「北条」の地図で加西市の中心部辺りを眺めると、北条町駅の西側にある標高123mの丘に三角点記号があり、寺山の名も付いていた。その小さ過ぎることに訪れることをためらっていたのだが、加西市の別の山を登ることにしたとき、序での感じで寺山を覗いてみたくなった。
向かったのは2016年11月3日の文化の日だった。県道117号線で寺山のそばまで来たものの、少し離れて眺めたくなり一度通り過ぎた。そして離れた位置から寺山を眺めると、山頂近くに配水池が見えていた。そこまで車道が通じているはずなので、まずは車道の入口を目指した。入口はあっさり分かり、その車道が分岐する近くに駐車とした。そして車道歩きを始めた。配水池までは全くの散歩で、車道の入口から7分で配水池の前に到着した。その配水池の正式名は「加西市寺山配水場」で、背後の一段高くなった所が山頂のようだった。配水池はフェンスで囲まれていたため、その縁を歩いて背後に回った。配水池の背後はちょうど法面のようになっており、高い位置へと登るほどに展望が良くなって、西の方向がすっきりと眺められた。法面の一番高い位置より雑木林に入ると、そこに小径は無く雑木ヤブを歩くことになった。それもごく僅かな距離で山頂到着となった。山頂はすっかり雑木に囲まれており、展望は無かった。その雑木ヤブの中に三等三角点(点名・寺山)を見た。山頂で三角点を確認すると、すぐに引き返して配水池に戻った。配水池のそばからは、西の方向だけでなく北の方向も眺められて、けっこう展望を楽しんだ。そして駐車地点へと戻ったのだが、トータルで30分だったので、単なるピークハントをしただけと言って良さそうだった。
(2016/11記) |