蛤山は展望の良い山で、山頂及び北ピークからは姫路市街が一望だった。その蛤山の南向かいにあるのが船越山三山なので、当然その三山も蛤山から眺められるだろうと考えたのは、船越山三山のハイキングを計画したときのことだった。そこで船越山を登る前に蛤山に登ろうと向かったのは、2013年2月のことだった。車は蛤山の南東麓にある高岳神社の広い駐車場に駐車とした。そこから北へと高岳神社の御旅所へと歩き、そこから始まる蛤山ハイキングコースに入った。ごく低山なのですぐに山頂が近づいた。展望を楽しむのなら先に北ピークに立つのだが、この日は船越山を見るのが目的なので、真っ直ぐ山頂を目指した。送電塔と反射板の横を過ぎて、東屋の建つ山頂に立ったところ、そこから当然見えると思っていた船越山三山は、西山と船越山は見えるものの、秩父山が見えなかった。ちょっと予想が外れたが、蛤山の西ピークからなら見えるだろうと思われた。そこで西ピークに向かうことにしたが、せっかく山頂に立っているので少し山頂展望を楽しんだ後、西ピークへと向かった。易しい尾根道を歩いて、数分で西ピークへ。西ピークは灌木に囲まれて単なる通過点の雰囲気で、ピークらしさは無かった。その西ピークの灌木をかき分けて展望の良い所を探すと、小枝に視界を遮られるものの、何とか三山を眺めることが出来た。ただもう少しすっきりと眺めたく、近くの小さな木に登ることにした。そしてようやく三山共にすっきりと眺められた。これで蛤山に来た目的は達せられたので、下山することにした。当初は三角点ピークから高岳神社へと戻る予定だったが、西ピークまで来たので、そのまま西へと尾根を下ることにした。ごく普通の里山道が緩やかに続いていると思っていると、途中からやや急傾斜となったため、足下に注意しながら下った。そして最後は下手野5丁目一角、「山の北集会所」のそばに下りてきた。そこからは船越山三山を目指して、秩父山公園へと向かった。
(2013/3記)(2018/3改訂) |