高砂市阿弥陀町の生石神社までJR宝殿駅から歩ける範囲だと分かったとき、生石神社に近い竜山を宝殿駅を起点として登ることにした。向かったのは2017年1月9日「成人の日」のこと。宝殿駅を降り立ったときは10時半になっていた。空はすっかり曇り空で細かな雨粒を受けたが、傘を差すほどでもなかった。竜山だけを登るのはもったいないので、先に生石神社に立ち寄って、その背後の宝殿山に立つことにした。その生石神社まで宝殿駅か一直線の道があり、その入口に立つと、ずっと前方だが伊保山が眺められた。始めは住宅地を周囲に見たが、伊保山が近くなると左手は総合運動公園となった。その頃には小雨は止んでおり、西の空は幾分明るくなっていた。生石橋を渡ると車道は坂道となり、その途中から生石神社への石段が始まっていた。神社の前で一息入れた後、神社の横手から始まる宝殿山への道に入った。始めは石段で、途中から露岩地のくぼみを登るようになった。神社の前では数人の参拝客しか見なかったのだが、山上は10人以上はおり、賑わっていた。宝殿山は展望が良く、北に高御位山、東に飯盛山、そして南には間近に竜山を見た。空はうっすらと陽射しが現れるまでになっており、竜山にも淡い光が当たっていた。宝殿山で足慣らしを済ませると、目の前の竜山へと向かった。生石神社より車道を南へと歩いて竜山の西側を通っているとき、竜山の山上へと通じていそうな道を見た。その道に入ろうかと思ったが、南側からの道を予定していたので、素通りして竜山地区の住宅地に入った。住宅地の中を東へと向かううちに、左手に加茂神社が見えてきた。その加茂神社へと向かった。竜山山頂への道は加茂神社の左手から始まっていたが、その頃には再び小雨が降り出していた。まだ傘は要らないと傘を差さずに石段を登った。石段はずっと続いて、観涛処(かんとうしょ)と彫られた石碑の前に出た。その左手から最後の階段を上って山上に出た。竜山の山頂部は東西に長くなっており、地図を見ると三角点は東端の方にあった。そちらへと細い山道が続いており、ようやく里山を歩いている雰囲気となった。東側は少し高くなっており、その最高点とおぼしき位置に三角点を見た。二等三角点(点名・石宝殿)とあって少し大ぶりだった。その辺りは展望があって、南の方向が広く眺められたが、小雨が降る中とあってうっすらとした見え方だった。少し雨足が強くなってきたので、傘を差して下山とした。下山は道なりに東へと下って行く。どこに下り着くのかと思いながら下って行くと、総合運動公園の東側に出てきた。石山橋を渡って法華谷山川東岸側に出ると、川沿いの歩道を北へと歩いた。そして生石橋に出ると、後は宝殿駅まで続く一本道を歩くだけだった。宝殿駅に戻ってきたのは12時半。10分ほど待つだけで姫路行きの電車に乗り込んだ。
(2017/1記)(2020/4改訂) |