蛤山は姫路市街の北西にあって、周囲を閑静な住宅地に囲まれている。山と言うよりも丘で、ミニハイキングコースも付いており、ごく気楽な散策を楽しむことが出来る所である。自宅からだと車で10分ほどの位置なので、ごく短時間だけ体を動かしたいときに向いていると言えそうだった。2003年11月23日に訪れたのも、午後のひとときを散歩でもしてもようとの気分でだった。歩くコースはどうも決まってしまい、この日も高岳神社の駐車場に車を置き、神社の背後にある広場から始まるハイキングコースを辿って行くことになった。この日の午後はピンと引き締まったような空気感で、風景が鮮やかに見えていた。まずは北のピークに立って姫路市街とそれを取り巻く山を眺めた。山の上からだと風景の鮮やかさは一段と増しているようで、姫路市街を取り巻く山々が、実にピュアな感じで眺められた。気温も暑くもなく寒くもなくと絶好だった。それなのに他に訪れる人は他に居らず、この贅沢な風景をパートナーと二人占めだった。その後は尾根を戻るかっこうで三角点のある山頂に向かい、東屋で一休みとした。そして西の小ピークまで歩くと後は引き返すだけだった。歩く時間は30分も無いので、ミニハイキングと言うよりも本当に散歩のようなものだった。ところで、季節柄か尾根にはキノコのヌメリイグチを多く見かけた。食用になるとは知られていないのか、採られている風には見えなかった。もったいないので少し持ち帰って料理してみると、けっこういける味で、里山のキノコとしては上の味ではと思えた。
(2003/11記)(2010/1改訂)(2018/3写真改訂) |