TAJIHM の 兵庫の山めぐり <播磨
 
坂の山    さかのやま 110.7m 姫路市
大日    だいにちやま 107.4m
青の山     あおのやま 90m
 
1/2.5万地図 : 姫路南部
 
【2012年12月】 2012-107(TAJI&HM)
   的形町的形の地集落より  2012 / 12

 山陽電鉄の的形駅北側には100メートル前後の低山が広がっているが、その山域に関しての記述を初めて見たのは「的形郷土史の研究」の中だった。20ほどの山が紹介されていたが、どの山も位置に関しては明確では無く、「姫路南部」の地図と照らし合わせて考えてみたものの、特定出来たのは数山にとどまった。その的形の山が地元の有志で作られた的形ふるさと里山会の手で登山道が整備され、山名も復活された。そこでハイキングを楽しむことにしたのだが、ごく低山だけに暑い季節は避けて、冬を待つことにした。そして実行したのが2012年で、12月に入った最初の土曜日のことだった。
 国道250号線は八家と的形の間は八家峠を越すことになるが、その峠の辺りで的形の山と接している。また国道には歩道が付いていたが、その辺りでは十分な道幅になっており、車を止めても問題無さそうだった。そこで一番広くなっている所に駐車とした。国道と平行して山陽電鉄も走っていたが、電車は足下の位置にあり、峠の所はトンネルになっていた。近くには無線塔が建っており、そちらに向かって小径が続いていた。その小径を歩いて行くことにした。入口には送電塔の標識もあったので、その巡視路にもなっているようだった。まずは無線塔のそばを通る。無線塔はKDDIのものだった。右手の足下には国道250号線が見えていた。左手の山肌には所々で畑が作られていた。巡視路は左手に折れるとトンネルの上を越えて、北へと向かい出した。低山だけに道は緩やかで、またよく歩かれた歩き易さがあった。すぐに現れたのが姫二火力線16番鉄塔だった。そこを過ぎて竹林のそばを通ると、紅葉の木が目に付くようになったが、ちょうど見頃になっており、目を楽しませてくれた。登山道には案内標識が的確に付いているので、それに従って大日山の手前にある青の山への道に入った。上り坂になって現れたのが姫二火力線17番鉄塔だった。そこは少し展望があり、西の風景が眺められた。鉄塔を過ぎて、その先の小さなピークが青の山だった。そこは雑木に囲まれて展望は無し。足を止めずに通過して大日山を目指した。その先は巡視路と言うよりも自然な山道で、北東の方向へと進んだ。周囲は紅葉よりも常緑樹が多くなって、いかにも低山と言った雰囲気だった。登山道は緩やかに続いていたが、途中で大日山、坂の山への道が右手に分かれた。そちらに入ると竹林の中を歩くようになったが、そこを抜けて上り坂となった。良い感じの上り坂で、登りきった所が大日山のピークだった。そこには東屋が建っており、南に向かってすっきりと展望が広がっていた。ここで昼休憩とした。東屋の中で休んだのだが、北からの風があって、ちょっと肌寒さを感じた。昼食を済ませた後は展望を楽しんだ。足下は的形の町並みで、その先は瀬戸の海だった。上空は雲が増え出しており、陰ったり陽が現れたりを繰り返していた。休憩を終えると、次は東隣りの坂の山に向かった。そちらへも登山道は続いており、緩い下り坂で鞍部に出ると、そこは峠のようになっていた。特に目印は無かったが、東へ進むように心がけると、自然と坂の山に向かうようになった。緩い上り坂を登って坂の山のピークに出た。坂の山には東屋こそ無いもののベンチが置かれており、大日山に負けていない好展望のピークだった。南の展望が良いのは大日山と同様だったが、こちらは東にも展望があって、高御位山が山頂を覗かせていた。この日は的形の山の代表として、大日山と坂の山を登ることが目的だったので、これ以上他のピークを求める気は無かったので、ハイキングはここまでとした。まずは大日山に引き返し、そこより南へと始まっていた登山道で麓を目指した。下り着いた所は地集落の一角で、集落の小径を抜けると湊神社の前に出た。後は山陽電鉄の踏切を越えて線路の南側に出ると、線路沿いの小径を歩いて駐車地点へと戻って行った。この的形の山にはまだまだ小さなピークが幾つもあるので、次はヤブコギを含めて他のピークにも登ってみたいものだと思って、この日のハイキングを終了した。
(2012/12記)
<登山日> 2012年12月1日 10:54八家峠近くの登山口スタート/10:01[16番]鉄塔/11:14青の山/11:28〜57大日山/12:11〜37坂の山/12:50〜58大日山/13:15湊神社/13:30エンド。
(天気) 晴れ。雲は少し多いかと思われた。気温は樹林の中では11℃ほどだったが、陽射しが当たっていた山頂では15℃ほどあった。但し冷たい北風があって、陽射しの暖かさを殺いでいた。視界は良く済んでいた。昼が近づいて雲は増えてきたが、昼を回ると青空が広がってきた。
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KDDIの無線基地局に向かって歩き始めた 無線基地局の先も送電塔の巡視路として小径は続く 右手の足下には国道250号線が見えていた
南へと折れて、山陽電鉄のトンネルの上を越えた 道そばにはノジギクがよく咲いていた すぐに現れたのが16番鉄塔だった

