TAJIHM の 兵庫の山めぐり <淡路 
 
石仏山    いしぼとけやま 125m 南あわじ市
 
点名・沼島  (おのころ山) 117.1m
 
点名・黒崎 113.6m
 
1/2.5万地図 : 諭鶴羽山
 
【2023年11月】 No.1 2023-207(TAJI&HM)
 
    灘漁港の近くより  2023 / 11

 同じ兵庫県内でありながら沼島はなかなか遠く、漸くの思いで向かったのは2023年11月の第四金曜日、勤労感謝の日だった。但しこの日は沼島では無く、沼島を山上から眺めようと、諭鶴羽山に登っていた。そして翌日となる24日となって沼島を目指した。
 海際を通る県道76号線を走っていると、光る海に沼島がごく近い距離で眺められた。土生港に着いたのは10時前のこと。灘ターミナルセンターの横に有料の駐車場があり、一日止めて500円だった。土生港を10時半発の連絡船に乗ると、僅か10分で沼島港に到着となった。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。沼島ターミナルセンターを出ると沼島の周回コースを左回りで歩き始めた。始めに沼島八幡神社に立ち寄ると、境内から諭鶴羽山が眺められた。次におのころ神社を訪れた。観光客を見たのはおのころ神社までで、その先から始まる尾根歩きはパートナーと二人きりとなり至って静かだった。細々とした小径を歩くのでヤブになることを心配したが、右手から浜側からのコースが合流すると道幅のある遊歩道歩きとなって、気楽に歩けるようになった。117mピークが近づくと、そちらへの道は主コースから分岐していた。細い道を歩いて117mピークに着くと、そこには東屋が建っており、そばの笹ヤブの中に二等三角点(点名・沼島)を見た。主コースに戻って尾根歩きを続ける。島内に標高120mを越す位置は石仏山だけとあって、ごく緩やかな尾根歩きだった。道そばに点々と咲いていたのはツワブキの黄色い花で、沖縄で見るよりもずっと多かった。少し残念なのは周囲の樹林に切れ目が少なく、展望があまり得られないことで、ときおり光る海を見る程度だった。その周回コースのハイライトは上立神岩で、その上立神岩が近づくとずっと下り坂となり、港から真っ直ぐ来ている車道に合流した、そして東へと歩いて海際に着いた。海を少し高い位置から眺めることになったが、そこからは上立神岩は見えなかった。昼になっていたので、上立神岩に向かう前に、先に高台にあった展望台で海を見ながら昼休憩とした。そしておもむろに海際へと下りた。終始整備された遊歩道歩きだった。海際近くまで下りて漸く上立神岩を眺めることになった。ローソクのごとくすっくと立つ上立神岩を眺めると、周回コースへと引き返した。次の目標は沼島の最高点となる石仏山で、山頂には沼島灯台が建っているので、目標としては分かり易かった。一度海際まで下りていたので、120mの登り返しだった。但し緩やかな道ではあった。その石仏山に着く手前で不思議な光景を見た。鉄パイプで作られた山吹色の鳥居がおびただしい数で右手に並んでいた。それは山ノ大神社の鳥居で、神社の先も暫く続いていた。その山ノ大神社の位置より10分ほど歩いて石仏山山頂に着いた。狭い山頂は沼島灯台が占めており、展望は無かった。三角点だけを確認すればと思っていると、その三角点が見つからなかった。地図を見ると山頂では無く西斜面に三角点記号が付いており、そこでヤブの斜面を適当に探ったのだが分からなかった。これなら予め点の記を見ておくべきだったと反省した。三角点探しは諦めて、次に周回路を更に北へと歩いて三つ目の三角点ピークを目指した。途中で道が二手に分かれると、海に近い方を歩いた。海が近いと言っても特に海が良く見えることは無かった。ただ常緑樹林の風情を楽しみながら歩いた。向かったのは114mピークで、地図を見ると山頂まで実線の道が描かれていたので楽々と山頂に立てるものと思っていると、その実線路が実際には無かった。杣道さえ無かったので、山頂へと通じる尾根筋を辿ってピークに着いた。そしてあっさりと四等三角点(点名・黒崎)に出会えたのだが、そこはすっかり樹林に囲まれていた。そうなるとすぐに周回路へと引き返した。それにしても地図が適当に描かれていたことは心外だった。後は沼島港へと戻るだけだった。周回路のままに歩いて下り坂に入ったとき展望地が現れて、淡路島の尾根がすっきりと眺められた。いつしか視界は良くなっており、淡路島南部の山並みが一望出来た。下りを続けると集落へと入り、家並みを抜けて沼島ターミナルセンターに戻り着いた。ターミナルセンターのそばも好展望地で、諭鶴羽山の姿をすっきりと眺めることが出来た。
(2024/1記)
<登山日> 2023年11月24日 10:43沼島ターミナルセンタースタート/10:52沼島八幡神社/11:09おのころ神社/11:34〜41点名・沼島/12:26〜50上立神岩(展望台での休憩を含む)/13:21〜56石仏山(沼島灯台)/14:34点名・黒崎/15:16沼島ターミナルセンターエンド。
(天気) 晴れ。尾根の気温は始め19℃ほどあったが、次第に冷えて14℃まで下がった。強い風があり、始めは少し冷たいと感じる程度だったが、次第に冷たさが増してきた。視界は昼頃まではややうっすらしていたが、次第にクリアになってきた。
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沼島汽船の灘ター
ミナルセンターに
着くと、隣が駐車
場だった

