TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
蟻無山    ありなしやま 70.6m 赤穂市
 
1/2.5万地図 : 相生
 
【2010年10月】 2010-87(TAJI&HM)
 
   有年原田中遺跡の近くより  2010 / 10

 蟻無山は標高が71mしかなく、麓との標高差では50mとなり、小さな丘と言うのが正しそうである。この蟻無山は赤穂では有名な山で、色々な本に紹介されており、その山名の由来が民話からきていることもよく書かれている。「村人が荷役で山に荷物を運んでいるとき、蟻を避けようとしてふらついてしまった。そのため役人に怒られてしまった。そこで蟻たちは村人に迷惑がかからないように、この山には住まなくなった」と。また蟻無山の山頂は古墳になっており、赤穂市で最大の円墳とされている。2010年9月の最終土曜日は、神河町と多可町にまたがる飯森山を登ったが、この下山で右足首を岩に強打して痛めてしまった。おかげで数日は立てず、その後も痛みがひどくて、杖で歩くのがやっとの状態になってしまった。痛めて一週間後の10月最初の土曜日が快晴となったが、立っているのも難しい状態では、とうてい山に登ることは考えられなかった。以前もそうだったが、どうも怪我をしたときは、休日になると快晴になるようだった。ただ快晴の空を見ていると、どうしても山上で過ごしたくなった。そこで杖を突きながら何とか登れる山を考えたとき、思い浮かんだのが蟻無山だった。
 国道2号線を西へと走り、有年原の交差点で国道373号線に折れた。すぐに右手前方に小さな尾根が見えてきた。その尾根の左端のコブが蟻無山だった。その前は有年原の集落。その集落への道がすぐに分かれたので、そちらへと曲がったが、その曲がる地点がちょうど空き地になっていた。もう蟻無山とは300mほどの距離であり、また集落内に適当な駐車スペースがあるかは分からなかったため、その空き地に車を止めることにした。上空は快晴だった。陽射しは強かったが、湿度は低いようで、からっとした暖かさだった。杖をつきながら、そろそろと歩き出す。線路を渡って集落に近づくと、車道から左手に狭い道が分かれた。その道が山裾に近づくようなので、そちらに入ると、すぐにお寺の塀ぎわを歩くようになった。寺は明源寺で、その門前に出ると、広い駐車場があった。そこに止めさせてもらっても良かったようだった。間近に迫った山裾を見ると、山道の始まっているのが見えた。その登山口には標識が立っており、「蟻無山古墳」と書かれていた。もうその山道を登るだけだった。その登山口のそばにも空き地があり、数台の車なら止められそうだった。山道は丸太の階段で始まっていた。すぐに普通の里山道となったが、緩やかに続いているのは有り難かった。足を痛めていたが、ゆっくりとなら何とか登って行けそうだった。登山道は整備されているのか、ヤブにはならず、良い感じで登って行けた。そしてひたすらゆっくりと登った。さすがに標高71mだとどんなにゆっくり登っても、10分とかからず山頂が近づてきた。前方が明るくなり、その明るい所に出るとそこが山頂で、適度な広さで平らに開けていた。三角点があり、北には千種川の流れも見られて、ほんの低山ながらも山頂の雰囲気は十分にあった。この蟻無山は山頂部が古墳とのことだったが、山頂に立っての感じでは、古墳としての雰囲気は無く、単なる過ごし易い山頂だった。木陰もあり涼しい風もあって、良い感じで過ごせそうだった。足の痛みははっきりと増しており、山頂に立つことで限界となっていたので、木陰の下にシートを敷いて早速休むことにした。一息ついたところで、昼食とする。スパゲティだけの簡単な昼を済ませると、後はパートナーと並んでひたすら昼寝とした。涼しい風が快く、標高71mの山頂にいる感じでは無く、少なくとも300m以上の山にいる感じだった。その山頂で昼寝を楽しむぐらいだから静かな山頂と言いたいところだが、山裾をJR山陽線が走っているため、数分に1回は電車の音がしていた。その音を子守歌代わりにしてまどろんた。山頂で一時間以上過ごした後、下山とする。痛む足は、上り坂こそ何とか登れたが、下り坂は痛みが響くもので、その僅かな下りが厳しかった。一歩一歩そろそろと足を運びながらで、下り終えたときは、もう駐車地点まで歩くことは出来そうに無かった。後はパートナーが車で迎えに来るのを待つことにした。足をかえって悪くしてしまったようだったが、好天の山頂で過ごせたのは良かったと、十分な満足感を持つことが出来た。
(2010/10記)(2018/9写真改訂)
<登山日> 2010年10月2日 11:46駐車地点スタート/ 11:53登山口/12:01〜13:23山頂/13:33登山口エンド。
(天気) 快晴。少しうっすらとした青空に白い雲が浮かんでいる。気温こそ28℃と高めながら湿度が低いのか、木陰は涼しかった。また木陰を渡る風が快かった。視界はまずまず良かった。
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踏切の先に蟻無山が見えていた 細い道に入ると明源寺の塀ぎわを歩いた 明源寺の門前を通る
すぐに登山道の入口に着いた 始めに丸太の階段道を登った いかにも里山の道と言った風情で山道は続いた
登山道の周囲は自然林で、雰囲気は良かった 山頂に着く 古墳らしさは無かったが落ち着きがあった 山頂の四等三角点(点名・蟻無山)を見る

北に展望があり、
千種川とその背後
の山並みが眺めら
れた

左の写真の生駒山
を大きく見る
足下にJR山陽線が走っていた 木々の隙間からだが、西に黒沢山の頂が見えていた 南東に見えた姿の良い山は荒山だった
山頂は適度に木陰があって休むには良い所だった 足の痛みに耐えながらゆっくりと下山した 集落のメイン道路に出ると、蟻無山の標識を見た
有年原田中遺跡の近くへ移動して蟻無山を見る 同じ位置から西に黒沢山を見る 南東には荒山が間近に見えていた