◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <北播磨編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
飯盛山 (フラワーセンターにて) | 124m | 加西市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いいもりやま | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 笠原 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2011年6月】 | 2011-64(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
亀倉池の南岸より 2011 / 6 |
小さく丸まった姿の山には飯盛山と名の付くことが多くあるが、加西市フラワーセンターを囲む丘の一ピークにも、飯盛山の名が付いている。山頂そばには展望台が建っており、園内からは遊歩道で登って行けるとか。梅雨どきは多少雨が降っても問題の無い山をハイキングするのが良いのではと考えているが、その一つとしてフラワーセンターの園内散策と飯盛山の山頂に立つことの組み合わせを考えた。向かったのは2011年の梅雨の最中、6月11日の土曜日だった。 この日の天気は朝のうちは雨だったが、その後は曇り空のままだった。フラワーセンターの南駐車場に着いたのは11時20分過ぎ。以前は駐車料金を取っていたようだが、この4月から無料になったとのこと。そして入園料は500円。パートナーと合わせて千円を払って園内に入った。華やいだ中央花壇の中を歩いて亀倉池のそばに出た。昼どきでもあり、池の風景を眺めながらまずは昼食とした。その昼食時に「笠原」の地図を取り出して眺めたところ、一つの三角点記号が気になった。亀倉池は北を飯盛山を含む丘が囲むが、南東にも丘があって、そこに三角点記号が付いていた。標高は111mだった。山として飯盛山だけでは簡単過ぎるので、この丘の上にも立ってみるのも悪くないと思えた。昼食を済ませると、早速実行とした。湖岸路を東へと歩きながら、右手の丘に注意していると、すぐに遊歩道が目に付いた。それを歩けば丘の上に行けそうに思えて、遊歩道に入った。ところが遊歩道は中腹辺りから巻き道になってしまった。そこで遊歩道を離れて適当に丘の上を目指すことにした。するとまた別の道に出会った。今度は丘の上に行きそうだった。途中ではベンチも現れて、ここも散策コースのようだった。そのまま歩けばピークに立てると思っていると、ピークが近づいたときに行き止まりの標識が現れた。その先にはロープが張られており、散策路はそこまでだった。そこで右手の灌木地に入ってピークを目指した。少しヤブになっていたが、それでも数分も歩けばピークだった。一帯はすっかり草ヤブになっていたが、草に隠れるようにして三角点が埋まっていた。どう見ても三角点ハンターしか立ち寄らなそうなピークだった。すぐにピークを離れることにした。ヤブに入って適当に歩き易い所を選んでいたが、どうもヤブが終わらなかった。散策路を外して下っているのかと思ってそのままヤブコギを続けたが、草木は午前の雨ですっかり濡れていた。雨の心配をして雨具を着ていたので問題なかったが、雨具が無ければ水浸し状態になるところだった。それにしてもヤブは終わらず、ヤブのままふもとに下りてしまった。そこは見知らぬ所で、小さな神社が建っており、近くには一般道も見えていた。どうも全く違う方向に下りてしまったようだった。ここでようやく地図を開いた。何を勘違いしたものか、ピークから北に下らず、正反対の南に下ったようだった。神社は天満宮で、ここからなら一度ピークに戻るしかないようだった。神社からは下ってきた位置とは別の所から、小径がピークの方向に向かっていた。荒れ道だったが、それを登って行くことにした。始めは良かったが、少し登るとすっかり草深くなってしまい、ヤブコギをしているのと変わらなかった。それをむりやり登ってピークに着いてみると、何と三角点が無かった。また地図を取り出すことになる。そして三角点ピークでは無く、そことは少し離れた東隣りのピークに立っていることが分かった。また要らぬ苦労をしてしまったようだった。まだ暫くヤブをこがなければならない。三角点ピークとの鞍部へと下りそして登り返すが、ここが一番ヤブとしてはきついようだった。何とか二度目の三角点ピークに着くと、その一角に黄色い物体が幾つかあるのを見た。それはイスのようで、どうやら以前はこのピークも散策コースになっていたようだった。三角点を見た後、今度は慎重に方向を定めて、園内に向かった。するとその方向には赤テープが付いており、特にヤブコギをするほどでもなく、数分で散策路に合流した。そこはちょうどロープが張られている位置だった。よく考えてみると、道があるからこそロープが張られていた訳で、単に道が草に隠れて分かり難くなっていただけだった。散策路から6分もあれば往復出来るところを、何と1時間もヤブコギをしていたのだから、自分にすっかりあきれる思いだった。ただ体は十分にほぐれたので、後はのんびりと園内散策に移った。天気は少し良くなっているようで、雲の色は薄くなっており、空の一部には淡い青空も現れていた。亀倉池を左回りで回って北岸に出ると、バラ園、オリーブ園と続き、広々とした四季の花壇に出た。その背後が飯盛山で、展望台の案内標識に従って遊歩道に入った。遊歩道はコンクリート舗装で、ごく軽い感じで登って行けた。山頂が近づくと尾根道は進入禁止になっており、迂回する形で山頂に近づくと、大きな展望台の前に出た。その上空には青空が見えていた。そして展望台に立ったときは陽射しが現れるまでになっていた。そこからは園内も眺められたが、広々と加西南部の平野が眺められ、それを取り巻く低山群が一望だった。それを見ながらひとときを過ごしたが、飯盛山の山頂に立っていないことに気付き、そちらに向かった。向かったと言っても展望台とは10メートルも離れていない。ただ遊歩道圏外なのでロープが張られていた。そのロープの中に入って山頂に立ったが、そこは単なるヤブ地で展望は無かった。この後は東へと尾根上に続く遊歩道を歩いて行った。東隣りのピークには東屋が建っていたが、展望は良いとは言えず、亀倉池が見える程度だった。後は枝道となる「つつじの道」を歩いて亀倉池のそばに下りて行った。下り着いた所はバラ園だった。丘の散策は終わったので、後は左回りで中央花壇へと戻って行った。四季の花壇の前に再び出ると、その先にレストハウスがあり、池の西を巡って南岸に出た。そちらには花菖蒲園があり、そのそばには五百羅漢を模したミニ羅漢さんがたくさん並んでいた。愛らしい表情が面白い。そのときまだ大温室を見ていないことに気付いて、最後は温室内を巡ることにした。熱帯植物群や珍しい花々を楽しんで、ようやくフラワーセンターの散策を終了としたが、園内では4時間近くも過ごしたことになった。もう十分に楽しんだ気持ちとなって、駐車場へと戻って行った。ついでにフラワーセンターからは少し離れていたが、根日女の湯にも浸かって、さっぱりとした気持ちで帰路についた。 (2011/6記) |
<登山日> | 2011年6月11日 | 11:28園内に入る/亀倉池を見ながら昼食/12:05[111m]ピークへの遊歩道に入る/12:16点名・豊倉/12:32天満宮に下り着く/12:40天満宮を離れる/13:03二度目の点名・豊倉/13:17園内散策に戻る/13:46飯盛山の遊歩道に入る/13:54〜14:14飯盛山の展望台/14:28[120m]ピーク/園内散策/15:21エンド。 | |
(天気) | 散策を始めたときは、空はどんよりとして、今にも雨が降りそうだった。北から生ぬるい風が吹いていた。気温は22℃。その暗い空が昼を回ると、次第に薄い色に変わってきた。うっすら青空も現れて、飯盛山の展望台に立つ頃は陽射しで明るい園内だった。気温は25℃近くまで上がっており、蒸し暑ささえ感じた。それがピークだったのか、また徐々に曇り空に戻ってきた。 | ||
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