乗船場への通路を
見る
10時30分発の連絡船に乗り込んだ 乗ること僅か10分で、沼島に到着した 沼島ターミナルセンターの方向を眺めた
まずは沼島八幡宮に向かった 距離は420mだった 弁財天神社の前を通った 漁港をそばを歩いて行く
左手に現れたのは沼島八幡宮だった 沼島八幡宮の石段を登った 本殿の前に立った

(←)
境内からは淡路
島の尾根が眺め
られた

 (→)
  左の写真に写る諭
  鶴羽山を見る
沼島八幡宮を離れると、次はおのころ神社に向かった 山の斜面を登って行くが、登山道を歩く感じだった 自凝(おのころ)神社の石段が現れた
長い石段を登って行く おのころ神社の拝殿の前に立った 神社のそばにイザナギ、イザナミの石像を見る
おのころ神社の先も登山道が続いていた 道幅は狭く少しマイナー感のある小径だった 500mほど進んだとき、右手から来た近畿自然歩道に合流した 右手の道は今は通行止めになっていた 近畿自然歩道歩きとなって道幅は広くなり、優しく歩けるようになった 島内一周コースでもあった
沼島八十八ヵ所霊場巡りの石仏を見るようになった 石仏は点々と置かれていた また右手から小径が合流した
古水ノ浜からの道だったが、この道も通行止めだった 三角点ピークが近づくと、そちらへの道が近畿自然歩道から分かれた ピークまで100mだった
三角点ピークへとヤブっぽい小径を歩いた 117mピークに着くと、そこに東屋が建っていた 東屋のそば、三角点がある辺りはすっかり笹ヤブだった
ヤブの度合いの少ない所に三角点を見た 二等三角点(点名・沼島)だった 三角点近くの石仏は六十五番三角寺だった
東屋を離れて島内一周コースに戻った 少し紅葉が残っていた ツワブキの花を良く見た

(←)
前方が開けたとき
100m前後の尾
根が続いていた

 (→)
  石仏山の山頂に見
  えたのは沼島灯台
  だった

(←)
緩やかな尾根歩き
が続く

 (→)
  尾根からは、とき
  おりしか海が眺め
  られなかったが、
  光る海を見る
前方の尾根を見たとき、上立神岩をちらりと見る 尾根からも諭鶴羽山を見ることがあった 樹林に囲まれての尾根歩きが続いたが
鞍部へと下り坂に入った 上立神岩の見える位置があった 鞍部で漁港から来ている道に合流した
島内一周コースの続きに向かわず、海際に向かう道に入った 車道の終点に着くと、そこは海を眺める展望台になっていた 海際に向かう遊歩道には入らず、高台に向かう遊歩道に入った
遊歩道の終点はベンチがあり、そこも展望台だった 足下に上立神岩を見ながら昼休憩とした 昼休憩を終えて遊歩道を戻った
車道終点位置を過ぎて、海際に通じる遊歩道に入った 海際に着いて、間近に上立神岩を眺めた 遊歩道を戻って行く
車道を島内一周コースの合流点まで戻ってきた すぐに右手に小径が分かれた 一周コースの続きとなる道だった 入口の標識を見ると、沼島灯台がある石仏山山頂まで1.3kmだった
標高20mから登るので、暫くは上り坂が続いた 急坂は無く、ずっと緩やかな上り坂だった 道端で咲いていた黄色い花はアゼトウナのようだった
右手に山吹色の鳥居が現れた 丸パイプで作られていた 鳥居は尾根上を延々と言った感じで続いた 鳥居の先に建っていたのは山ノ大神社だった
神社の先も暫く鳥居は続いた 左手から合流したのは、沼島港に通じる道だった 沼島灯台まで後300mとなった 石仏山山頂への道は島内一周コースから分かれていた
その小径に入ると、すぐに山頂の沼島灯台が現れた
沼島灯台を、そばに立って見上げた 石仏山の三角点は山頂には無く、西斜面だった 地図を頼りに探したが、見つからなかった 三角点探しは諦めて、島内一周コース歩きを再開した
暫く見ていなかった石仏をまた見るようになった コースにはベンチが置かれていた 途中で左手に登山道が分岐しても、外周路を歩いた

紀淡海峡の方向を
眺められることが
あった

島内一周コースの
北端まで来たとき
そこから114m
ピークへと向かえ
る小径が実際は無
かったのは、誤算
だった
適当に斜面に取り付いて114mピークを目指した ヤブの感じも無く、登って行けた 標高差は20メートルとあって、すぐに山頂に近づいた
山頂に着いて無傷の四等三角点(点名・黒崎)を見た 山頂はすっかり雑木ヤブで、展望の欠片も無かった 島内一周コースに戻ると、南へと向かうようになった
島内一周コースは下り坂に入った フジネツリゾートのそばを通った そこは企業の保養所のようだった 配水池が現れて、その上に簡単に立てた

配水池の上は好展
望地だった

淡路島の南に広が
る海が眺められた
沼島港までまだ1.2kmあった きれいに咲くツワブキの花を見る 小ぶりな神社のそばを通った
港のそばに下りてきた あと500mだった 集落を抜けて行く 防潮堤の切れ目から港を見た
弁財天神社に戻ってきた 弁財天神社に立ち寄った 沼島ターミナルセンターに到着した

連絡船の出港まで
に時間があったの
で、ターミナルセ
ンターのそばから
対岸の淡路島を眺
めた

(←)
諭鶴羽山を大きく
見る

 (→)
  これから乗る連絡
  船を眺めた