雲が低くなって来ると、それが周囲の丘の稜線部にガスとなってかかり出した。小川を離れて道は Simon's Seat につながる丘に向かい出す。丘の中腹に着くと、道は真っ直ぐに Simon's Seat に向かっているのが分かった。傾斜はほとんど無かったが、岩が多くなってけっこう歩き難くなってきた。そのうちに周囲はすっかりガスに包まれてしまった。やがて道が少し分かり難くなってきた。もう10分も歩けばピークに着くと分かっていたが、何も見えないピークに着いても意味が無いと思え、またガスに巻かれるのも大儀なので、その地点で引き返すことにした。後はメインコースを歩いて戻って行く。雨は依然強く降っていた。上りで合流した地点を過ぎ、更に下って行くと森の脇をぬけて、ワーフェ川の河畔に出た。そこからボルトンパークのレストランはもう近かった。ところでこの下山時でも幾人かのハイカーとすれ違ったが、雨降りの時にいつも不思議に思うことだが、イギリス人の雨に対する強さである。少々の雨では傘を差したり雨具を付けていなかった。濡れていても平気のようである。中には赤ん坊を背負っているのに、その赤ん坊を濡らせて平気で歩いている人もいた。ハイキングを終えた後は、ボルトンアビー村の古びた教会に立ち寄った。
(2005/5記)(2011/12改訂)(2020/2写真改訂)
<HIKE日> 2001年2月11日 11:00スタート/13:43最遠地点/14:55〜15:03レストラン前/15:40エンド。
(天気) 空はすっかり曇っていたが、雨が降り出すほどでもなかった。陽射しは無いものの気温は高く、8℃ほどと思えた。風も強くは無かっため気にならなかった。メインコースに合流した頃より空は雨雲に変わり、やがて小雨が降り出した。雲が低くなり、その雲と言うかガスに包まれ出した。下山時は、すっかり雨に変わっていた。
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ボルトンアビー村に入った この建物は本屋だった ボルトンアビー村に車を止めるとワーフェ川に向かった
見えてきたのはボルトン小修道院跡だった ワーフェ川のそばまで来た 川は奔流になっていた ワーフェ川に沿って歩いた
少し離れて小修道院跡が見えていた 周囲は緩やかな丘の風景だった 大ぶりの建物が見えてきた 駐車場に沢山の車を見た
対岸の建物はボルトンパークのレストランだった 農地を横切ってヘイズルウッド・ムーアへと向かった 周囲は緩やかな農地の風景だった
小さな沢が見えてきた 丘の上へとその小さな沢を越すことになった 振り返ると小修道院跡がかなり離れていた
ヒツジが集まっているそばを通った 黒顔のヒツジを間近に見る 辺りの風景はヨークシャー・デイルズらしくなってきた

丘の上に出ると
下り坂に入った

前方の丘が
Simon's Seatだ
った

前方に農家が見
えてきた
少し離れて小さな小屋も見えた 農小屋のようだった 農家は広いヘイズルウッド・ムーアの中の一軒家だった Simon's Seatへと小雨の降り出した中をひたすら歩いた
Simon's Seatが目前となったが辺りはすっかりガスに
なってしまった これを見て引き返すことにした
強い雨の中をひたすら戻って来ると、ボルトンパーク
のレストランで一休みとした
ボルトン小修道院跡にも立ち寄った
ボルトン小修道院跡に繋がって教会が建っていた 教会の中にも立ち寄った ステンドグラスが美しかった



  ハル市点描



 2月第一週の週末は雨が予想されました。そこで土曜日の3日は知らない街を見てみようとリーズ市に近い街を訪れることに
しました。午前に訪れたのは東海岸に面するハル(Hull)市です。このハル市で有名なのはハル川の河口に架かるハンバー橋で
す。建設当時は世界最長の吊り橋で、中央支間長は1410mとのことです。(2001/02/03)



  リンカン市点描



 2月3日の午前はハル市を訪れましたが、ハル市を後にしますと更に南へと走って、リンカン市(Lincoln)を訪れました。リ
ーズ市から南東に100kmほど離れた街です。昼時に着いたのですが雨は止んでおり、大勢の買い物客で賑わっており活気の
ある町でした。 (2001/02/03)


  リーズ市点描(12)

天気は前日よりも悪化していました。この週のハイキングは諦めて、この日はいっときリーズ市街を散策しました。
(2001/02/04)