手柄山は姫路市のシンボルと言える山で山全体が公園になっている。そして山頂には慰霊塔(太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔)が建っており、その高さ26mあるモニュメントによって、遠くからでも手柄山の位置は良く分かる。他にも水族館や温室植物園、平和資料館などがあり、市民の憩いの場になっている。その手柄山の山頂に立って展望を楽しもうと向かったのは、2013年2月の建国記念日だった。車は東麓の立体駐車場(200円/1日)に止めて、そのそばから始まる歩道を歩いて山上に向かった。そのハイキングとまでは言えない散歩の様子を、下の写真帳でご覧いただきたい。良く晴れてはいたものの風が冷たい日で、そのためか慰霊塔の辺りはほとんど人影は無かった。その慰霊塔の裏手と言うか北側も公園風になっており、北の端に展望台が建っていた。その上に立ってみると、これがけっこう眺めが良かった。西から北、東へと展望が広がっており、姫路の市街地を囲む山並みが一望だった。久々の手柄山だったが、改めて慰霊塔に立ってみて、そこに刻まれた太平洋戦争中の全国各地で犠牲になった空爆犠牲者の数を見て、戦争で死んだ一般の人がいかに多かったかを知った。戦争の悲惨さを改めて知る思いだった。
(2013/2記)(2018/12写真改訂) |