TAJIHM の 兵庫の山めぐり <イングランドの山・イングランドの丘 
 
ブレコン・ビーコンズ
(ブラック・マウンテン)
1/2.5万地図 : Brecon Beacons
 
【2001年2月】 2001-09(TAJI&HM)
 
   Carreg goch に立ってブラック・マウンテン
の丘の風景を見る
2001 / 2

 2001年2月半ばにウェールズへの小旅行を計画した。6時50分にリーズのアパートを出ると、M1ロードを南下して Leicester よりM69ロードへ、そしてA46ロードを走って行った。A46ロードでは、全くの濃霧であった。またM5ロード合流直前で、道路工事の渋滞に巻き込まれた。M5ロードに合流後は南下するほどに霧は晴れ、快晴に変わった。この空を見て、ロンドンの西150kmほどにあるコッツウォルズ地方をまず訪ねることを思い付いた。コッツウォルズには古い家並みの村が点在しているとのことで、好天の元で、村中を散歩したくなったものである。ガイドブックを見て、カッスル・クーム村(Castle Combe)が、最も古い町並みが保存されているとか。その村を訪ねることにした。ブリストル市近くのカッスル・クーム村に入って、村中の駐車場に駐車とした。12時に着いたのだが、1時間ほどの散策を楽しんだ。小川沿いに古びてはいるが小ぎれいな家並みが並んでおり、明るい陽射しを浴びて絵を見るような美しさだった。そしてコッッツウォルズを離れて、いよいよウェールズ入りである。目指すはブレコン ・ビーコンズ国立公園のCarreg goch 。M4ロードを走って行くと、ウェールズに入るには Seven Crossing 橋を渡ることになった。この橋は有料で4.4£だった。暫くM4ロードを走って、A465ロードに入りA4109へ。まずその夜の宿のある Abercraf 村へと向かった。但し、その前に隣町である Ystradgynlais を訪れて食料を少々買い込んだ。そしてそこのガスステーションでガソリンを入れたのだが、イギリスに来て初めて人手で入れてもらった。 Abercraf 村に入ると、まずは宿の位置を確認した。その確認に少し手間取ってしまい、この日の目的地である Carreg goch に向かうのが少々遅れてしまった。ブレコン・ビーコンズ国立公園は東西に長いが、その西側を占めるのがブラック・マウンテン・エリア。その核心部を午後だけでハイキングするのは無理なので、その一角に立って雰囲気をつかむことにした。Carreg goch はブラック・マウンテンの小ピークで標高は558mだった。Abercraf 村に近く、A4067ロードからも近い所だった。そのA4067を走り、Glyntawe 村にあるインの近くに駐車した。午後に入っても快晴の空は続いており、ところどころ雲が出ている程度だった。また空気は少し冷ややかだったが、陽射しが強く風がほとんど無いため、さほど気にはならなかった。地図の破線路を辿り始めると、始めに馬を多く繋いだ牧場内の道を通った。その牧場の柵を越えて登山コースに入った。沢を渡ると、はっきりとした登山道が現れた。登るほどに足下のA4067沿線と、東向かいの丘の風景が広々と眺められた。今登っている丘も牧草が生えているだけで、すこぶる眺めがよかった。視界は澄んでおり、明るい陽射しに風景が輝いていた。少し坂がきつくなった頃、道が不確かになった。どこを歩いても登れそうなので、適当に牧草の斜面を登って行くことにした。冷ややかな空気は、登っている分には快かった。やがて丘の上に出ると視界が更に広がり、西方には岩が向き出しの丘、北には小高いピークが並んでいた。程なく道が見えたので、その道を歩くことにした。しかしその道は Carreg goch への方向を離れて北のピークに向かい出した。その道を今少し歩きたかったが、午後も3時を回っており、Carreg goch に早く着きたいため、道を離れて牧草帯に入った。そして真っ直ぐに西を目指して岩場の目立つ丘に向かった。雑草の茂った所もあり、道の無い所を歩くのは少々煩わしいものである。始めに見えていた岩場の丘に達すると、更に西に一段高い丘が見えた。それが目的の Carreg goch と思え、すぐにそちらに向かった。周囲はなだらかな丘の風景だったが、岩肌というか砂肌が多く、赤茶けた風景だった。やがて岩場のピークに着いた。最高点と思われる岩場の上で小休止とする。夕方が近いこともあり、休むとやはり肌寒くなってきた。北側こそ800m程の小高い丘が見えていたが、それ以外はなだらかな風景が取り巻いている。帰路の時間を考えて長居はせず、早々に下山に向かった。地図ではCarreg goch の北側の低地部に破線路が示されていたので、北方向に向かって適当に下って行った。程なく登山道に出会った。メインコースと思われる幅広の道で、それを辿ると、期待通りに駐車地点方向に向かってくれた。その道も A4067が見え出すやや急な斜面にかかると、やはり不確かになってしまった。後は適当に斜面を下ると、すぐに往路で歩いた登山道に合流した。後は往路の時と同じく、東向かいの丘の風景やA4067沿線の風景を愛でながら下って行った。 Abercraf 村に戻ったときは、すっかり薄暗くなっていた。その夜は Abercraf 村の[Maes-y-gwernen Hotel]に宿泊とした。
(2005/5記)(2012/9改訂)(2021/8写真改訂)
<HIKE日> 2001年2月17日 14:28スタート/15:40〜55ピーク/17:02エンド。
(天気) ほぼ快晴の空。ところどころ雲が出ている程度。空気はやや冷ややかだったが、陽射しが強く、また風がほとんど無いため、登っているときは、快適と言えた。視界は良い方で、くっきりと見えていた。
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牧場の中の道を歩いて、丘に向かった 丘を登り出すと足下にA4067が見えてきた 足元にGlyntawe村を見る
登るほどに東向かいの丘の風景が広がってきた 高い
ピークはFan Gyhirych(725m)のようだった
丘の上に出ると、一帯は平らになっていた
Fan Gyhirychが少し遠ざかった
丘の西へと歩いて行く 所々で岩がごろごろとしてい
Carreg goch に立って、西の風景を眺める 北西方向を見る 北の方向を眺める
ピークに立った後は下山を急いだ A4067沿線が見えてきた 牧場に下り着いたときは、暮色が迫っていた


 カッスル・クーム村にて

ウェールズに入る前にコッツウォルズ地方へ。その中でも最も古い町並みが保存されていると言われるカッスル・クーム村を
散策しました。 (2001/02/17)