 的形の山並みに近づい
 て行く


     竹林のそばを通る
鮮やかに紅葉した木を見る 良く踏まれた山道だった 青の山への登りが始まった
青の山のピークが近づいたとき17番鉄塔が現れた 鉄塔の位置からは西に展望があった
御旅山を大きく見る 御津山脈を大きく見る
青の山のピークは木立に囲まれて展望は無し 青の山を過ぎると、山道は自然らしさが増して
きた
周囲の木立に常緑樹が増えてきた
標識に従って大日山、坂の山の道に入る メダケが茂る中を歩いて行く また道が分かれた 標識に従って大日山へ
大日山が近くなってきた 大日山の山頂に着くと、東屋が建っていた また南に向かって展望が広がっていた
足下には的形の家並みで、瀬戸の海が近かった 左の写真に写る向山を大きく見る
西を見ると、紅葉した青の山が眺められた 左の写真に写る男鹿島を大きく見る 東屋で昼休憩とした
山頂でもノジギクが多く咲いていた 的形の町並みを大きく見る 次に坂の山に向かった
鞍部に着くと、四叉路になっていた バベトンネル(ウバメガシの群落地)を抜けて行く 木漏れ日の中を歩くこともあった

 坂の山の山頂が近づくと
 ロープが張られていた


   坂の山の山頂は東屋こそ
   無かったが、大日山以上
   の好展望が広がっていた
暫し、山上展望を楽しんだ

 上の写真の高御位山
 を大きく見る


    西に大日山を見る
    山肌が色付いていた
木立に邪魔をされながらも、北西方向に広嶺山が眺められた 左の写真の右に続く風景押して桶居山が眺められた

 上の写真の麻生山を
 大きく見る


   書写山の方向を大き
   く見る
北北西に広嶺山を見る 北の方向、間近に見えるのは南山だった 西を見れば白毛山が望めた
山頂で休むうちに青空が広がってきた 前方に見える大日山へと引き返した バベトンネルを抜けて行く
大日山の山頂が近づいた この日二度目の大日山には陽射しがあふれていた 光る瀬戸の海を見える 島は太島だった
南東に淡路島を見る 南西に小豆島と家島諸島を見る 大日山からは南に向かう登山道で下山とした
登山道の周囲に紅葉の木が目に付いた 六地藏を見かけた 麓が近づいて、竹林の中を通った
樹林帯を抜けて地集落が目前となった 集落内の道を歩いて湊神社の前に出た 山陽電車の踏切を越えることになった
線路沿いの小径を西へと歩いた 国道250号線沿いの歩道を歩いて行く 八家峠を越えるとき「青の山南登山口」を見た